Flowers vol.2

渋谷gee-ge×SHUUBI×辻香織企画、Flowers vol.2、この日も素敵なミュージシャンが集まりました。開演の15分前に突然会場が暗くなって、オープニングアクトのヒグチアイが登場。ピアノ弾き語りなんだけど、渋谷gee-geが小さいせいもあるのか、声量がはんばなくて、野太いといってもいいくらいの力強さがありました。ピアノ弾き語りもいいけれど、ドラムやエレキギターなんかの大音量をバックに歌っても、また魅力的なんだろうな、と思いました。

そして一番手は柳田久美子。初めて聴きましたが、ギター弾き語りで張りのある声がとても印象的でした。ところが2曲目の『細胞』では一転して透明感溢れる声に。こちらの声も素敵でした。今年はデビュー10周年ということで、レコーディングも進んでいるそうです。また、岩手県出身ということで、東日本大震災の後に作った曲『ありふれた日常』も感情の入ったいい曲でした。

『愛の正体』で盛り上がった後は、Flowersの名物企画、ホストのSHUUBI&辻香織とセッション！ホストの2人を呼ぶときに、楽屋話でお酒の話になって、辻香織から「千鳥足になったことないの？」とびっくりされたことから、辻香織の今日の呼び名はチドリ先輩に決定。セッション曲は、今回はSHUUBIリクエストで『イーハトーブで会いましょう』を客席の怪しげなリズムの手拍子つきで演奏しました。また機会があったら聴いてみたい唄い手です。

二番手は伊藤サチコ。最初にSHUUBI仕様だったピアノの椅子の高さを調整して、合間のMCでは弾き語りアルバム第2弾『Truthful II』の告知をしつつ、セッションを真ん中にもってきました。曲は「伊藤サチコはロックを通り越してパンクだ」というSHUUBIリクエストの『赤い魚』、ピアノはSHUUBIが弾くので、伊藤サチコは何も持たずにステージ真ん中の椅子に座って恥かしそうに歌ってました。伊藤サチコが何も弾かずに歌うだけなんて、あまり見られないんじゃないかな。聴き惚れる歌声と歌詞の世界とピアノでした。

三番手はSHUUBU、一曲目から途中の演奏を間違えたのは愛嬌でしょうか。セッション曲の練習に夢中で、自分の曲のリハーサル不足かもしれません。弾き語りだし。でも、相変わらず流れるようなピアノの勢いは圧倒的で迫力がありました。ピアノはもちろんのこと、ささやくような声で歌うところと力を込めて歌うところの強弱の差が激しくて、SHUUBIワールド全開でした。辻香織とのセッションのMCでは、自分がプレゼントしたバッグを、すっかり忘れてかわいいかわいいと褒めていたぼけっぷりを暴露されてました。

トリは辻香織。グランドピアノ常設の渋谷gee-geだけに、一曲目はピアノ弾き語りで『orion』。『Pocket』だったか、SHUUBIと同じく演奏を間違えてやり直したのは、ホスト同士息が合ってるってこと？そして、70年代フォークソングを聴いて育った辻香織が18歳のときに作ったという思いっきりフォークな曲『心の花』を披露。SHUUBIとのセッションでは、2人で湯河原に向かってドライブしてたら箱根に着いた、という珍道中を明かしながら、デビューアルバムのタイトルチューン『光る海』を歌う。静岡から湘南までのトンネルとか、ギターを弾かないと楽だとか、めがねnight FESの会場duoが大きすぎるとか、久しぶりに危険なMCをたくさん味わいました。自慢の古いギターの音色は本当に綺麗な心地よい響きで、辻香織の優しい歌声とあわさって良かったなあ。

アンコールは『Flowersのテーマ』をみんなでセッション！伊藤サチコはピアニカを持って登場して、たった今、この曲を初めて聴いたというヒグチアイも参加して、5人に客席も加わって大盛り上がりのうちに終わりました。

vol.3のゲストはまだ公表できないみたいだけど楽しみです。興味のあるアーティストだったら、また来たいなあ。

＜セットリスト＞
ヒグチアイ
１．曲名不明
２．めぐる記憶

柳田久美子
１．青春の輝き
２．細胞
３．ありふれた日常
４．愛の正体
５．イーハトーブで会いましょう（セッション）

伊藤サチコ
１．宿題
２．花の気持ち
３．赤い魚（セッション）
４．くすんだ壁
５．奇跡の日々

SHUUBI
１．曲名不明
２．曲名不明
３．曲名不明
４．紫陽花（セッション）
５．ライダー
６．曲名不明

辻香織
１．orion
２．Pocket
３．心の花
４．ガーベラ
５．光る海（セッション）
６．Bon Voyage

Enc.
Flowersのテーマ

6/11　渋谷gee-ge


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