6月4日の自由行動では、午前から午後にかけてルーブル美術館を訪れたが、
さすがに疲れたので、一度滞在先のホテルに戻って休憩することにした。
なぜなら、午後7時半から上演のオペラを観にいくからで、疲れのため途中で寝てはならないと思ったからだ。
場所はあのガルニエ宮ではなく、バスチーユの新・オペラ座である。
あいにくこの日は、ガルニエでは公演がなかったためだ。
もっとも、旧オペラ座ではバレエの公演が多いのだが、、、
演目は、嬉しいことに最もポピュラーなロッシーニの
セヴィーリャの理髪師(Le Barbier de Séville)である。
出演者の詳細はわからないが、一応次のとおり
Antonino Siragusa Il Conte d’Almaviva
Maurizio Muraro Bartolo
Karine Deshayes Rosina
Tassis Christoyannis Figaro
Carlo Cigni Basilio
Vladimir Kapshuk Fiorello
Jeannette Fischer Berta
Lucio Prete Un Ufficiale
Orchestre et choeur de l'Opéra national de Paris
約2時間半の公演だったが、最後までおもしろく観させてもらった。
響きもよい劇場で、国立歌劇場管弦楽団の実力はなかなかのものだった。
演出も斬新なせいか、ブーイングをして途中で立ち去った失礼な老人もいたが
おおむね好評。
アルマヴィ-ヴァ伯爵を演じるアントニーノ・シラグーサは、やや軽量級ながらも
若々しく明るい歌声が印象的だった。
写真は、終演時のカーテンコールの一コマである。