まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

つきせぬ想い 新不了情

2009-04-27 00:00:00 | 香港映画
まさかまたスクリーンで観られるなんて(涙)。





袁詠儀(アニタ・ユン)演じるミンは、香港の下町で演じる演芸一座の座長の娘。9歳で骨髄ガンにかかりながらもその明るさと元気のよさで克服して、海賊版のテープの歌手などをしながら家族と今を楽しんで生きている。一方キット(劉青雲:ラウ・チンワン)は作曲家で人気歌手トレイシーと付き合っているが、芸術性を求めるあまり全然売れない自分に嫌気がさし、他人との付き合いまで拒絶している。





そんなキットがトレイシーと別れてミンの家の横に越してくる。毎晩響くサックスの音に心惹かれるミンは、お節介なくらいにキットの相手をして、香港の下町を案内し、夜の金魚屋の屋台の間を散歩する。次第にキットも心を開き、自分の新曲をミンの歌でレコーディングしようとまで思い出す。





二人の交際に反対していたミンの母もついにキットを受け入れ、ミンの誕生日にはパーティでおじさんたちが昔とった杵柄のライブ。キットは飛び入りで参加して、サックスのアンサンブルを見事に演奏する。そんな楽しい日々を過ごし、ミンが初めてスカートをはいてデートしたその日、ガンが再発する。。








初々しい袁詠儀が、薄倖ながら活発で明るい女性ミンを好演して、この作品で香港電影金像奨の主演女優賞に輝いている。ちょっと強引な感じでキットをいろいろ連れていく場面はちょっと戸惑うところもあったものの、その活発さがあったからこそガンの再発がわかってからの絶望感、やるせなさなどが際立ってくる。





金魚屋台の間を歩くシーンも好きだし、ミンの一座が芸を披露している間にミンが観客の間をまわりお金を集めるシーンも好きだけど、いいなあ、と思ったのは誕生日パーティーでキットが一座のみんなと一緒にサックスのギグをするところ。一座の歴史、そしてその中にキットが迎え入れられた、そんな歓迎の温もりが感じられてとても幸せな気分になりました。そしてキットの変化があるからこそ、最後の饅頭飴を買ってくるシーンもじーんとくるんだよね。





昔といっても1993年だけど、啓徳空港で飛行機がビルすれすれに飛ぶシーンがあったり、まだ高層マンションが立ち並ぶ前っぽい感じのハイキングする山があったりと、ちょっと前の香港の雰囲気も楽しめる。





この作品は他にも最優秀作品、監督、助演男優、助演女優、脚本の6部門で受賞してるんだけど、やっぱりいい映画って時間を超えますね。爾冬陞(イー・トンシン)監督映画祭をやってくれて、このために「つきせぬ想い」の上映権を取得したシネマート六本木に感謝!





映画祭では門徒(プロテージ/偽りの絆)は必ず観ますが、後は新宿インシデントの予習として、復習を兼ねて旺角黒夜を観るか、権利切れ間近のフルスロットルを観るか、忘不了も捨てがたいし、時間割そして体調とにらめっこで悩んでます。





4/19 シネマート六本木


tukisenudvd


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