まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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ビヨンド・アワ・ケン 公主復仇記 BEYOND OUR KEN

2011-06-15 21:28:45 | 香港映画(は~わ行)

『イザベラ』『ドリーム・ホーム』のパン・ホーチョン彭浩翔監督作で、2004年の東京国際映画祭「アジアの風」部門で上映されたそうです。

ケン(ダニエル・ウー呉彦祖)の前の彼女(ジリアン・チョン鍾欣桐)の裸の写真がネットにアップされた。前カノは、今の彼女(タオ・ホン陶紅)に事情を話して、ケンの自宅のPCから画像を取り戻そうとする。2人はケンのいない間に部屋に入ろうといろいろと画策しているうちに、奇妙な友情が芽生えてくる。そして見事ケンの部屋に侵入し、他にもケンが付き合ってきた女性の画像も見つけて義憤にかられ、ケンの部屋を荒らして復讐を果たした後に2人が語った真実とは。。。


びっくりどっきり、大どんでん返しとはこのことでしょう。ネタばれ厳禁だと思うので書きませんが、終盤の告白と回想シーンは固唾を飲んで見守りました。

ケンの部屋に侵入する苦労は手が込んでいて、前カノの合鍵は変えられていて、映画の間に見計らって合鍵を作ったら内鍵が掛かっていて入れない、仕方なくお婆さんがゴミ出ししている隙に入り込むという具合。この間のドタバタで2人が仲良くなるのが、共通の目標を持った仲間という感じで自然ないい感じでした。2人は最後にはバイクで一緒に香港の街を走って、今カノの両親と一緒にご飯も食べてるし。

だからこそ、ケンの部屋に侵入したときケンが突然帰ってきて、前カノがクローゼットに隠れて見ているのを知っていながらセ○クスをする場面も、後からその意味を考えると女性の恨みや妬みは怖いなあと。次々とこれまでのシーンの裏の意味が明らかになっていく終盤の様子は圧巻でしたね。まあ一番悪いのは二股をしたケンなんだけど。

こういう面白い作品が日本で公開されていなくて、DVDも出ていないのは香港映画ファンとして寂しい限りです。彭浩翔監督、こういうちょっといっちゃってる女性を描く傾向があるのかな。これから日本公開が続くことを期待します。

6/4 シアターN渋谷 「パン・ホーチョン、お前は誰だ!?」
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