東京国際映画祭にあわせて開催される、日本・中国映画週間で鑑賞。辛亥革命から中国共産党設立までを、中華オールスター総出演で描く中国共産党結党90周年記念映画。中華人民共和国建国60周年記念映画『建国大業』(見逃しましたが)に続くプロパガンダ映画第二弾かと思っていて、チャン・チェン張震のシスター姿を目当てに行ったのですが、意外と映画そのもので楽しめました。
大学のとき、ゼミの教授の専門が中国の政治 . . . 本文を読む
『サンザシの樹の下で』で真っ直ぐに淡い純愛を描いたチャン・イーモウ張藝謀監督が、コーエン兄弟のデビュー作『ブラッド・シンプル』を舞台を中国に変えてリメイクした作品です。毎度のことながらオリジナルは未見なので、どの程度コーエン兄弟の味わいが残っているのかわかりません。
西域の荒野にある麺屋、そこでペルシャ商人から銃を買った店主の妻だが、この銃がきっかけで危ういながらも保たれていた、麺屋の日常が崩 . . . 本文を読む
こういう田舎系純愛物は、チャン・イーモウ張藝謀監督は本当に上手く撮るなあ、と思います。そして主人公の静秋を演じる新人チョウ・ドンユイ周冬雨の清楚で可憐で可愛いことといったら、『初恋の来た道』のチャン・ツーイー章子怡を彷彿とさせるものがあります。
文化大革命の真っ最中、革命教材の作成でサンザシの木が有名な近郊の農村に来た静秋は、下宿先で地質調査にきていたスンと知り合う。静秋が学校に戻ってからも、 . . . 本文を読む
酔拳って、最後にちょこっと出てくるだけじゃーん。
清朝末期、猛将スー・サン(チウ・マンチェク趙文卓)は戦勝の功を義兄のユアン(アンディ・オン安志杰)に譲り、軍を辞して実家に戻り武術の道を歩んでいた。5年後、出世したユアンは猛毒を使う五毒邪拳を身につけて、実の父を殺された恨みを晴らすべく、スー・サンの父を殺し、スー・サンを濁流の大河に投げ捨てる。その後を追って濁流に身を投げるのはスー・サンの妻で . . . 本文を読む
久しぶりに映画館で涙を流しました。
ジェット・リー李連杰が脚本を一読してノーギャラでの出演を即答したという本作、しゅうさんのブログでの呼びかけが配給会社に届き、7/9から日本公開が始まっています。
自閉症の息子大福(ウェン・ジャン文章)と2人暮らしの父、王心誠(李連杰)は、大福が養護学校を卒業してから、彼が1人で日々の世話をしてきました。水族館で機械技師として働く父はいつも大福を連れてきてい . . . 本文を読む
中国本土流のアクション演出、いまいち好きになれません。
明の時代、皇帝直属の秘密部隊『錦衣衛』がいた。青龍(ドニー・イェン甄子丹)は首領として代々伝えられる14の秘剣を持つ。宮廷内で実権を握る宦官の賈は、親の謀反により地方に流されている慶親王(サモ・ハン洪金寶)と通じて、さらなる権勢拡大を目論んでいた。その企みに錦衣衛も巻き込まれ、副リーダーの一人玄武が賈と組んで朱雀と白虎を倒し、青龍を追放す . . . 本文を読む
久しぶりにおバカ映画を観ました。監督はジェフ・ラウ劉鎮偉、チャウ・シンチー周星馳の『カンフーハッスル』やウォン・カーウァイ王家衛の『恋する惑星』などをプロデュースしています。主要キャストはアレックス・フォン方力申、フー・ジュン胡軍、ウー・ジン呉京、スン・リー孫儷、エリック・ツァン曾志偉と中国メインで、中国映画の野暮ったさと香港映画のナンセンスなお笑い、そしてロマンスが融合しています。有名な映画の . . . 本文を読む
紅いコーリャン
また一つ、中国映画の名作を観ました。
張藝謀(チャン・イーモウ)の初監督作品にして、鞏俐(コン・リー)のデビュー作。
ストーリーは前半と後半で、大きく二つに分かれています。
前半は鞏俐演じる九児が、嫁ぎ先のコーリャン酒の造り酒屋の女主人として、輿の担ぎ手だった新しい夫(姜文:チアン・ウェン)と、使用人たちと一緒に酒造りに励むまでの物語。ここでは、嫁ぐときの輿担ぎやコーリャン . . . 本文を読む
双旗鎮刀客
中国映画の傑作のひとつを、ようやく観ました。
荒野の寒村、双旗鎮に父の遺言である許婚を探しにきた少年剣士の孩哥。元剣客で足の悪い主人がやっている宿に住み込みで働き、そこの娘である好妹が許婚ではないかと考えるが、なかなか好妹は孩哥に心を許さない。しかし、日々ともに暮らしていく中で、誠実な孩哥に好妹も徐々に惹かれていき二人の気持ちは近づいていく。また孩哥の卓越した剣の腕前も判明する。 . . . 本文を読む
香港返還10周年記念映画だってさ。
タイトルが思いっきり『男児本色(インビジブル・ターゲット)』と被っているのは、やはり同時期に製作されたからか、それともインビジブルも香港返還10周年記念映画だったのかな?
ストーリーは、香港返還からの10年間を、梁詠[王其](ジジ・リョン)扮するキャリアウーマンを中心に描き出す。
香港返還の頃、中国経済は好調で返還特需もあり、返還のカウントダウンと記念パ . . . 本文を読む
章子怡(チャン・ツーイー)の魅力満載!
ソフィー(章子怡)は売れっ子漫画家。テレビの対談番組で自分の体験を元に漫画を描いたことを明かす。その体験とは、結婚直前で振られた恋人を何とかして取り戻そうとするもの。
ジェフ(ソ・ジソブ)とソフィーは恋人同士で結婚式の日取りまで決めていた間柄だったが、ジェフは入院してきた人気女優のジョアンナ(范冰冰:ファン・ビンビン)に一目惚れして、ソフィーを振ってジ . . . 本文を読む