マニアックな愛読書

2007-05-09 21:56:42 | 家作り(建物の契約まで)

いよいよ明日は建物の契約日です。

我が家の場合は、土地を現金で購入したため家の契約を急ぐ必要はなかったので、じっくりと時間をかけてプランニングすることができました。じっくりとプランニングして見積書の提示があってからはコストダウンの嵐が吹き荒れてしまいましたけどね。台風一過。今は落ち着いています。
ところで、その見積書をジロジロと眺めるのがすっかり日課になっています。我が家のビルダーの提示する見積書はかなり詳細ではないかと思います。建材ひとつひとつを項目として列挙し、単価と施工量、資材費か施工費かを明確に表示してもらってます。つまり表示されている単価よりも安い資材を自分で探してビルダーに提示し、ビルダーがその性能を認めれば導入できることになり、コストダウンもできます。もちろんそのままの単価で導入できるわけではなく、いくばくかの利ざやが上乗せされてしまいますけど。
この安くて質のいい建材を探す作業が結構楽しいんですよね。色んなカタログやホームページを細かくみると新しい発見があったりします。これは!という建材が見つかったときの喜びや、それをビルダーに提案してダメ出しされたときの落胆や、そういうことをすべて含めて楽しかったですね。きっとビルダーからすれば迷惑な客だと思います。通常はビルダーが提案した中から選ばれる方が多いですからね。でも、ビルダーが真剣に顧客のことを考えて、いいものをより安くという姿勢でいるならば、ビルダー自らがこのような作業をやるべきなんです。いつも取引がある業者と話をするのは楽です。だからついつい前例踏襲の傾向が強くなってしまいます。でも、建材の世界も日進月歩です。日々新しい建材や改良された建材が世に出てきて、それらの情報に対して敏感なアンテナを張っておく。こんな姿勢がいい家をリーズナブルに提供できるひとつの要素だと思います。そういう意味では我が家のビルダーはもう少しがんばってもらわないといけません。といってもこれは理想であり、現実は日々の仕事に忙しく追われてそんな暇もない、というところでしょう。それはそれで仕方がないかなとも思います。なのでできる限り自分でやりました。
随分と話がそれましたが、その見積書を眺めていると色々と勉強になります。特に専門用語ですね。墨だしとか母屋とか聞きなれない言葉が並んでいるので、わからない言葉を逐一ネットで調べながら見るんです。で、見積書に経費として上がってくる項目がどういうものなのか、逆に上がってこないのはどこかに含まれているわけですが、それがどこに含まれているのかということをビルダーに聞いたりするんです。
返す返す、ビルダーには迷惑な客です。
でも僕が見積書を見ることを趣味にしているお陰で、イサットのハンゾー氏が見逃していたことや漏らしていたことがたくさん見つかって増額になったりしますから、あながちイサットとしても悪いことではないんじゃないかと。僕もバカ正直にそんなこと言わないでいいと思うのですが、心配になってしまうんですよね。例えば、フローリングのサクラの施工量を計算してみたのですが、僕が指示した部屋のトータル面積に見積の施工量がどうしても足りないんですよね。どうも2Fクローゼットの床の考慮が漏れているなと。ほっておくのもひとつの手なのかもしれないですが、ほっておいていざフローリングを施工したところ“足りない!”となると困ります。そんなことが心配になってついつい言っちゃうんです。お人よしなのかも知れません。ハンゾー氏は感謝してはります。感謝しないでいいからディスカウントしてくれ。
こんな風に、見積書って見るたびに新しい発見があっておもしろいです。契約後も相変わらず見てしまうことでしょう。すっかり僕の愛読書ですから。
では。明日はがんばってきます。


フローリングサンプルばっかし

2007-05-07 22:48:33 | 家作り(建物の契約まで)

契約も間近となり、建材については調べまくりの日々がほぼ終わりました。いやぁお疲れ様でした。
これからはインテリアに本腰を入れなきゃならないですね。

ところで、ちょっと前になるのですが、大阪日帰り体感ツアーで浴びるほどの体感させていただいたエムエー企画さんからフローリングサンプルをいただきました。

左側が全部竹なんです。バブーではなくてバンブー。竹なんで完全な無垢ではなく集成材のイメージに近いですね。縦張りと横張りすることでフローリングの表情が少しずつ変わります。
で、真ん中の上からチーク、ミャンマーウォルナット、さくら(UV)、さくらです。こちらもクリと同様、色々な仕上げをいただきました。さくらはいい色してますねぇ。チークもいいですねぇ。オイルチークなんてのは表面が少ししっとりした触感で、頬ずりしたくなります。いいですねぇ、チーク。僕はウォルナットの次にチークが好きです。是非チークの経年変化なんて見てみたいのですが・・・寝室をチークにしたいと言ったら“私、チークの色好きじゃないねん”と嫁さんに一蹴されてしまいました。
で、右側上がクリです。クリは国産モノは高いです。こちらは輸入モノです。ちょっと触ればわかるのですが、とにかく堅いですね。ちょっとやそっとで傷つきそうにありません。無塗装とUVクリアの仕上げがあります。その下は・・・何やったかな。忘れました。
右下2枚がクリのアンティーク仕上げです。これは職人さんがトンカチで叩いたり傷つけたりしたものにUVクリア塗装を施し、それっぽいものに仕上げてあります。でも住宅で使うのはかなりの勇気がいるでしょうね。ちなみに僕にはそんな勇気はありません。

個人的には2階の部屋ごとに床材を変えたいんですよ。理想を言えば、2Fホールはマホガニー(蜜蝋ワックス)、寝室はチーク(オイル)、WICはクリ(無塗装)、子ども部屋はそれぞれ国産杉・シルバーパイン・国産ひのき(全部無塗装)、ロフトはアメリカンブラックチェリー(蜜蝋ワックス)、トイレはラバーウッド(無塗装)。う~ん、想像しただけでワクワクしますね。トイレにラバーウッドの無塗装なんてすっごいチャレンジです。で、それぞれの経年変化を楽しむ。それぞれが子どもたちの攻撃に朽ち果てていく様を楽しむ。デザイン的には統一感のかけらもない家になっちゃいますな。これは嫁さんからすると南極に北極グマがいるくらいのNGです。
それにしてもエムエー企画のU氏は太っ腹です。用意できるだけのサンプルすべてを送料無料で送ってくれはりました。感謝です。お礼に滋賀県特産の鮒寿司でも送ろうかな。逆に迷惑かな。
しかしまぁ、フローリングのカットサンプルは集めまくってしまいましたな。軽く30枚はあるでしょうな。色とりどりのサンプルに包まれていると幸せな気分になります。で、これらのサンプルどうしよっかな。日曜大工してクワガタの棲家をリニューアルしてやろうかな。
では。


契約日決定

2007-05-06 00:24:07 | 家作り(建物の契約まで)

そういえば忘れていたんですよ。すっかり忘れていました。
去る4日は僕の誕生日だったのです。ほんとすっかり忘れていました。
この年になると、自分の誕生日はおろか自分の年齢さえもちょっと考えないと出てこないくらいになりますわ。
特に35を超えてしまうと、正直、自分のことに興味なんてないですな。
ちなみに嫁さんも僕の誕生日を忘れていました。自分の誕生日を忘れられたらきっと怒るくせに。
実家の母に“あんた明日誕生日やろ”と言われて僕も嫁も思い出した始末です。
いやほんと、忘れるもんですなぁ。。。

とまぁ、僕の誕生日なんてどうでもいいことなんです。
家の契約日が決まりました。
5月10日(木)です。いやいや、喜ばしいことです。
一時は建てたい家の契約日が来ることなんてあきらめかけていた時期もありました。
ほんと喜ばしいことです。

まだいくらで契約するのかわからない状況です。
ハンゾー氏いわく10万円のディスカウントが限界とのこと。
厳しいこと言わはりますな。
では20万円の値引き目標、つまり2,250万なら契約しましょう。
って、まぁ今の値段でもいいくらいですけど、安いに越したことはないですしね。
特に作戦とか考えていません。
店長に直接値引きのお願いになるので、とりあえず頼みこんでみます。
実印と契約の印紙代だけ忘れないようにせねば。
では。


妥協できなかった屋根と外壁

2007-05-02 22:42:53 | 家作り(建物の契約まで)

台風コストダウン号が我が家を席巻していた時期のことです。当然ながら屋根と外壁の資材も台風のあおりを受けました。

我が家の屋根はガルバニウム鋼板です。外壁材としてもよく用いられますが、うちの場合は屋根材として使用します。屋根資材としてガルバニウム鋼板は決して安くありません。よく出回っている平瓦やスレートを使用すれば半額近くまでコストダウンが可能です。でも屋根は家の中で最も過酷な環境にさらされる部分であり、日光や雨から家族を守ってくれるものです。安易にコストだけで決めることはできません。後々のメンテナンスを考慮しても屋根の葺き替えとなると物理的にも経済的にも高い足場を組んでの作業となりそれこそ一大事です。その点、ガルバニウムは基本的にメンテナンスフリーで耐用年数が長いのが特徴です。僕の場合はお金を出すだけの値打ちがあると判断しました。
さらにはその軽さも魅力のひとつと思います。屋根材が軽いというのは圧倒的に地震に対する耐性が出ます。我が家の建設予定地(といっても近所ですが)は、地震の可能性が非常に高いといわれる地域です。こんな面からもガルバは譲れませんでした。
ただ、ヒョウが降ったらどうなるんでしょうか。滅多に降らないのですが、おおぶりのヒョウがガルバを直撃すればボコボコにへこんでしまいそうです。ま、屋根なのでそうそう見えるもんでもないですし、気にしないことにしましょう。
これらのことを考えると、屋根をコストダウンの対象とはできませんでした。
外壁についても考え方は同じです。少しでも塗膜にメーカー保証の長い製品を選びました。本心を言うと2F外壁にはタイル、1F外壁は塗り壁にしたかったんです。タイルの耐久性やメンテナンスフリーというメリットや、塗り壁の質感は僕にとって大きな魅力でした。でも、どちらもコストがかかります。なので窯業系サイディングとなったわけですが、窯業系サイディングにしてもピンキリです。厚みや仕上げによって高いもので7,000円/㎡、安いもので2,500円/㎡の幅があるんですよね。提示されたサイディングの単価が4,500円程度なので上から2番目くらいのものと言えるでしょうか。これを3番目に落として㎡当たり500円のコストダウンができれば、外壁として200㎡くらいあるので10万円のコストダウンができることになります。いい手です。塗膜の10年保証があるかどうかで見かけは一緒ですから。でも、できませんでした。どうしても塗膜の10年保証は外せません。それがあるから絶対大丈夫といえるものではないのですが、精神衛生上よくありません。補償がない塗膜なんやと認識しながら使うことはどうしてもできませんでした。
こんなことで、我が家の屋根と外壁は台風コストダウン号の被害に遭うことはありませんでした。
ところで、どのメーカーの窯業系サイディングを導入するかについては実はまだ決まっていません。だいたいの額で見積もっていただいただけです。当初はニチハというメーカーで提案されたのですが、ここの製品がビミョーで、僕の希望するデザインの商品には厚12㎜しかなくて、16㎜程度を希望する僕としては及び腰になって、さらに塗膜保証がなかったんですね。16㎜厚のサイディングには塗膜保証はあったのですが、欲しいデザインがないという、まさに帯に短し襷に長し状態だったわけです。なのでまた、自力調査が始まりました。外壁材なので中小企業の製品はリスクが高いと判断したため(これは偏見ですが)、大手に絞って探してみるとトステムとクボタ松下が候補として出てきました。どちらがいいのかなんてわかりません。なのでデザインと塗膜品質にこだわって検討したところ、どちらにもそれなりの商品がありました。なので後は見積もり合わせをしてコストのかからない方ということになるでしょう。いずれにしても現状の見積額よりは高くなりそうです。契約後さっそくの追加ということになるでしょう。おいおい。
1F外壁イメージ
2F外壁イメージ

ゴールデンウィーク真っ只中ですな。僕はカレンダーどおりなので明日から4連休です。明日からは実家に帰って田植えです。植えまくってきます。
では。


カッコイイ家と快適な家

2007-05-01 22:41:28 | 家作り(建物の契約まで)

こうやって家作りに関して色々と調べていると、改めて自分の好みがはっきりしますね。

 

これまで自分で自分の好みはこんな感じだなと漠然と考えているものはありましたが、インターネットや家具屋の店頭で色んな建材や家具やインテリア雑貨を見ていると、自分の好みがはっきりわかってきて、言葉で表現できるくらいになりました。僕の好きなデザインを言葉で表現すると、直線的・モノトーン・シンプル・幾何学的・無機質・コントラスト・メタルといったところでしょうか。ナチュラルカラーやファンシー系デザイン、エレガント・ゴージャスといった製品にはまったく魅力を感じません。これは恐らく、一般的な男性の好みであり、特別なものではないと思います。かわいいモノよりかっこいいモノが好みで、カラフルなモノよりはシックなモノが好きです。はっきりと自覚しました。
だからリビングにはウォルナットを使いたいと強く思うのでしょう。必然的に家具もモノトーンを基調にしたカラーリングに目が行ってしまいます。なので我が家のLDKはモノトーンとメタル色が基本カラーとなり、それ以外の色についてはアクセントという認識です。モノトーンにアクセントカラーとして赤やオレンジが存在する空間ってあこがれてしまいます。
キッチン回りに存在する家電や雑貨は鉄系のものばかりに目がいきます。ステンレスやアルミのマットな質感が好きですね。あまりテカテカ光ったり光の反射が大きい質感は好きっくない(古すぎっ)です。
こんな好みなので、デザイナーズハウスなんかには強く惹かれます。僕のストライクゾーンにズバッと放り込んでくるような家が多いですから。建築家とデザイナーがタッグを組んで作る家とか家具屋さんが作る家とか、デザイン的にはまさしくストライクゾーンです。
知り合いがこんなデザイナーズハウスに住んでいます。白と黒を基調にしたカッコイイ家です。床は真っ白なタイル、AVボードは作りつけのイカした黒いやつです。洗面もカウンタータイプのホテルみたいな洗練されたやつ。正直、うらやましいです。でも、住み心地には?マークがついてしまいます。いわく、冬はムチャクチャ寒いらしいのです。Pタイルが冷たくて底冷えすると。でもって夏は蒸し風呂のように暑い。結果、多大の光熱費とエネルギーを費やして部屋を快適に保つ必要があります。デザイナーズハウスだから寒いというわけではありませんが、少なくともそのビルダーは生活する人の空気環境をそこまで考えていないということになります。
僕は空気の快適性を最優先事項と考えていますので、いくらかっこよくても空気環境の悪い家に住みたいとは思いません。もちろん、デザインも快適な暮らしに欠かせない要素であるとは思いますが、あくまで空気が快適であることが前提です。
つきつめると、プロのデザイナーのデザインで施工に信頼のおけるビルダーで外断熱住宅を建築するというのが僕の究極の理想の家作りということになるでしょうか。でも、そんな経済的余裕は僕にはありません。だから自分でデザイナーハウスの真似事をすることになります。イサットハウスにそれだけの提案力があれば別ですが、僕が依頼するビルダーにそこまで求めるのは無理でした。だから自分で必死になって調べながらプランニングしています。
素人の作るエセデザイン住宅。どうなることやら、自信と不安が入り混じっています・・・。がんばりますけど。
では。