- 松永史談会 -

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土屋堯編『母を語る』明治書房、昭和13年

2016年10月02日 | 高島平三郎研究
昭和13年刊、二等国民(17-21歳、学徒出陣年齢の若者)向けの修養書として編纂されたものだ。


朝鮮総督時代の書が我が家にあったので、岡山県出身のこの将軍の文章から・・・・・
ちょっと脚色されたような部分もあるが、宇垣大将の人間性の一端はうかがえる。








本書に万年筆でマークが付けられていた唯一の箇所


高島平三郎節全開というか、高島は若いころから自らの極貧・武士の子としての誇りをバネに刻苦勉励したことを口にした。長男文雄への手紙の中でもこの点に触れ、(しっかりと勉強するようにとの)父親からのメッセージとして伝えている。高島はやや自ら頑張りすぎるところが強すぎて、大樹(有名人としての高島平三郎)の陰に若木が育たないという状況を作り出していた。
ワンチャンスを捉え、全面展開。その見事な例が文部省体育遊戯取調委員を委嘱された時の一件だ。
高島の義弟(高島の妻壽子の妹婿)・松本孝次郎(心理学)とも明治30年代には親密な関係を持ったが、後年は没交渉だった。高島平三郎の生涯は「とと姉ちゃん」の主人公以上にドラマ化に向ているかも。





丸山鶴吉の文章は『50年ところどころ』などの自著に掲載のもの。


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