関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

LIVE IN TOKYO CROSSOVER NIGHT参戦!

2012年11月17日 21時21分08秒 | 音楽


この秋はダンナさまもあまりライブに行かないし、私の方は自分のライブで家を空けることもあって、例年より控えめな感じのライブ参戦でありました。12月の初めにあるマサ小浜スペシャルも、本当なら一緒に行きたいところなのですが、木曜日で翌日子供たちの学校もあるので、一緒にという訳にはいきません。

「このライブには何としてでも行きたい!」というのに一緒に行けるのが一番うれしいところ。そんなライブが年末に見つかりました!以前はCROSSOVER JAPANというタイトルで開催されていたJ-FUSIONの祭典が、今年タイトルも新たに復活。それも今年は「どうあっても行きたいゾ!!」というメンツなのです。

まずは大高清美さんの参戦で再結成されたカシオペア。もうねー、言わずと知れたJ-FUSIONの王様ですよ。私が中学生の時虜になって、関西に来るたびにライブに足を運んだグループ。一番最後に見たのは、たぶん娘が赤ちゃんの頃、おんぶしながら見た上野駅でのイベント。寝台特急カシオペアのイベントで「ダジャレかよ」とツッコミを入れつつ(笑)やー、でも嬉しかったなあ。

やはり若い頃レコードを借りて聴いていたパラシュート。伝説のバンドを生で観れるのはかなり貴重です。

そして何よりの決め手はナニワエキスプレスの5人での再結成!4人でのライブには一度行って感動しきりでしたが、やはり青柳さんのサックスの曲が聴けないのはちょっと寂しい。青柳さんのファンだったということもあり、今回1度限りのライブのようなので、これはナニワファンとして見逃すわけにはいきません。ミルママとかやってくれないかなー。

高校生の頃に観に行っていた「CHRISTMAS JAM」をほうふつとさせるこのイベント。観客の年齢層はきっと高いんだろうな

タイカレー

2012年11月16日 15時54分50秒 | Weblog


ご近所のママに、最近オープンしたカレーのお店に連れて行ってもらいました。「ナチュラル」さんはとっても気さくな温かい雰囲気の店長さんが、ご自宅を改装して1人で切り盛りしておられるお店。長年お店を開きたいと思いつつ、2度の延期にもめげず「3度目に飛びました」とのこと。うーん、わかるなあ、その「飛んだ」という言葉の意味。何かを始める時は、やはり思い切りが必要です。

ご自宅をお店にしているところには以前行ったことがありますが、あまりにも家庭的すぎて、せっかくお金払って来てるのに何だかなあ、ということがありましたが、今日のお店はオシャレだけど何かホッとできる感じがあって、初めてなのになぜかのんびりできました。

お料理は3種類のカレーとトマトパスタ。セットがお得ということでタイカレーのセットをお願いしました。近くでタイカレーが食べられるお店はガストくらいしかなかったのに、そのガストもタイカレーをメニューからはずしてしまったので、私の中では「自分で作るか中目黒の楽屋さんで食べるか」しか選択肢がありませんでした。
写真のグリーンカレーには、パプリカや小松菜など野菜がたっぷりで、しかもごはんの方にも焼野菜がのってる!味もとても美味しかったです。この前に出て来たサラダがまた見た目もあざやか、ボリュームもあって、上に乗ってるかぼちゃペーストのサラダはほんのりシナモンの味がして、今日はお昼にはめずらしく野菜をたくさん食べました。

これにポットのミルクティとプチデザートが2つついて800円!これはお得。

家庭的なお店の線引きって難しいと思う。小さなお子さんを連れたママもいらしてましたが、やはり日常とはちょっと違うオシャレな空間でホッとしたい。でもいざという時何でも頼めそうな優しい雰囲気であって欲しい。その両方がいいバランスを保ったお店だなあと感じました。帰り際に出会ったワンちゃんもなついてくれて、心が温かくなりました。

また近くにいいお店ができました

6%DOKIDOKIに行ってみた

2012年11月14日 20時39分32秒 | Weblog
      

娘が生まれていなかったら足を踏み入れることがなかったお店です(笑)

娘が最近ハマっているきゃりーちゃんが、このお店の常連さんなんだそうで、今日は埼玉県民の日で学校がお休みだったので、久しぶりに2人で原宿へ。ちょうど大イチョウがきれいに紅葉していて、表参道がとてもステキな空間になっていました。

最初マクドでお昼を食べて、キディランドを探すも、前あったところにはなく「移転しちゃったんだね」と歩道橋で向こうへ渡ろうとしていたら、以前アメトークで見た東京ダイナマイトの松田さんそっくりな人が、お子さんと楽しそうに歩道橋から降りて来ました(離れ離れのお子さんと会えない時の寂しさをテレビで見て、思わずもらい泣きしたので、今日は会えて良かったねって思いました)で、向こう側へ渡ったら、向かい側にちゃんとキディランドがあるのを見て絶句。シェーキーズの1軒向こうなだけだったのに、何で気がつかなかったんだろう・・・。また歩道橋を渡って戻りました(笑)

500円のクリスマス・プレゼントをいくつか用意しないといけなくて、色々見るんだけど、今どきのキャラクターグッズはどれもいい値段するので、ある程度ボリュームのあるプレゼントを買うのは至難のわざ。子供にまかせると250円の色ペン2本、なんてことにもなりかねない。ここはやはり母が知恵をしぼってあげないと。プレゼント交換で喜ぶお友達の顔を想像しながらがんばります。

結局キディランドでは下見をしただけで、ちょこちょことしたものを買っただけでしたが、シールなど色んなおまけをつけてくれて感動。そういえば昔はお店で買い物をすると、色々とおまけをつけてくれたものでした。サンリオのお店では結構いい文房具をくれたり、近くの薬局では牛乳石鹸のノベルティのピンクレディグッズをくれてほんとうれしかったなあ。ネットショップは早いし安いけど、おまけはくれないもんね。久々に買い物をして感動しました。

で、件の6%DOKIDOKIへ。途中ものすごい行列のお店を通りましたが、どうやらハワイから来た、テレビでも放送された有名なパンケーキのお店のようでした。通りに入るところだけかと思ったら、表参道にも5mくらい列ができててびっくり。行ってみたいけどこりゃほとぼりが冷めるまではムリかなー。そのお店のはす向かいの2F、小さなお店の中はビビッドな色が満載の、まさにぱみゅぱみゅワールド。「革命」という文字のバッジや「ドキドキ」という文字の指輪に混じって、私が子供の頃に流行ったパンダちゃんのキャラグッズがあってびっくり。ランラン・カンカンの頃、40年近く前に持っていたシールと同じ顔でした。お店のディレクターさんとパンダを描いていたイラストレーターさん(故人)に親交があって商品化されたとか。思わず買いたくなりましたが、4000円くらいしたので買えませんでした。結局、ブレスレットや髪留めを娘に買ってあげて、私は写真の招き猫指輪を購入。色んな招き猫グッズを見て来ましたが、指輪は初めてで衝撃でした。1260円なり。ネットで見ていたカメラがついた指輪もかわいかったのですが、招き猫収集家としてははずせませんでした。

表参道のブランドショップで何万もする洋服を買うわけじゃなくても、充分楽しい原宿のお買いものでした。

やっぱり大喜利は面白い

2012年11月13日 17時15分17秒 | Weblog
今週の土曜日にまた「IPPONグランプリ」がありますね。楽しみ。またバカリズムが大活躍するのかなー。

先週の土曜日の昼間に録画したタカトシの番組も、思いっきり大喜利でした。大吉先生が真ん中で、他にはタカ、友近、若林、田中、それに大喜利に強いイメージのひとり。芸能人の実際にあった驚きのエピソードを、まず大喜利で答えて、お客さんの反応が一番良かった答えと事実を対決させて、どっちがインパクトがあるかを競うというゲーム。
大吉先生は賢いインコが「お留守番よ」と言われて何と答えるか?というお題で「セコムしなよ」と答えて、この日の最高得点をゲット。やー、笑ったー。最初の方では答えがいまひとつウケなかった大吉先生、後半でドッカンドッカン笑いを取ってました。さすが

ひとりさんももちろん面白い答え連発だったんですが、この番組で一番面白かったのは、オードリー若林くんでした。ガッツ石松さんがチャンピオン時代、けんかで捕まった時の言い訳は何?というお題に「ちょっちゅねー」と答えて、結果優勝みたいな感じになってました。オードリーも華大さんみたいな感じで、2人のカラーがそれぞれ光ってます。

大喜利というとやはり笑点なんでしょうけれど、子供の頃、関西の番組ではしょっちょうやってたように思います。あまりにしょっちょう過ぎて、クオリティは低かったような気がするけど(笑)

ちょっとひねった面白い答えをぱっと書ける人は、頭の回転がほんとにすごいと思う。奥が深いぞ、大喜利

今日はリハーサルでした

2012年11月12日 18時49分41秒 | 音楽


地元コミュニティセンターでのクリスマス・ライブに向けてのリハーサルを、現地で行いました。初めての場所はPAシステムが機能するのかとか、わからないことだらけで、念のためセッションのみなさんから大型のPAをお借りして持って行きましたが、何とかシンセ1台がつなげられたので、現地のものを使うことになりました。

古い小さなホールですが、半円形のステージと、それに沿った形の座席がなかなかオシャレで、音もよく響いて気持ちよく演奏できました。Fantomを鳴らしての演奏は久しぶりなので、やっぱりいいものだなあと。ピアノの曲の間に2、3曲デジタルなものが混じると、気分が変わるように思います。

写真はただのグレーの靴下に見えますが、実はキラキラのラメが入ったもの。年末恒例のマイケル・ジャクソン・メドレーのためにしまむらで2足購入しました。見えないところにもマイケル・リスペクト(笑)

リハーサル後、お昼を食べようと思っていたら、サウンドアーツさんから電話が。CDの完成は11月22日、いい夫婦の日になりそうです。新婚さんに向けて作った曲が入ってて、自分たちの結婚記念日を発売日として印刷したCD。それがいい夫婦の日に手元に届いたら、何かいいかも。

夫婦のそれだけでなく、色んなLOVEを詰め込んだアルバムなだけに、ぴったりな感じがします

波乱爆笑・華大さん

2012年11月11日 20時57分47秒 | Weblog
今朝やってました。やー、とうとう華大さんも、その半生を取り上げられるほどのスターになられたのですねー。感動感動。

とこサンの映像は、スーパーの出方までアメトークと一緒だったので(「ダイキチー」という黄色い声の)もしかしたら福岡の番組で編集されたものを、そのまま使っているのでしょうか。焼却炉の魔術師のエピソードは、何度聞いても笑えます。華丸さんがR-1で優勝された時の映像は、その頃はまだR-1の存在すら知らなかったので、とっても貴重でした。永久保存です。それで東京進出を果たせたものの、しばらくはアタックチャンス人気で、今のようではなかったそう。ただ、私が最初に華大さんを認識した番組、関東ローカルの「ラジかるっ」では、大吉さんがメインでコーナー司会をされていた覚えがあります。
福岡のお世話になった女将さんめぐりでは「大吉さんがおしゃべりが上手になってよかった」と言ってる女将さんが2人もおられました。華丸さんは瞬発力のある面白いおしゃべりだけど、大吉さんは考えながらじっくりしゃべって、それがじわじわ面白いタイプ。そのタイプの違いが最近はうまーく表に出ていて、お互いのフォローもあって、やっぱり見ていてさわやかだし、感じが良いのです。

仲がいいのがこちらに伝わって来るのって、やっぱりいいな

ありがとうございました

2012年11月10日 21時26分30秒 | 音楽


今日は午後から「誕生学とJAZZ」の第8回目でした。今回もたくさんの方に、近くから遠くからお越しいただきました。本当にありがとうございました。

今日は今までで一番多い、3人のパパさんもご参加下さって、何だかどんどん誕生学が広いものとなっているんだなーと感じました。「ちいさなあなたへ」という絵本にオリジナルの曲をつけた読み聞かせも、今日で4回目。回数を重ねるごとに、絵本の世界と音楽が融合してゆくのを感じます。今日もみなさんに感動していただけた様子でした。

ピアノライブは新曲「Hallelujah!!」から始まり、「おぼろ月夜」のソロピアノバージョンを弾いている時には、マサさんに弾いていただいたギターを思い出して、何だか2人で演奏しているような楽しい気分になりました。続いて「おかあさん」をしっとりと。ちょっと早めのクリスマスとして「赤鼻のトナカイ」のジャズバージョンと、最後はみなさんの手拍子をお借りしての「Joyful Joyful」。手拍子はお部屋の中に生まれる一体感が何とも素晴らしくて、弾いていてうれしくなります。

新譜「Hallelujah!!」のご予約も、2日間で6件頂戴し、うれしいすべり出し。あと10日もすれば、どーんと500枚が手元に届くことになっています。

また新たな出会いの予感もありつつ、大成功のうちに2日間が無事終了し、やすべーさんとアイスコーヒーで乾杯しました(笑)
これからもこのイベントは続けていくつもりですので、今回残念ながら来ていただけなかった方も、来年はぜひいらして下さい。

安部潤さんのニューアルバム

2012年11月09日 17時55分13秒 | 音楽
ずいぶん前に1枚目のソロアルバム「The Sensimillia Family Tree」を買って「この人いいわ~」と思っていました。先日ダンナさまと観た「SONGS舘ひろし」でも、ジャズメンの衣装で華麗なピアノを弾いてらっしゃって「きっとアレンジは全部安部さんね」と感動してました。昨年出たマリーンの新譜「Initial」でもアレンジャーとしてメインで活躍されていてすごいなーと。そんな私の中ではベテランなイメージだった安部さんの今回のアルバム「Walk Around」が、メジャーデビュー作品と知りびっくり。その上ウィキペディアで調べてみたら・・・。私より1つ若かった・・・でも福岡出身というところはうれしかったです。

前作も良かったのですが、今作も素晴らしいです~。フュージョン、ジャズ、ブラジル・サウンド。それらのメインに来るのがピアノ。たまらんです。私もこんな風になりたいです。私が音楽を志すきっかけとなった人は、エレクトーン界の貴公子・窪田宏さんですが、いかんせん窪田さんは電子楽器がメインの方で、生ピアノはめったに弾かれないのです。TRIXのライブでもピアノ音色の曲はあるのですが、やっぱりアコースティックのピアノが聴きたい!と思ってしまう(以前KK JAMのライブで聴いた生ピアノは最高にステキでした(涙))
かといって全部同じピアノの音だと、それはそれでつまんなかったりする(単なるわがまま)安部潤さんはメインがピアノなんだけど、そこにシンセやエレピもいい具合に入って来て、曲調もバラエティに富んでいて、とってもいいバランスなんです。アコースティックを前面に出した、ジャズ色の強い曲と、電子楽器がメインのフュージョン色の強い曲が、1枚のアルバムの中に入っているなんて、私のように両方好きな人間にとってどれだけオイシイことか!

2曲目「Give Me A Sign」のチョッパーベース、カッコイイなあ~と思っていたら、ブライアン・ブロンバーグでした。はあ~。4曲目の「Walk Around」を歌っているシルビオ・アナスタシオという方。まるで日本人のような声質で、何かすごくいいんです。それにポルトガル語の歌って、なぜか耳馴染みが良いです。5曲目「Fast Lane」は現在のT-スクェアのリズム隊の、キメが超カッコイイ王道フュージョン。好きですね~、やっぱりフュージョンが。安部さんは作曲・アレンジ・全てのキーボード演奏とプログラミングもやってらして、やっぱりキーボーディスト・アレンジャーといえば、全部やるのが当然なんですよねー。
最後の曲「Broken Vow」は、マリーンの歌声がステキなJAZZYなバラード。こんなのライブで聴いたら泣いちゃいそうです。この曲のウッドベースもブロンバーグが弾いています。

エンジニアさんのクレジットを見ていたら、マスタリング・エンジニアのところ、マリーンのアルバムと同じ鈴木浩二さんというお名前で、先日マスタリングでお世話になった北城浩志さんのお知り合いの方でした。何だかやっぱりマリーンのアルバムと通じるところがある感じがします。

私が最近あまりおこづかいに余裕がなくて、CDもひんぱんに買えないのを知ってか知らずか、ダンナさまが買うCD、最近当たりが多いです。先日のフィリップ・セスといい、やっぱり鍵盤メインの作品が好きです

嵐の前の静けさです

2012年11月08日 18時42分40秒 | 音楽
先月は色々な行事がある中、CD制作も大詰めで、大事な決断をしなければならないことが多く、結構ヘビーな月でした。11月に入ってすぐにマスタリングの最終チェックが終わり、あとはCDの出来上がりを待つだけとなりました。今は関西の会社でガシャコンガシャコンとプレスが始まっているはず。ドキドキわくわくです。

そんな中、今日はやすべーさんと「誕生学とJAZZ」の8回目の打ち合わせを。会わない時は全然会わないのですが、今週はこれで3回目です。8回目の土曜日もたくさんの方にご予約をいただいて、気持ちも新たにがんばらないとね、と話して来ました。

11月は18日にひっきーさんのピアノ教室の発表会があり、私だけでなく今回は娘も出させてもらいます。お友達のDEKARIさんのお嬢さんが通うピアノ教室では発表会がないらしく、ひっきーさんが発表の場として出てみたら?と話したところ、うちの娘と連弾で出たいと言ってくれて、2人は連弾で、私はひっきーさんとの連弾とソロ、そしてDEKARIさんの歌とのデュオで出演します。

それが終わったら、12月2日に地元のコミュニティセンターで開催する、クリスマスコンサートの準備が本格的にスタート。あ、その前に11月23日には恒例のセッション大会もあるんだった!

ちょっと忙しいかな、と思うくらいがちょうどいい今日この頃です

映画ツナグを観てきました

2012年11月07日 17時43分07秒 | 音楽



もう予告編の段階から涙腺があぶないのはいつものこと。大迫力に弱いのは昔からです。

ただ1度だけ、亡くなった人と会える。その橋渡しをするツナグという人。昔ゴーストでウーピーがやっていた役に近いでしょうか。樹木希林さんの役柄が時にユーモラスで、ふっとウーピーを思い出したので。その場の緊張を和ませる役柄で、本当に素晴らしい女優さんだと思いました。

松坂桃李くんは、どこにでもいそうな普通の高校生という役がぴったりでした(ずっと梅ちゃんを見てたので、20代後半くらいのイメージが残っていましたが)おばあさんからツナグの力を受け継ぐ孫の役。2人が一緒に住んでいる家が、昭和の雰囲気ながら洋風でとても趣があり素敵でした。美味しそうな料理が出て来るところも印象的で、食べることと生きることのつながりを表現しているのかな、と思いました。あと死者と会えるのが満月の夜で、映画の中で月がとても重要な位置にあることがうれしかったです。月の満ち欠けが人間の営みにすごく関係しているんだ、ということを再認識。

遠藤憲一さんが会いたいと言った母親役の八千草薫さんの演技が、もうたまらなく泣ける!今これを書いていても思い出し泣きです。優しくて温かくて、いい歳をした息子をまるで5歳の子供をあやすように。その笑顔を見ながら「この人はもう死んだ人なんだ」と思うと、たまらなく切ない。死者は朝が来るとすーっと消えていきます。

女子高生たちのやりとりも、何かをえぐられるような気持ちでした。詳細は割愛しますが、死んだ友達が本当にもう一度だけ会いたかったのは、両親だったかもしれない。それをある勘違いをした自分が使ってしまった。自分が死に追いやったのではないとわかっても、一生その子のことは忘れられない。死んだ女子高生役の大野いとさんの何とも悲しげな目が印象的でした。

7年前に失踪した婚約者を待つサラリーマン役の佐藤隆太さんと、田舎から出て来たハデハデギャルの桐谷美鈴ちゃんも、とても良かったです。たくさんの嘘を清算するために故郷に帰る途中、事故に会って死んでしまったけれど、偽名だったので7年間死んだこともわからない。生死がわからなければ、いつか帰って来るかも、と思ってしまう。佐藤隆太さんの押さえた演技が、男の内に秘めた想いを表現していました。一緒に住んでいた部屋の秘密の場所から、親に返して欲しいという手編みのマフラーと一緒に、デートの時に食べたキャラメルポップコーンの紙容器が出て来て、それが本当に好きだったんだということを表していました。

この映画を観て「うそっぽい」と思う人もいるでしょうけれど、私は(たぶん隣りのやすべーさんも)入り込んで入り込んで観てました。細かいところもきちんと描いてあって、観終わってずしりと胸に来るものがありました(エンドロールのJUJUさんの歌も、横に出ていた金環日食の映像も、樹木さんの朗読も、どれも素晴らしく、あんなに泣けるエンドロールは初めてでした)
今もし私が誰か1人亡くなった人に会わせてあげる、と言われたら、24歳の時に亡くなった母方のおばあちゃんに会いたい。小さい頃、泊まりに来てくれたおばあちゃんのおふとんに、わざわざ明け方に入りにいってました。私の弾くピアノが大好きだったのに、学生時代はバンド演奏しかしてなくて、ろくに聴かせてあげられなかったのが心残りで。ただ、スピリチュアル系に詳しいママに「だから今、おばあちゃんがあなたにピアノを弾かせてくれているんだよ」と言ってもらって、たくさんの人に聴いてもらう事をおばあちゃんが喜んでくれているのかな、と思えるようになりました。だからこそ、もっとたくさんの人に聴いてもらえるようにならなきゃいけない。あなたのピアノを聴いて心が元気になりました、と言ってもらえるように。

本当にたくさんの事を考えさせてくれる、とてもいい映画です。