いよいよ明日は建物の契約日です。
我が家の場合は、土地を現金で購入したため家の契約を急ぐ必要はなかったので、じっくりと時間をかけてプランニングすることができました。じっくりとプランニングして見積書の提示があってからはコストダウンの嵐が吹き荒れてしまいましたけどね。台風一過。今は落ち着いています。
ところで、その見積書をジロジロと眺めるのがすっかり日課になっています。我が家のビルダーの提示する見積書はかなり詳細ではないかと思います。建材ひとつひとつを項目として列挙し、単価と施工量、資材費か施工費かを明確に表示してもらってます。つまり表示されている単価よりも安い資材を自分で探してビルダーに提示し、ビルダーがその性能を認めれば導入できることになり、コストダウンもできます。もちろんそのままの単価で導入できるわけではなく、いくばくかの利ざやが上乗せされてしまいますけど。
この安くて質のいい建材を探す作業が結構楽しいんですよね。色んなカタログやホームページを細かくみると新しい発見があったりします。これは!という建材が見つかったときの喜びや、それをビルダーに提案してダメ出しされたときの落胆や、そういうことをすべて含めて楽しかったですね。きっとビルダーからすれば迷惑な客だと思います。通常はビルダーが提案した中から選ばれる方が多いですからね。でも、ビルダーが真剣に顧客のことを考えて、いいものをより安くという姿勢でいるならば、ビルダー自らがこのような作業をやるべきなんです。いつも取引がある業者と話をするのは楽です。だからついつい前例踏襲の傾向が強くなってしまいます。でも、建材の世界も日進月歩です。日々新しい建材や改良された建材が世に出てきて、それらの情報に対して敏感なアンテナを張っておく。こんな姿勢がいい家をリーズナブルに提供できるひとつの要素だと思います。そういう意味では我が家のビルダーはもう少しがんばってもらわないといけません。といってもこれは理想であり、現実は日々の仕事に忙しく追われてそんな暇もない、というところでしょう。それはそれで仕方がないかなとも思います。なのでできる限り自分でやりました。
随分と話がそれましたが、その見積書を眺めていると色々と勉強になります。特に専門用語ですね。墨だしとか母屋とか聞きなれない言葉が並んでいるので、わからない言葉を逐一ネットで調べながら見るんです。で、見積書に経費として上がってくる項目がどういうものなのか、逆に上がってこないのはどこかに含まれているわけですが、それがどこに含まれているのかということをビルダーに聞いたりするんです。
返す返す、ビルダーには迷惑な客です。
でも僕が見積書を見ることを趣味にしているお陰で、イサットのハンゾー氏が見逃していたことや漏らしていたことがたくさん見つかって増額になったりしますから、あながちイサットとしても悪いことではないんじゃないかと。僕もバカ正直にそんなこと言わないでいいと思うのですが、心配になってしまうんですよね。例えば、フローリングのサクラの施工量を計算してみたのですが、僕が指示した部屋のトータル面積に見積の施工量がどうしても足りないんですよね。どうも2Fクローゼットの床の考慮が漏れているなと。ほっておくのもひとつの手なのかもしれないですが、ほっておいていざフローリングを施工したところ“足りない!”となると困ります。そんなことが心配になってついつい言っちゃうんです。お人よしなのかも知れません。ハンゾー氏は感謝してはります。感謝しないでいいからディスカウントしてくれ。
こんな風に、見積書って見るたびに新しい発見があっておもしろいです。契約後も相変わらず見てしまうことでしょう。すっかり僕の愛読書ですから。
では。明日はがんばってきます。