- 松永史談会 -

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『農村青年 夜学読本』、洛陽堂

2017年03月10日 | 河本亀之助と東京洛陽堂




兵庫県揖保町在住の真殿清という青年の所有物だったようだ。


真殿清の居住地
寺子屋の教科書だった庭訓往来に毛を生やしたようなしろもの。忠孝思想、故郷観念の覚醒、入営(or 軍人・兵士として)の心得などもちりばめられている。山本瀧之助が深くかかわった大正3年以後段階の農村青年教育の方向性は一目瞭然。大正3年と言えば田中義一『社会的国民教育 一名青年義勇団』、博文館、大正4が出される前の年、これらの書は明治30年代以後読み続けられてきた青年向けの人生論書:大町桂月の『学生訓』などとは明らかに異質の方向性を持っていた。








村田露月のおひざ元にある沼隈郡熊野尋常小学校長高山編の教科書(夜学読本)だ。洛陽堂刊となったのは山本瀧之助からの口利きが効いた結果だろ。版を重ねているのでかなりの部数全国販売されたようだ。


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