まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

ボディーガード&アサシンズ 十月圍城

2010-11-04 22:53:29 | 中国映画(は~わ行)

陳可辛(ピーター・チャン)プロデュース、陳徳森(テディ・チャン)監督の2010年香港金像奨作品。

清朝末期のイギリス領香港に、孫文が革命の会合のために訪れる。清政府は暗殺団を組織して孫文の命を狙い、革命派は身を挺して孫文と会合を守る。

きな臭い様子は孫文到着の数日前からぷんぷんとしていて、民主化を主張する学校の先生が射殺されたり、清に叛旗をひるがえした将軍が襲撃されたり、一触即発といってもいい雰囲気。これまでは金を出すだけだった商人の李玉堂も、友人の民主運動家で新聞社社長の陳少白が行方不明となってからは仕方なく自らが指揮して孫文が来る日への備えをすることに。

そしていよいよ孫文が香港へ来た。会談の場所へ向かうまでに、沿道の屋上から弓矢で狙われたり、爆弾を仕掛けられたりするが、なんとか無事に会談場所へ孫文を送り届ける。一時間、孫文の会談時間を稼ぐために、影武者として李玉堂の息子、李重光が孫文のふりをして母親のところへ会いに行ったり、町中を逃げ回ったり。

なんとか一時間を稼ぎ、孫文は会合を終え無事に香港を後にした。。。


オールスター大競演で、そりゃあ金像奨もとりますってもの。甄子丹(ドニー・イェン)に謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、梁家輝(レオン・カーファイ)、黎明(レオン・ライ)、胡軍(フー・ジュン)、曾志偉(エリック・ツァン)、任達華(サイモン・ヤム)、范冰冰(ファン・ビンビン)、王柏杰(ワン・ボーチェ)と今をときめく中華圏俳優勢ぞろいです。これだけのスターを揃えられるとは、さすが陳可辛。

ストーリーは孫文にあまり馴染みのない私としては、革命のために立ち上がろう!孫文を守ろう!というのを見ても、あまりピンとこないんだけど、中国人には絶大な人気があるのでしょうか。日本の坂本龍馬みたいなものか?

最大のみどころの一つは甄子丹の豪快アクション!群集の中をかきわけて追いつ追われつのシーンは圧巻でした。でも最後の最後に胡軍の馬に正面から向かっていって、あっさり跳ね飛ばされるのは、これまでの燃えるような活躍からするとあっけない感じがします。黎明の鉄扇公子もアクションシーンで奮闘しますが、いかんせん登場時間が短すぎて、アクション満喫とまではいきません。

謝霆鋒もほのぼのと旦那様~と言っているときは幸せ絶頂、みたいな感じだけど、自分が引く車に孫文を乗せて敵の襲撃をかいくぐるときには、仲間が次々と倒れていくのを横目に見ながらひたすら前に進んで、さらに若旦那の李重光を孫文の替玉として車にのせて引くときには、それはもう決死の形相で進んでいくのに、あっさり胡軍にやられてしまうのは仕方ないのかな。

清朝末期の香港の街並みをセットで作って、たくさんのエキストラを動員したスケールの大きさで勝負をかけてきたみたいで、さらにストーリーは孫文を守った無名の人たちの話なので、明星といえども死に際は無名の役柄に合わせてあっさりしています。

来年のGW公開が決まっていますが、ストーリーが単純なだけに、もう一度見るかは微妙です。

しかし香港が舞台なのに北京語で通すっていうのは、中国資本に配慮した結果なのか、東京中国映画週間でお上に配慮して本土公開バージョンを持ってきたのか、いろいろ事情はあるのでしょうが、やっぱり広東語バージョンを見たいです。意味わかんないけど、会話のテンポとか雰囲気が変わると思うし。

そして既に伝説となった字幕問題。この映画週間の字幕は結構ひどいと後で調べてわかりましたが、この日の字幕は別格でしょう。せめて日本人に校正させようよ、というレベルで、話の筋はわかったものの、かなり気になりました。

あとはオープニングセレモニーと称して長々と挨拶が続いたのがうんざりでした。

10/24 TOHOシネマズ日劇 東京中国映画週間
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