- 松永史談会 -

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町前・西田以南の新涯地景観ーαを考えるヒントを求めてー

2018年05月03日 | ローカルな歴史(郷土史)情報
干潟を干拓し、そこに陸水(淡水)を注ぎ、同時に潮汐作用下にある海水がそこに侵入しない処置(干拓堤防の築造、潮廻し川・樋門を敷設し、汐溜池=貯水池を準備)を講じつつ、その基本パターンの繰り返しを景観の中に樹木の年輪を数える要領で探っていく訳だ。あるいはそういう仮説を設定し、空中写真を眺めているとこれまで沈黙状態にあったか、忘れ去られていたこの「土地に刻まれた歴史」が浮かび上がってくるのだ。


字前新涯については考古学的な発掘(トレンチで土層断面)データがあればより確実な議論が可能になろうかと思うが、数次にわたる新田開発の結果であり、おそらく字前新涯はその広さと道路(旧堤防の可能性)の配置及び土地の起伏が一様ではない点から考えてその方向で考えていくのが良いだろうと考え始めたところだ。

もう一つ留意点がある。
それは不可解地名の問題なのだが、野取帳に「潮廻し」という地名or注記が村内2か所(字前新開・字西田)にあって、そのうちの一つがこれ(字前新涯)
いささか意味不明のこれをどう解釈するかだ。

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