ちょっと暑い日もありますが、過ごしやすい日々になりましたね。
一日中、空調の必要もなく、年中こんな天気ならやれ断熱だ気密だと言わなくていいのでしょうね。
といっても恐らく家を建てる際に断熱や気密、換気について納得いくまで調べて工法やビルダーを決めている人なんて1割にも満たない少数派なのでしょう。
特に関東以西の次世代省エネ基準Ⅳ地域ではなおさらかなと。
この地域ではこれら少数派は変人の部類に入ってしまうのかも知れません。となると僕は根っからの変人です。
昨年暮れに、京都でデザイナーズハウスを手がけておられる業者であるH会社から施工例をまとめたちょっとしたカタログをいただきました。
デザイン的に気に入ったものが多く、参考にしたいと思ったためです。
それからたま~に“土地探しの状況はどうですか”とか“近くに施工物件がありますので見に来られませんか”とか声をかけていただくようになりました。
最終的にそちらで施工依頼することはないと考えていたので、感謝しつつもお断りしていたのですが、
イサットハウスと契約することになった際に“高気密高断熱にこだわり、他社と契約することになりました”と連絡したのです。
特に連絡する義務はないのでしょうけど、ずっと気にしていただいていたのでちゃんと連絡することが仁義でありけじめをつけておく必要があると思ったのです。
ところが、先方から返信されてきたメールは“高気密にすると結露が起こりやすい”とか
“高気密住宅は空気のよどみができてハウスダストがたまりやすい”
挙句の果てには“子どもがイライラしていてヒステリックに育つ”とか
僕の知識の範囲内では、とても住宅ビルダーのセリフだと思えないような言い回しと、
ちょっと過激な表現の目立つ返信の最後に、できればこういう話を直接会って話したかったが残念です、
という形で締めくくられていました。
これに対して返事するかどうか悩んだのですが、そのままでは何だか僕が間違った家作りをしていると言われていて
それを是認することになってしまうのがちょっとシャクだったので、柔和に返事しました。
僕がなぜ高気密高断熱にこだわるのか。
断熱・気密・換気をセットで考えることにより
結露を起こさないための住宅だとか、積極的な換気を目的とした機密性の確保だとか、
僕の知識の範囲内でですが丁寧に説明しました。
かなりの長文になりましたし、
文章が失礼になることのないように作ったのでかなり労力はかかったんですよ。
返事を楽しみにしていました。
建築のプロが僕の考え方にどのような反応を示すのか興味があったのです。
でも、結局、返事は来ませんでした。
それっきりで今に至っています。
H会社は果たしてあのメールで何を僕に伝えたかったのかよくわかりません。
わざわざ長文を書いて送ってこられたメールの内容は、素人に論破されてしまったのでしょうか。
それとも、僕のことを気にしなくていいことまで考える変人っぽいから、あんまり相手にしないでおこうと思われたのでしょうか。
どちらかというと後者なんでしょうねぇ。
なんといっても家作りにおいては根っからの変人ですから(涙)。
今でも僕はこの会社のHPを見て、インテリアデザインに関するイメージを参考にしたりしています。
実は露骨に真似することもあるんです。
相手にはされなくなってしまいましたが、僕は寂しくHPをチェックしている毎日です。
では。