夏の家族旅行記 ~沖縄3日目2/3~

2011-10-31 19:28:26 | お出かけ
大自然が長年にかけて造形した断崖絶壁にキュンときた私。
感動を共有するため、家族を呼びに戻りました。

“あっちに人がいなくて、楽しそうな場所があるぞ”
子ども達はすぐに飛びついてきました。
家族5人で浜辺を歩きます。

いやぁ、スゴいなぁ。
波がこんな風に地面を削って、
崖がせり出したような海岸風景になるんですね。

時は引き潮。
たくさんのヤドカリがそこらじゅうで見られます。
野生のヤドカリなんて生で見るのが初めての子ども達は、
しばらくの間、眺めたり突っついたりして遊んでました。

最初は律儀に浜辺を歩いていたのですが、
衝動に我慢できなくなった子ども達は、
遂に遊泳禁止区域の海に入っちゃいました。
管理者の方、ごめんなさいです。

どんどん進んでいくと、岩場に穴になっているところがあって、
とっても深くて危ない場所なんですが、
そこは魚たちの格好の隠れ家になっているようで、
無数の熱帯魚がたむろしていました。
子ども達はそこに夢中になって、
いつまでもいつまでも穴のそばから離れません。
私はもうシュノーケリングはお腹いっぱいになって、
岩陰に流れ着いているゴミの山に何か面白いものはないかと、
周辺を俳諧です。

何となく、ゆっくり流れる時間の中で、
遠く霞む東シナ海の水平線を見ながら、
またいつか、この場所に来たいなと思いました。
もっといっぱい時間を作って。
もちろん、家族全員そろってね。

やがて時間は午後2時になっていました。
昼食も取らずに遊びまくっていることになります。
誰も“お腹すいた~”とは言いませんが、
冷静になれば、大合唱がはじまることでしょう。
後ろ髪を引かれる思いは山々ですが、
この場所を離れることにしました。

続きは次回に。
では。


夏の家族旅行記 ~沖縄3日目1/3~

2011-10-27 18:52:30 | お出かけ
限られた時間の中で、できる限り沖縄を遊び尽くすと決めた翌日。

沖縄旅行3日目は午前7時半起床という、
今回の旅行で最も遅い朝でした。
この日の予定は瀬底島(せそこじま)という島へ行くこと。
瀬底島は外周8kmという小さな島で、
最大の特徴は車で行けること。
全長約760mの瀬底大橋を車で渡れるのです。
フェリーやボートなんかで行かなきゃならない島の場合、
帰れる時間が船の出航時刻に限られてしまいますよね。
ヘタすると行き1本、帰り1本なんてことも。
我が家の子ども達は、元気が有り余ってるとはいえ、
慣れない海のことですから、何が起こるかわかりません。
イモガイに刺されたなんてことになったら大変です。
そのため、車で自由な時間に行って帰れるこの島を選びました。

午前9時前にホテルを出発して、
瀬底島には午前10時半頃に到着しました。
ポンコツデミオレンタカーですが、ナビは必需品です。
ポケーッと運転してると目的地に着くのはありがたいです。

瀬底島にはいくつかビーチがあるようですが、
ナビのままに案内されたビーチへ行きました。

写真で見るとたいしたことないかもですが、
キレイなビーチでしたよ。
どういうわけか、水がかなり冷たくて、
天気が思わしくないことも相まって、
慣れるまではかなり寒かったですけど。

ホテルのビーチでも、この瀬底島のビーチでも、
必需品3点セットは、水着、水中メガネ、マリンシューズですね。
前2者は言うに及びませんが、
マリンシューズは絶対に必要です。
沖縄の海辺はサンゴの死骸がてんこ盛りに落ちていて、
とてもじゃないですが、裸足で歩けたもんじゃありません。
大人なならサンダルでもいいでしょうが、
子どもの場合は脱げてなくしたりするので、
やはりマリンシューズがベターでしょう。

瀬底島の海水は、ホテルのビーチよりもキレイでした。
潜らなくても数種類の魚が目視できるくらいです。
魚の種類も豊富で、ナマコの形状もバラエティに富んでました。
沖縄の海らしく遠浅で、
クラゲ防止柵周辺でも、子ども達は余裕で立つことができます。

夢中でシュノーケリングにいそしむジャリ男。
子ども達は沖縄に来た当初、シュノーケルに馴染めずに、
水泳用のゴーグルで潜っていました。
でも、何度かトライしているうちに慣れたようで、
瀬底島では全開で使用していました。
息継ぎのたびに水上へ顔を出すのはもったいないですもんね。
ジャリ男の場合、水中に顔がある時間の方が長いんじゃないかと思うくらい、
夢中で魚をおいかけてましたっけ。

ところでこのビーチ、クラゲ防止柵が張られている範囲が狭いんです。
だから2時間もあれば、柵の中は征服できてしまいます。
柵の外は海に入ってはいけません。
理由は“珊瑚礁を守るため”だそうです。
そりゃ仕方ないですね。

ただ、浜辺は自由にどこまでも歩けるようなので、
ちょっとひとりでブラブラしてみることにしました。
少し歩くと、ほとんど人もみかけなくなります。
さらに歩くと・・・。

こんなにスゴい断崖絶壁が見られ、人もいなくなります。
長年、寄せては返す波に浸食された崖は、
見る者を圧倒する迫力を持っています。
こういう大自然の力を見せつけられると、
月並みな感想しか出てこなくなるのですが、
ほんと、自然と悠久の時の力は、すごいです。
ただ単純に見惚れるしかできません。

この景色は是非、家族にも体験してほしい。
父親ならそう思うのは当然ですよね。
すぐにシュノーケリングに夢中になっている子ども達と、
疲れて岸から子どもを眺める嫁さんを呼びに行きます。

続きは次回に。
では。


夏の家族旅行記 ~沖縄2日目2/2~

2011-10-24 20:24:40 | お出かけ
すっかりお腹ペコペコの私達を待っていたのはホテルの朝食バイキング。
はっきり言ってベリーハングリーな私達にとって、
何を出されてもおいしいと思えたことでしょう。

朝食は通常のホテル朝食バイキングと内容は同じ。
なので特筆すべきことはたいしてないのですが、
オレンジジュースの代わりに、シークヮーサージュースがありました。
ドラゴンフルーツとかもありました。
あまりフルーツは得意じゃないので、食べてないですけど。

散々食べまくって満足して、
部屋への帰りにプライベートビーチを見てみると。。。

雨は上がり、時々太陽が覗くような天気になりました。
干潮時なのか、昨日の深さがウソのような遠浅です。
しかも水がキレイ。
こりゃ、泳ぐしかないでしょう。
ひょっとしたらかわいい熱帯魚にも会えるかも知れません。
思い立ったが吉日。
部屋に戻るとすぐに着替えて、ビーチに繰り出します。

実際、海に入ってみると、
快水浴場百選に選ばれたのも理解できました。
この日の海は、昨日の夕方とはまったく異なる表情を見せてくれました。
ナマコが多いのは変わりませんが、水が透き通っています。
数は多くないのですが、ちょっとした岩場には魚もいます。
青くキレイな熱帯魚も。
子ども達はシュノーケリングに夢中です。
魚を追いかけることはもちろん、
ナマコを水中から取り出して“縮んだ、縮んだ”と喜んだり、
サンゴや貝殻集めに没頭しています。
ビーチには柵がしてあって、恐らくはクラゲ対策でしょうか。
そのおかげでクラゲはいないので、安心です。

昼ごはんを海の家のようなレストランで食べて、
午後4時までずっとビーチとホテル内のプールで泳いで、
その後、少し昼寝をとって、
午後6時には晩ご飯を食べに出かけます。

ホテルに備え付けてあるインターネット端末でレストラン検索。
これが食べたい、ってのがなかったので、
気軽に食べられそうな店を探したところ、
シーサイドドライブインなるレストランが目にとまりました。
ホームページを見てみると、なんだか怪しそうで期待できます。
怪しいお店に入ると、とのときはやっちゃったと思うのですが、
案外、いい思い出話になったりしますよね。
そういう意味で期待ができます。
ということで、一路シーサイドドライブインへレッツゴー。

きたきた。
昭和40年代から営業されているだけあって、
建物が古くてデザインも昔風です。
コテコテのドライブインといった趣。
期待できます。

店内には中央に熱帯魚の泳ぐ水槽が設置してあり、
そのまわりを客のテーブルが囲むようにレイアウトされています。
でもってメニューがすごいです。
スペアリブ、カツ丼、酢豚、チャップステーキ(なんじゃこりゃ?)、
うなぎ丼、牛肉ピーマン、エビフライ定食、ビーフカレー、お子様ランチ・・・などなど。
ホームページでも案内されているように、まさにごちゃまぜ。
和・洋・中なんでもこい。
いいですねぇ。

カツ丼命のジャリ男は迷わずカツ丼をチョイス。
1号と2号はお子様ランチ。
嫁さんはポークリブステーキ。
私は豚と茄子の味噌炒め+オリオンビール。
メニューどおりのごちゃ混ぜ注文。

味はまずまずといったところですが、
そこらじゅうに古き良きアメリカを連想させるような、
ジュークボックスや人気キャラクターのミニチュア、
年季の入ったポスターなんかが飾られており、
店内の雰囲気は独特です。

沖縄がまだアメリカだった時代の片鱗を見ることができるという意味で、
一度は行ってみたいレストランだと思いました。

ビールを飲んじゃったので帰りの運転は嫁さん。
タバコ臭い上にブレーキの効きまで悪いレンタカーに、四苦八苦しとりました。
ホテルに着いたのは午後7時半。
まだゆっくりする時間もあるので、
プライベートビーチをみんなで散歩しました。
どうでもいいようなことをペチャクチャと話しながら、
夜に衣装替する沖縄の浜を楽しみます。
曇りのち雨の天気予報にもかかわらず、
雨が降ったのは午前中の一時だけで、
シュノーケリングからドライブインまで、
沖縄を満喫した一日でした。

その後、少しだけホテル内のお土産屋さんを物色した後、
部屋へ帰って風呂に入って、就寝です。
翌日の予定は瀬底島(せそこじま)へ行って、またもや沖縄を堪能する。
限られた時間の中で、遊びつくすぞ!

続きは次回に。
では。


夏の家族旅行記 ~沖縄2日目1/2~

2011-10-17 23:07:28 | お出かけ
倒れるように眠りについた翌日は旅行の2日目です。
朝食もとらず、ミニツアー参戦のために6時にホテルを出ました。

この日の天気予報は曇り後、雨。
ならば降らないうちに楽しんじゃいましょう。

朝の港。
とっても静かで厳かな印象です。
海とは何の接点もなく生きてきた人間なので、
潮の香りって、嗅いだだけでワクワクしちゃうんですよね。

今回参加したミニツアーは
【青の洞窟&シュノーケリング体験ツアー】です。
行程約1時間半。
ボートで洞窟まで行って、その後、シュノーケリングを楽しみます。

と、ほんとなら青の洞窟の画像とか、
海中を泳ぐ無数の熱帯魚の画像とか、
ブログとしてはそういうのがあってしかるべきなのでしょうけど、
というかあるべきなんでしょうけど、
・・・・ありません。
青の洞窟やシュノーケリングに持って行けるような防水カメラは持ってません。
激安ミニツアーで申し込んだので、
ツアー中の様子を撮影してくれるようなサービスもありません。
なので、ツアー中の写真が一枚もないのでございます(涙)
残念。

ただ、ツアーは最高でした。
早朝ということもあり、ボートも海も洞窟も貸切状態。
ガイドさんも貸し切れるので、
子ども達の安全管理はすべてガイドさん任せ。
水深8mもあろうかという海を、
子ども達はライフジャケットで、ガイドさんの持つ浮き輪に掴まって進みます。
私達は時々、様子を確かめるだけでよく、
思いっきりシュノーケリングを楽しませていただきました。

天候は基本は曇りで時々太陽が覗く程度。
心配された雨にも見舞われることはありませんでした。
洞窟の近くにボートを泊めて、
シュノーケリングで水中を眺めながら、洞窟に入ります。
洞窟の奥まで進んで、暗い中をUターン。
帰りは顔をあげちゃダメと忠告を受けてどんどん出口に進み、
さぁ顔をあげてください、と言われてあたりを見回すと、
暗い洞窟の中で、美しく輝く青い水面が現れます。

これはどっかの誰かさんが、
インターネットで公開されている画像を勝手に拝借したものですが、
ちょうどこんな感じ。
暗い洞窟内の海面のみが青く幻想的に光をたたえる様子は、
一見の価値はあると思います。

その後、洞窟を出て、魚にエサをあげながらボートへ帰ります。
人間に慣れた魚なのでしょう、
エサを出す前からたくさんの魚が近寄ってきていました。
が、これもまた当然、画像はありませんが、
子ども達の心にはきっと、思い出として残ることでしょう。

約1時間半の行程を終え、全員無事に港へ帰り着きました。
それを待っていたかのように雨が降り出し、
30分ほどの間ですが、強い雨になりました。
急いで着替えた私達は、逃げるようにホテルに帰りました。
ホテルに着いて一服してもまだ朝の10時。
存分におなかが空いたので、
朝食バイキングへと向かいます。

続きは次回に。
では。


読書感想文21 ~夜の桃~

2011-10-13 21:59:05 | 
沖縄の家族旅行記はまだ一日目が終わったところ。
ちょっとペースが遅すぎなので、
がんばって早めて行かなきゃなんですが、
2日目に入る前に、ちょろっと読書感想文でも。

石田依良氏の作品は初めて読みました。
これまではまったく氏の作品に興味がなかったのです。
直木賞を受賞した【4TEEN】はあらすじを読んで、
興味が湧くことなく。
40歳になって中学生の冒険物語を読んでもねぇ。
だから縁のない作家だろうなと思っていたのですが、
仕事場の同僚が本作を読んでいて、
スゴいから読めと薦められ、イヤイヤ読み始めた次第です。

読んでみるとスゴいと表現していた意味がわかりました。
だって全編エロスなんですもん。
これはね、もう官能小説です。
でも、油断して読んでいると、
人間の日常や男の本質を鋭く突いた表現にエグられたりするんです。
いや、本質を突いたというのは語弊がありますね。
本質を突いたように思える表現としておきましょう。

美しい妻と、艶やかな愛人Aと、若い愛人B。
その中でひたすら自分に酔いながら、
情事を繰り返す主人公の奥山。
IT業界のニューヒーローとして世間からは羨望され、
青山に5億円の豪邸を建て、
イタリア製のジャケットにスイス製の腕時計をまとう、
絵に描いたようなミニバブルの成功者。
そんな奥山が維持していた危うい四角関係のバランスが崩れ、
つまるところ全てを失うこととなる物語。

はっきり言わせてもらうとね、ちっともおもしろくありませんでした。
ワンパターンもいいとこです。
ちょっとおいしい食事して、
ちょっと高い酒を飲んで、
ちょっとキレイな女性を抱いて、
ベッドの上で気持ちよくなって、大満足。
もちろん色んなプレイを堪能のオマケつき。
その繰り返し。
なんじゃ?この小説。

出てくる女性陣も理解不能。
旦那の浮気にうすうす気付きながら、他の男性とデキちゃう妻。
愛人とその妻と自分との三角関係にやたらと満足する37歳独身女性。
こやつは、自分以外の愛人の存在を知って、
それが許せないと奥山の妻にすべてをさらしてしまう醜態を見せてくれます。
さらに初体験から男を誘い、その瞬間から情事にハマってしまう24歳独身女性。
誰一人として理解できず、小説に没頭できません。

まぁ、いいんです。
たまにはこんな小説もあるんだなと刺激にはなりました。
ただね、これなら純粋なエロ小説を読むほうが、
読後の納得は得られたかもしれないですね。
方向はズレますけど。

とりあえず、同僚には
“ただのエロ小説にもならんな。
罰として【4TEEN】を貸してくれ”
と厳しく言っておきました。
直木賞作品でお口直しをしないとねぇ。
氏への偏見が大きくなるばかりですから。

で、ずいぶん前になりますが【4TEEN】を読み終わりました。
いや、これがナカナカ。
感想文を書きたいと思える作品ですので、
いつの日か、ここに登場することでしょう。
では。