2か月ほど前、NHKで取り上げられて話題になった現代のベートーベェンと言われる「全国ツアー佐村河内 守 交響曲 HIROSHIMA」の演奏を聴くと言うので、連れられて参加した。聴く前はどんな内容なのか、どんな人なのかも知らないままだったが、開演真近には国際会館の座席4層もある大ホールが満席になり、演奏者も小沢征爾氏に師事したと言う指揮者も人気の高さも理解できた。演奏が始まり、百人近い大量の演奏なのでやたらに音響が大き過ぎると思いながら聴いていたのだが、一時間半の休憩なしの中盤から後半の曲とその演奏と、曲そのものも素晴らしく 久しぶりの交響曲と言うのに感動。来年五月までに全国一七か所の東京に次ぐ三回目の神戸だったが、NHKの東京では最後に感動して泣きだす人も多かったと言う。広島被爆者に対する鎮魂的な作曲なので、悲しさも溢れていた様だ。神戸演奏でも泣き出す人はいなかったが、それでも座席を立って拍手するStanding ovation は非常に多かった。長時間と激しい演奏に疲れ果てたのがアンコールには応えて貰えなかったが。
とても、完全に聴力の無い全聾者の作曲とは信じがたいが、楽譜と演奏する奏者の仕草だけで絶対音感を頼りに作曲した曲なのだそうだ。観客席には佐村河内氏本人も聴いていて、指揮者の求めに応じ最後に舞台にも上がり 指揮者と抱き合う場面もなかなか良かった。広島被爆者の両親として生まれる・・とあるから60代前半位の年代だと思う。楽器の取り合わせは 電子オルガン・ハープ・打楽器に大小ドラムとドラ・チャイム・シンバルなど様々で、バイオリン・管楽器群とコントラバスとチェロが各20台程の構成。今まで聞いた交響曲とは かなり音の質が違い独特の音の脈動が感じられた。微細な作曲は聴覚の欠損があるからこそ、逆に鋭い細かな作曲になっのかもと 想定したが、アナログ的な音楽をデジタル数値を計算して並べて作った様な形になるのかな・・結果、それが素晴らしい作品になったのだろうか。
しかし、もう一度聴きたいか・・と考えるとそうでもない。もしかして、木彫りの仏像と彫刻刃でなくコンピューターを駆使した精密な仏像を比べた時の様な違和感。それに近い物で、完成度はとても素晴らしいのだが。CDデジタルよりLP盤レコードの自然な音が心地よい・・と言うのと同類で、良い音楽は素直に聞けばよいと思うのだが 考えすぎかも。

写真は撮れないので、4階座席から開場前ステージの練習風景

古くても、高音質なLPレコード
とても、完全に聴力の無い全聾者の作曲とは信じがたいが、楽譜と演奏する奏者の仕草だけで絶対音感を頼りに作曲した曲なのだそうだ。観客席には佐村河内氏本人も聴いていて、指揮者の求めに応じ最後に舞台にも上がり 指揮者と抱き合う場面もなかなか良かった。広島被爆者の両親として生まれる・・とあるから60代前半位の年代だと思う。楽器の取り合わせは 電子オルガン・ハープ・打楽器に大小ドラムとドラ・チャイム・シンバルなど様々で、バイオリン・管楽器群とコントラバスとチェロが各20台程の構成。今まで聞いた交響曲とは かなり音の質が違い独特の音の脈動が感じられた。微細な作曲は聴覚の欠損があるからこそ、逆に鋭い細かな作曲になっのかもと 想定したが、アナログ的な音楽をデジタル数値を計算して並べて作った様な形になるのかな・・結果、それが素晴らしい作品になったのだろうか。
しかし、もう一度聴きたいか・・と考えるとそうでもない。もしかして、木彫りの仏像と彫刻刃でなくコンピューターを駆使した精密な仏像を比べた時の様な違和感。それに近い物で、完成度はとても素晴らしいのだが。CDデジタルよりLP盤レコードの自然な音が心地よい・・と言うのと同類で、良い音楽は素直に聞けばよいと思うのだが 考えすぎかも。

写真は撮れないので、4階座席から開場前ステージの練習風景

古くても、高音質なLPレコード