玄関ドアに感じる換気システム

2010-07-03 21:47:21 | 空気環境
mercy邸は第3種換気システムを導入しています。

高気密住宅においては排気のみを強制的に行う第3種換気を採用すると、
室内に負圧が生じることになります。
負圧は日常生活で感じることができます。
例えば、窓を開ける瞬間には、空気が一気に室内に流れ込むため、
“シュッ”という風切り音がすることがあります。
暮らしていて負圧を感じるのはそのときくらいでしょうか。

ところで、2年半も暮らしていると、
玄関ドアの開き方で負圧の強さがわかるようになります。
24時間換気システムの“強”“中”“弱”はもちろん、
換気扇の“強”“中”“弱”まで、
玄関ドアの重さでわかっちゃうんです。
もちろん、どこかの窓が開いていて、
気密が確保されていないときなんかは、
“絶対どこかの窓が開いている!”と明確です。

・・・・・・・・・・・・。
何の自慢にもなりませんけどね。あはははは。

今後の課題としては、
換気システムの運転と換気扇の運転の組み合わせを感じることができるようになればと。
換気システム“強”で換気扇“弱”のときのドアの重さと、
換気システム“弱”で換気扇“中”のときのドアの重さの違いを感じられるようになれば、
イサット住人として一人前になれたと胸を張れるんじゃないでしょうか。
いや、まてよ。
それって“我が家オタク度”が深まったってだけのことじゃないか?
とても自慢できるもんじゃないな・・・・。


う~む。。。。。
書き始めはマジメに書いていたけど、
途中からネタに変えようとして、変わり切らない、しかも何のオチもない、
という中途半端の典型のような記事になってしまいました。
心からお詫び申し上げます。
でも、せっかく書いたので恥を承知でアップさせていただきます。
では。


エアコンの温度設定

2009-08-10 19:51:06 | 空気環境
長かった梅雨も、やっと終わりました。

エアコンが大活躍の季節になってきましたね。
当たり前ですが、この季節、エアコンをつけない日はありません。
こちらで記事にしているように、今年は24時間全館冷房をやめました。
スポットでワンフロア冷房を心がけています。
スポットといっても1部屋だけではなく、1フロアという考え方です。
つまり、人がいるときだけ人がいる階のエアコンを稼動させるんです。

そんなエアコンですが、一般的に28℃の温度設定がエコと言われます。
環境省も28℃での温度設定を推奨しているようです。
でもね。
28℃の室温設定は、ちょっと暑いんです。
動かずにテレビを見たり本を読んだりしている限りは暑いとまではいかないんですよ。
まぁ、決して涼しいとも言えないですけど。
おまけに我が家には動き盛りの子どもが3人もいるので、
28℃の設定ではすぐに暑がります。
こっちも横で動かれたり、膝の上に乗られたりすると、
暑さに耐えられなくなります。

そんな状況なので、mercy邸のエアコンは27℃設定です。
27℃ならば掃除機をかけたりしない限りは、
暑いと感じることはありません。
ただ、夜には肌寒く感じてしまうこともあるので、夜だけは28℃に上げています。

でもこのスポット空調、嫁さんにはすこぶる評判が悪いんです。
漠然とした感覚でしかないそうなのですが、
24時間全館空調を実施していた昨年のほうが快適だったというのです。
スポット空調ではエアコンからの冷風がちょっと強く、
ほとんど冷風を感じることがなくとも涼しかった昨年のほうが快適だったとか。
なるほど。

夏本番ですね。
嫁さんからの要望を受けて、
24時間全館空調に切り替えようかと迷っているこの頃です。
みなさんのお宅では、何℃くらいのエアコン設定にされてますか?
では。


エアコン24時間運転は経済的か? ~後編~

2009-07-21 22:26:11 | 空気環境
前編の続きです。

エアコンを24時間運転していた昨年の7月請求分電気使用量と、
エアコンを必要に応じてON・OFFしている今年の7月請求分電気使用量を比較すると。。。

2008年7月
デイタイム:122KWh÷31日≒3.94KWh/日
リビングタイム:342KWh÷31日≒11.03KWh/日
ナイトタイム:259KWh÷31日≒8.35KWh/日
2009年7月
デイタイム:118KWh÷29日≒4.07KWh/日
リビングタイム:291KWh÷29日≒10.03KWh/日
ナイトタイム:205KWh÷29日≒7.07KWh/日

デイタイムはエアコン24時間運転していたほうが0.13KWh/日少なくなっています。
リビングタイムは必要に応じてエアコンを稼動させたほうが1.00KWh少なくなっています。
ナイトタイムも必要に応じてエアコンを稼動させたほうが1.28KWh少なくなっています。


う~む。。。
リビングタイムもナイトタイムも、今年のほうが安くなっています。
エアコンは空間を冷やすまでの消費電力が大きいので、
高性能住宅ではつけっ放しにしておいたほうが経済的なのかな?という認識もあったのですが、
やはり、つけっ放しにしておくより、人がいないときにはエアコンを切ったほうが安上がりになるようです。

一方、デイタイムは、ほとんど違いが出ていません。
リビングタイムやナイトタイムの法則が適用できるなら、
昼間、仕事で家を空けることの多い我が家では、
デイタイムに、今年の電気消費量が多くなるという明確な差が出るハズだと思っていたのですが。。。
意外な結果です。


個人的な意見ですが、mercy邸の場合、
暑い日の夕方に、誰もいない家に帰ってきても“暑っ”という感覚はないんです。
しっかりと断熱・気密・換気が図られているため、
一日、家を空けておいたときでも“生暖かいな”という程度です。
そのため、吹き抜けがあって内部ドアを開けっ放しにもかかわらず、
エアコンの効きは非常に早いんです。
つまり、室内が暑いというほどになってないから、
エアコンを始動したときにエアコンにかかる負荷が小さいのでしょう。


ということで、無理矢理のこじつけになるかも知れないですが。。。結論です。

エアコンは24時間運転するよりも、
必要なときに必要な場所にエアコンを稼動させるほうが経済的。

これはあくまでmercy邸では、という条件付ですが、
大概のお家では当たり前のことなんでしょうね。
mercy邸は高性能を自負している関係で、
エアコン24時間運転のほうが安くなった!
というレポが書けるかと少なからず期待したのですが、
そこまでの高性能ではなかったようです。

なお、今回の検証結果ですが、
もちろん、昨年と今年で気温や湿度に違いがありますし、
去年は働いていなかった嫁さんが、働きに出るようになったという違いもあります。
当然、了解いただいているかとは思いますが、
ひとつの検証結果であり、すべてのお宅に共通することではありませんのでご了解願います。


ところで、前述の文章の中に、
暑い日にエアコンをつけずに丸一日家を空けておいても“生暖かい”くらいです、という意味のことを書きました。
ということはですよ。
真夏の一日、家でじっとしていれば、エアコンをつけなくても、
さらに窓を開けなくてもmercy邸は人が過ごせる空気環境なのか?という疑問がわいてきました。
・・・・・ムムム。。。試してみたい。
是非とも、せっかくの休みなのに、実験のために家にこもって息をひそめてみたい。
もちろん、一切の空調はナシで。
あぁ。。。。僕はどこまでちょいアホなんでしょうか。
きっと、どこまでもちょいアホなんでしょう。
でも、どこまでもちょいアホなら、それはドアホゥなんですが、
それでもちょいアホにこだわりたい親父でございます。
わけわからん。
では。


エアコン24時間運転は経済的か? ~前編~

2009-07-19 23:30:13 | 空気環境
えらいタイトルをつけてしまいました。
明確な答えを出さなあかんがな。。。
いきなり自分にプレッシャーをかけてしもた。

前回の電気使用量の検証において、小さな実験をしているとお伝えしていたのですが、
それはまさしくタイトルの疑問に一定の答えを出したかったからなのです。
つまり、高気密高断熱住宅において、
エアコンを24時間運転するほうが電気料金は経済的だという表現が散見されるのですが、
それは真実か否か。
ここを見極めたいと考えていたんですね。

昨年は、6月末から2階子ども部屋のエアコン1台を24時間運転にして、
1階リビングのエアコンは就寝時以外は24時間運転にしていました。
コチラの記事で、その旨を記述しています。
ほぼ24時間体制で空調コントロールを心がけていたのです。

これに対して、今年は7月の電気使用量のお知らせがあるまでは、
時間的なスポット空調で過ごしていました。
家に家族がいるときにはエアコンを27℃設定で稼動します。
また、子ども達が2階に遊びに上がったときには、
2F子ども部屋のエアコンを同じく27℃設定で稼動します。
もちろん、すべての室内ドアは開けっぱなしです。

何と1年のときを越えての小さな実験。
季節がら、七夕もあったことですし、タイムリーな実験ですな。
ちなみに僕は、七夕よりもたなぼたに興味のある現実主義者です。
夢のない人とも言い換えられます。
なんのこっちゃ。

さて、具体的に時間帯別の使用量を比べてみましょう。
2008年が31日間、2009年は29日間の請求ですので。。。

2008年7月
デイタイム:122KWh÷31日≒3.94KWh/日
リビングタイム:342KWh÷31日≒11.03KWh/日
ナイトタイム:259KWh÷31日≒8.35KWh/日
2009年7月
デイタイム:118KWh÷29日≒4.07KWh/日
リビングタイム:291KWh÷29日≒10.03KWh/日
ナイトタイム:205KWh÷29日≒7.07KWh/日

※平日
 デイタイム 10:00~17:00
 リビングタイム 7:00~10:00&17:00~23:00
 ナイトタイム 23:00~6:00
※休日
 リビングタイム 7:00~23:00
 ナイトタイム 23:00~6:00

あー。
これだけで疲れちゃいました(汗)
この数字の検証は、次回に。
なんと期待外れな終わり方をしてしまうのでしょう。
では。


このややこしい季節

2009-06-17 22:25:10 | 空気環境
この時期は外断熱住宅のウィークポイントを攻められちゃう季節なんですよね。

朝の室内は、天気や外気の状態にかかわらず、涼しくて快適です。
で、午後4時くらいまでは断熱がしっかりと機能して、快適が続きます。
でも、天気のいい日なんかはジワジワと室内に蓄熱されていくんです。
窓や外壁を通して、ゆっくりと外気の影響を受けていくって感じ。
昨年の秋にも同様の現象が起こっていました。

この時期、24時間換気システムのアルデを最大限に利用するのが住まい方です。
夜の間は【中】運転でアルデを稼動させます。
ひんやりした外気を適度にとりこむためです。
寝ている間に【強】で運転すると寒くなって風邪をひきかねません。
で、昼すぎには【強】運転に切り替えます。
だんだんとこもってくる熱をできるだけ逃がすためです。
でも、お天気がいい暑い日には換気システムの【強】運転だけでは足りません。
そこで普通の住宅なら窓の開放となるかも知れませんが、
mercy邸ではレンジフードの稼動となります。
もちろん、エアコンはあくまで最終手段です。

mercy邸のレンジフードは同時給排気型のレンジフードなんですが、
それでも排気過多になってしまいます。
以前はこんなこともありました。
排気過多になるということは、吸気も多くなるということです。
つまり、家の空気入れ替えが促進されるということ。
この方法、少しはこもった熱がマシになるような気がするのですが、
エアコンを弱運転で稼動させておくのと、
電気使用量的にどちらが経済的なのかなといつも考えてしまいます。

相変わらず、窓の開放はほとんどしていません。
夜なんかは窓を開けることによって、涼しくて気持ちのいい空気が入ってくるんですけどね。
暑いなぁ、と言いながらその暑さに耐えている次第です。
嫁さんは“なんで窓開けないの?”とブツブツ言ってます。
密閉生活に馴染むと、窓を開けるのに決心がいるんですよね。
大声を出せないとか、虫が入ってくるとか、必要以上に気にしてしまいます。
密閉されていることの安心感を失うことに対する不安とでもいいましょうか。
大げさ、ですよね(苦笑)
それだけすっかり密閉生活に慣れてしまっているということでしょう。

今日も関西圏はいい天気で、気温も30℃近くなったとか。
高性能を標榜するmercy邸でも、さすがに昼過ぎには暑くなって、
我慢のキライな嫁さんはエアコンを稼動させたということです。
そろそろ、エアコン24時間運転を開始する時期を見定めなきゃならないですね。
ほんと、春秋はmercy邸にとって、ややこしい季節です。
では。