ネガティブなアピール

2020-09-09 07:35:07 | リーダー
私の直属の上司。
部局という組織の№2に次長相当のポストがある。
部長>次長>課長>課長補佐>係長。
これが基本的な組織の構成だ。
そんな№2は“僕はダメって言ってるんだけどね・・・○○部長(課長の場合あり)が言えって言うんだよ”という言い回しをよくする。
私に頼みにくい頼みごと(そのほとんどが人を要請する内容だが)をするときに、決まってこのセリフで始める。
私は、この言い回しに大きな違和感を感じる。
№2が伝えることは、頼みごとである反面、命令である。
内容によっては反発するが、上司からのリクエストに対してはできる限りのことをやると心がけている私にとっては命令だ。
命令を、他人に言われたからする、というのは間違っている。
この言い回しは、恐らく、責任逃れをしたいという潜在意識から生み出されている。
自分が言ってるんじゃない、自分の判断じゃないということをアピールしているのだ。
悪者になりたくないのか、責任を問われることを回避しているのか。
いずれにしても、部下としては情けない。
“A課に人が足りないから、余裕のあるお前のところから人を出して助けてやってほしい”
“この依頼は○○部長(課長の場合あり)に相談されて、私が判断してお願いしている”
上司なら、こういう言い方をすべきだ。
責任を逃れつつ、無理なお願いを聞いてもらおうなんて虫が良すぎる。
リーダーとして求められる覚悟を持て!

コロナ禍にて

2020-09-04 08:32:42 | リーダー
5月のこと。
我が社も例に漏れず、新型コロナ感染症のもたらす影響の中でもがいていた。
そんな中、コロナ対策を増強するために人事部において人員が必要になった。
コロナ対策を優先するために仕事がストップしていた私の組織へ動員要請が来た。
もちろん、私は快諾した。
2名か3名と要請されたので、3名をヘルプ要員として準備した。
この混沌たるコロナ禍において、仕事を止めている我が組織ができるのは、他組織の手伝いだけだからだ。
他組織からはそれぞれ1名の拠出だったが、私の組織だけ3名なので目立ってしまった。
しかしそんなことは構わない。
余裕のある組織が、余裕のない組織を助けるのは当たり前のことだ。
私の部下の中には“なんでうちだけ3人も出すのか?”と疑問を持つ者もいるかも知れない。
でもこれは相対的な価値観で語るべきではなく、絶対的な価値観で判断すべきだ。
A所属が1人拠出しているからうちも1人で、とかじゃなく、うちが何人出せるのかを冷静に判断すべきだ。
とかく横並び志向の強い私の“会社”では好まれない判断基準かも知れない。
しかし、リーダーである私が判断した。
その判断の正当性、合理性を部下に説明でき、部下がそれに納得できればそれでいい。
その後、組織や部下の感情がどうなったのか。
それはまた改めて。