吉澤ステ-ブルEAST在厩のブルータスは、おもにダク、ハッキングの準備運動後、外馬場でハロン17~20秒ペースのキャンター1400~1600mを乗られています。
◇澤担当のコメント 「馬体重は462kg。以前ほどムキにならず、併走でもコントロールが利きやすい感じですね。馬房内でも元気にしていますし、飼葉も食べてくれていますので、これは競馬を使われて大人になってきたと受け取っても良いのではないでしょうか。この調子でペースアップを図っていければと思います」
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先週の近況では「妙に落ち着いて覇気に欠ける雰囲気…」というコメントがありましたが、どうやら元気がないワケではなく、「競馬を使われて大人になってきた」と前向きに判断して良い状態にあるようです。もちろん、どちらが正しいのかはわかりませんが、近くで見ているEASTの皆さんが前向きなのですから、私があえて後ろ向きになる必要はないでしょう。
ということで、ひとつの目安である『10月中旬頃のトレセン帰厩』まであと3週間ほど。今のところ順調に調整が進んでいますので、来週、再来週とジワッとペースを上げていく感じになるのでしょう。
晩成タイプゆえ、これまで散々『慌てる必要ナシ』と書いてきましたが、できることなら2歳のうちにひとつ勝ってしまいたいですからね。それだけの走力、レースセンスはあると思いますので、是非とも頑張って欲しいです(^^)
【吉澤ステーブルEAST在厩のブルータス:公式HP(2024/8/29更新)より】
宇治田原優駿ステーブル在厩のジーベックは、おもに周回コースで軽め2000m、坂路でハロン18秒ペースのキャンター1本を消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇松山担当のコメント 「今週は半マイル57秒台。やはり前進気勢を見せて馬なりでもサーッと駆け上がってくれました。この暑さのなかでも雰囲気は良いですし、バテることなく耐えてくれていますよ。来週あたりからは気温が少し下がるみたいですからね。季節が変われば、もう一段さらに状態が上向いてくるはずです」
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いやいや、今日もマジで暑かった…。
東京は午後になって雨が降り、だいぶ気温が落ち着きましたが、それまでは明らかに35℃以上ありましたからね。早朝とは言え、そんな中で坂路を走っているジーベックには頭が下がりますし、本当に早く涼しくなって欲しいと思いますm(_ _)m
その上で、現状でも「前進気勢があって雰囲気が良い」のは心強いですし、ここからさらに上昇余地があるのであれば、復帰初戦では改めて好勝負を期待したいところ。。前々走の好走でこのクラスでもやれることは分かっていますので、バッチリ態勢を整えてから(休み明けでも)一戦必勝の気合いで臨んでもらいたいです。
まあ、あまり気合を入れ過ぎてもアレなのですが、私、少々勝利に飢えておりますので(^^ゞ
【2024/7/14小倉12R 3歳以上1勝クラス(ダ1700m)でのジーベック:公式HPより】
吉澤ステーブルWEST在厩のコンタンゴは、先週に引き続き、おもに坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。9/16測定の馬体重は448kgです。
◇奥場長のコメント 「18日朝も終い14秒を切る時計で登坂。目方は大きく増えないまでも、速めを織り交ぜながら乗っていてもしっかりと維持できていますからね。精神面も含めて、本馬なりの成長曲線を描きつつ着実に前進している感じです。調教師によれば、『そろそろトレセン帰厩を考えていきたい』とのことでした」
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馬体重の448kgは決して大きいとは言えませんが、青葉賞2着、ダービー8着の半兄エタンダールはデビュー時430kg台でしたからね。ミスペン系としては起きすぎるより全然イイですし、「速めを織り交ぜながらもしっかりと維持できている」のですから特に心配はしていません。2歳から3歳、さらには古馬になってからも少しずつ増えていくでしょう。
そして、いよいよ藤原先生から『そろそろトレセン帰厩を考えていきたい』とのお言葉がっ!!
吉澤ステーブルにいる間は何だかんだで大事にされていたと思いますが、藤原厩舎はどう考えても甘くないですからね。。いや、大事にされないとかではなく、トレセンに入れば乗り越えるべき新たな壁が立ちはだかってくるでしょう。
それでもこの時期にお声が掛かるということは、本馬への期待が大きいことの証でもあるわけで、できることなら満額回答で応えて欲しいですし、多少の壁など蹴散らして前進して欲しいと思います!m(_ _)m
何故そういうことになったかはさて置きまして、先日、常陸太田の『まるよし』さんという料理屋さんに行きました。
常陸太田は私の本拠地(自宅)から約150kmも離れていて、結構、遠かったです(^^;)
とにかくこの日の最初の一杯、生ビールを頂きました。
そしてこのお通し、これは何だったんでしょうね。トロッとしていて濃厚で、しつこくないのに旨みがすごい。何と言いますか、新鮮なウニを食べているような印象がありました。(出も何なのかは謎です(^^;))
『まるよし』さんは日本料理屋さんなので、まずは刺し盛りをお願いしました。
リクエストは特にしませんでしたが、カツオと貝、
あとは白身もとても美味しかったです!
お刺身にはやっぱり日本酒ですよね! ということで、このあとはずーっと日本酒さんを頂きました(^^)
天ぷらはメゴチとマイタケ。これも良かったっすねぇ…
焼き物はサワラの西京漬け。
西京漬けの旨み、サワラともバッチリ合いますね。日本人で良かった~の瞬間です(^^ゞ
ここまでずっと魚系で攻めてきましたので、そろそろ肉系に行こうかとの話になりまして、まずはレバーの唐揚げを…。肉系のトップバッターがなんでレバーなのか、それは、私がレバー好きだからです( ・`ー・')キリッ
でも、お肉と言えば、やっぱりこういうヤツでしょう!
常陸太田らしく、常陸牛を焼いて頂きました。脂が甘くて柔らかくて、やはり日本の牛さんは格別です(^^)
お魚、お肉ときたのですから、次はシメの炭水化物ですっ\(^O^)/
冷やし担々麺はボリュームたっぷりのガツン系。
よーく混ぜて食べると、これがなかなか濃厚で美味しい!
お魚、お肉も美味しいけれど、炭水化物って最高だなぁ…と思い知らされたひと時でした(^^)
ということで、常陸太田のまるよしさん、また行く機会が作れるかどうか微妙な場所ではありますが、もしも近くに泊まりの予定が作れたら、もう一度行ってみたいと感じさせるお店でした。
おそらく食事処としておかわれることもあるのでしょう、冷やし担々麺のようなガッツリ系メニューも豊富ですし、お造りやら焼き魚やらもとても充実していて目移りがするほど。注文時にはお店の方にお勧めを確認するのがイイんじゃないかと思います。
これだけ食べて日本酒をしこたま飲んで、お代はそれほどでもなかった気がしますので、こういうお店が家の近くにあったら常連さんになっちゃうかもしれないなぁ…です(^^)
まるよし
茨城県常陸太田市内堀町3515
0294-33-8663
旬彩まるよし(@shunsai_maruyoshi) • Instagram
先週はエスペシャリーがデビュー戦に挑み、中京芝1400m戦で5着になりました。
着順自体は残念と言えば残念なのですが、スタートからゴールまでとても内容の濃い走りができていたと思いますし、初めての実戦としては充分以上に合格点だったと思っています。
具体的にはゲートが速かったこと、先行するスピードが充分足りていたこと、課題とされていた折り合いが(ギリギリながら)何とかなっていたこと、(あえて余裕残しに仕上げだにもかかわらず)上がりでも水準以上の脚が使えたこと、などなど収穫がたくさんあり、近いうちの初勝利、さらには2勝目、3勝目をめざしていける手応えを感じました。
このあと続戦するかどうかは「上りの様子を見て慎重に考えていく」とのことですが、続戦・リフレッシュ放牧のどちらになっても、大いに上積みがあるであろう次走がとても楽しみです。
今週は、マジックブルーが矢作厩舎から荒川義之厩舎に転厩後、初の実戦を迎えます。
マジックブルーは4月の加賀獅子吼賞を勝って以来4ヶ月半ぶりの実戦となりますし、(転厩初戦なだけでなく)1勝クラスへの昇級初戦でもありますので、正直、いきなり勝ち前云々を言うつもりはありません。
暑い夏をチャンピオンヒルズで過ごし、トレーニングと成長促進を行ってきた成果が感じられれば充分ですから、まずはしっかりした競馬をして、できるだけ上の着順で無事に戻ってきて欲しいと思います。はい、1勝クラスでどの程度やれるのか、先々の目標感はどうなのか?みたいな話は復帰戦を見てから考えたいと思います。
そして今週はもう一頭、プライムラインが9/21中京の伊賀ステークス(3勝C/ダ1400m)、9/22中京の志摩ステークス(3勝C/芝1200m)にダブル登録されています。
プライムラインの次走については先週近況でも明言されておらず、「次レースを含めた今後の方向性に関しては調教師の判断を待つ…」とあっただけでした。が、直近で可能性が高いのは伊賀Sか志摩Sと想定されていましたし、その両方に登録されているということは、田中克先生がギリギリまで考えて決める流れだろうと思います。
ただし、伊賀S、志摩Sともに登録23頭と混んでいますので、結局は『出られる方に出る作戦』になるかもしれず、まずは水曜日のクラブ想定、そして木曜の出馬投票結果を待ちたいと思います。
あとはアスロスが18日に門別転籍後3戦目を戦うようですが、今は出資馬ではないので別枠で。。いずれにしても、9月の出走は今週末でひと区切りになる可能性が高そうです。
流れとしては、今週出走予定のマジックブルー、プライムライン(ついでにアスロスにも)頑張ってもらい、来週は良い気分で北海道ツアー(募集馬見学会)に突撃、そして気持ちを新たにして10月の競馬に向かいたいところです。
10月になると今年もあと3ヶ月。。先週トレセンに入ったマードラド、初勝利をめざすブルータスやアスゴッド(ひとつ上のトゥジュールも)が戻ってきますし、テラステラやジーベックといった期待馬たちも控えています。
なかなか思うような結果が出せていない2024年ではありますが、終わり良ければ総て良しを狙いたいと思います!
**出資馬の状況**
**2024年総合成績**
門別・桧森邦夫厩舎在厩のアスロスは、9月18日(水)門別10R 夏秋いちご品種すずあかね特別 B4-2~C2(ダ1700m)に桑村真明騎手で出走します。
◇桧森邦夫調教師のコメント 「この中間は坂路で15-15程度の調整。転入初戦で掛かるようなところがありましたので、前走で距離を短縮してみたわけですが、終いでもうひとつ伸びませんでしたからね。本質的にスプリンターではないのでしょう。今回1700mの距離で巻き返しを図りたいところです」
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アスロスは門別で2戦して2着、6着。とくに1200m戦だった前走は内容的にもよくありませんでしたから、今回、1700mに距離を延ばしたのは当然の選択だと思います。
ただ、怪我から復帰後は全体的に力み気味で一本調子な走りになり、勝負どころでうまくギアが上がらないレースが続いていますので、3戦目で1700m戦に戻したから勝てそう…というほど楽観できない感じです。
まあ、ぶっちゃけ言いますと、何とかして自身の走りを取り戻し、きちんと素質・実力を出せるようにならないと、たとえ中央再登録の資格を得てもそれだけで終わってしまいますし、まずはその片鱗を見せて欲しいなと…。
片鱗を見せたらアッサリ勝っちゃうかもしれませんが、もちろんそれが一番イイわけで、とにかく18日のレースを見守りたいと思います…と書いてから気付きましたが、18日夜はまたまたダーツの予定が入ってるんですよねぇ(^^;)
**2024/9/18門別10R 夏秋いちご品種すずあかね特別(ダ1700m)出走馬**
出走表|レース情報|レースガイド|ホッカイドウ競馬
【2024/8/3札幌6R 3歳未勝利(芝2000m)でのアスロス:公式HPより】
【セントライト記念】アーバンシックが圧巻の切れ味発揮!反撃の秋へ初の重賞V:サンスポZBAT!
第78回セントライト記念(3歳オープン、G2、芝・外2200m)は、クリストフ・ルメール騎手の2番人気アーバンシック(牡、美浦・武井亮厩舎)が中団のインをロスなく追走すると、直線で圧巻の切れ味を発揮して差し切りV。春のクラシックは皐月賞4着、日本ダービー11着と結果を残せず、反撃の秋へ初の重賞タイトルを獲得した。C・ルメール騎手は8日の京成杯AH(アスコリピチェーノ)に続く2週連続のJRA重賞制覇。タイムは2分11秒6(良)。
1馬身3/4差の2着にはコスモキュランダ(1番人気)、さらに2馬身半差遅れた3着にエコロヴァルツ(3番人気)が入り、上位3頭は菊花賞(10月20日、京都、G1、芝・外3000m)の優先出走権を獲得した。
アーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦3勝。重賞は初勝利。武井亮調教師、C・ルメール騎手ともにセントライト記念は初勝利。
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勝ったアーバンシックはゆっくりしたスタートから道中は折り合いに専念。3~4角でも内ラチピッタリを落ち着いて進み、直線に入ったところで綺麗に前横が開いてスムーズに追い出せたのが最大の勝因になりました。
先に動いて抜け出していたコスモキュランダも最後まで良く頑張りましたが、相手にあれだけロスのない競馬をされてしまうと、逆に勝ちにいった分だけ苦しくなってしまうという… 競馬って本当に難しいですね。
ちなみにコスモキュランダは皐月賞2着、ダービー6着。もともと実力がある上にレースの内容自体は良かったですし、今日の一戦をもって勝負付けが済んだとはいえないでしょう。
さて、勝ったアーバンシックはスワーヴリチャード産駒で母系はハービンジャー×ダンスインザダーク×Alzao×Busted。スワーヴリチャード産駒は割りと早熟スピードタイプが多い印象ですが、この母系なら菊花賞でこそ…と考えるファンも多そうです。
ううむ。。3000mってのはほとんどの馬が初体験になりますし、本番も難しそうだなぁ(^^;)
**2024/9/16仲山11R セントライト記念(G2/芝2200m)・良**
朝日杯セントライト記念【2024年9月16日中山11R】:競馬ラボ
今日は出資馬の出走もないので、朝から女子サッカーの応援をしていました。
そして…
やりましたーー!!
日本 1-0 スペイン
スペインとは男子も女史もフル代表から何から、最近いろいろな因縁がありますからね。しかも、この世代の女子は現時点でかなりの強さを誇っていて、相手がスペインであっても充分にチャンスがあると思っていました。実際、今日の一戦もチャンスは日本の方が多かったですし、がっぷり四つに組んでも押し負けない強さを示してくれました。
いやホント、細かいことはいろいろありますが、日本チームは前から後ろから120分間よく走っていましたし、このクラスを相手に選手たちが全くビビっていなかったことで、昨今の日本サッカー界の躍進はフロックじゃないんだと実感させてくれました。
これで次は準決勝。。
相手は地元コロンビアを破って勢いに乗るオランダですから、これまた一筋縄ではいかないでしょう。でも、今日のように堂々と慌てず焦らず自分たちのサッカーをしていけば、決勝進出もイケるんじゃないかと思います(^^)
ちなみにU20女子サッカーW杯の試合は『FIFA+』で見ることができます。簡単なアカウント登録だけで無料視聴が可能ですから、サッカー好きの方、日本女子チームを応援したい方は是非登録と応援を!
FIFA+ | Free Streaming Original Movies & Sport
【ローズS】クイーンズウォークが豪快に突き抜けV!重賞2勝目でラスト1冠へ堂々名乗り:サンスポZBAT!
第42回ローズステークス(3歳オープン、牝馬、G2、芝2000m)は、川田将雅騎手の2番人気クイーンズウォーク(栗東・中内田充正厩舎)が中団馬群で脚をためると、直線で馬場の真ん中から豪快に突き抜けV。2つ目の重賞タイトルを手にし、ラスト1冠へ堂々と名乗りをあげた。タイムは1分59秒9(稍重)。
1馬身半差の2着には好位追走のチェレスタ(7番人気)、さらにアタマ差遅れた3着に逃げたセキトバイースト(11番人気)が粘り、上位3頭は秋華賞(10月13日、京都、G1、芝2000m)の優先出走権を獲得した。初の牝馬限定戦となった1番人気のレガレイラは最後方から直線で追い込むも5着までだった。
クイーンズウォークは、父キズナ、母ウェイヴェルアベニュー、母の父Harlingtonという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦3勝。重賞は今年のクイーンC(G3)に次いで2勝目。中内田充正調教師は2019年ダノンファンタジー、20年リアアメリア、22年アートハウスに次いでローズS4勝目、川田将雅騎手は08年マイネレーツェル、19年ダノンファンタジー、20年リアアメリア、22年アートハウスに次いで5勝目。
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秋華賞トライアル、ローズSを勝ったのは2番人気のクイーンズウォークでした。
道中6~7番手で折り合いに専念し、直線で馬場の真ん中に持ち出されると上り3F33.5秒の脚を繰り出して大逃げのセキトバイースト以下をごぼう抜き。力の違いを見せつける完勝劇で本番に弾みをつけました。
その一方で、単勝1.7倍の断然1番人気に推されたレガレイラは3F33.1秒で豪快に追い込むも5着まで。ゲートを出て最後方に控え、ゆっくりと道中を流して追い出されたのが残り300m地点でしたから、さすがにあれでは届かないでしょう。(あの位置から届く可能性があるのは往年のディープや秋天のイクイノックス…(^^;))
まあ、あくまでここはトライアルで、本番では違いますよ!と言われればそうなのかもしれませんが、レガレイラの強さを信じて単勝を買っていたファン(私は違いますけど(^^ゞ)からすると、正直、オイオイ何じゃそりゃ!!な内容だったかもしれません。
ちなみに4角で前にいた馬が上位を独占する中で、大外を回って最後方から5着まで突っ込んできたレガレイラの脚は確かに異次元でした。何と言いますか、単純な脚の速さ比べなら勝ったクイーンズウォークよりコチラかもしれませんが、競馬はそういう競技ではないので、本番に向けて序列をどう判断するかが難しくなった気もします。
**2024/9/15中京11R ローズステークス(G2/芝2000m)・良**
関西テレビ放送賞ローズステークス【2024年9月15日中京11R】:競馬ラボ
【愛チャンピオンS】エコノミクスが4連勝でG1初制覇 シンエンペラーは3着:サンスポZBAT!
凱旋門賞の前哨戦となるアイリッシュチャンピオンS(G1、芝2000m)が14日、アイルランドのレパーズタウン競馬場で8頭によって争われ、トム・マーカンド騎手とコンビを組んだ英国のエコノミクス(英・Wハガス、牡3)が、4連勝でG1初優勝を果たした。勝ちタイムは2分3秒20(良)。日本から参戦したシンエンペラー(栗・矢作、牡3)は3着に敗れた。連覇を狙ったディープインパクト産駒のオーギュストロダン(愛・Aオブライエン、牡4)は勝ち馬と直線の叩き合いでクビ差で敗れて2着だった。
レースはルクセンブルクが引っ張る流れ。シンエンペラーは好スタートから4、5番手を追走、その後ろにエコノミクス、オーギュストロダンと続く。最後の直線を3番手で迎えたエコノミクスは残り200メートルあたりで先頭に立ち、外からオーギュストロダンが襲いかかるが最後まで抜かせなかった。シンエンペラーは直線で窮屈になるシーンもあり6番手まで下げるシーンもあったが、最後は力強く追い込んで2着から3/4馬身差の3着だった。
◆矢作芳人調教師「予想通りというか厳しいレースでした。暑さで日本で仕上げられなくて、フランスで徐々に体調が上がっていましたが、7、8割の状態の中でよく頑張ってくれました。勝ちに来たので悔しいのは確かですが、次に向けてはいいレースだったかなという部分はあります。次、しっかり勝てるように頑張っていきます」
◆坂井瑠星騎手「厳しいレースでした。勝てなかったのは悔しいですし、今回は一流の素晴らしいメンバーですから。凱旋門賞に向けては、決して悲観する内容じゃないと思います。凱旋門賞に向けて僕自身も成長していきたい」
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今年の皐月賞5着、ダービー3着だった矢作厩舎のシンエンペラーが愛チャンピオンステークスに出走、中団待機から直線でしぶとく脚を伸ばして3着に入りました。
(JRAサイトなどで)レース映像を見て頂くと分かる通り、勝負どころで思うようにギアが上がらず、直線中ほどまでは窮屈になる場面もあり『このままズルズルと後方に沈んでしまうのか?』と思わせたものの、そこから外に持ち出され、坂井騎手の叱咤激励に応えるように巻き返し、上位2頭に迫る勢いを見せたのは印象的なパフォーマンスでした。
その上で、皐月賞、ダービーで足りなかった馬が愛チャンピオンステ-クスで惜しい3着になったわけですが、どうでしょう、やはり3歳58.5kg、4歳以上61kgの斤量差は結構大きいってことですよね。実際、58.5kgの3歳勢が上位を占め、そこに割って入ったのはあのオーギュストロダンだけですから…。
ただ、3歳馬なら何でもイイかというとそんなことはなく、例えばシンエンペラーはNureyev×Danzig×Sadlar’sWells×Nijinskyという血統構成で、日本のG1ではあと僅か足りずとも、いかにも欧州でこそ真価を発揮しそうなタイプなわけです。
まあ、この馬が欧州遠征にいく流れは最初から(本馬の購入時から)矢作先生が仕込んでいた作戦ですが、お金と野望の両面でかなりスケールが大きい挑戦であり、当然ながら誰にでもできることではありません。
果たしてシンエンペラーがこの先(凱旋門賞などで)どんな活躍を見せてくれるのか、矢作厩舎と坂井瑠星騎手を応援する意味でも、さらに注目していきたいと思います!
2024アイリッシュチャンピオンステークス(G1)の結果・JRA
3歳以上,定量 コース:2,000メートル(芝・左)