きのうは午前中、自由が丘のサウンドアーツさんに行って来ました。一度はマスタリングの終わったCDを送っていただいて、自宅のステレオで聴いてみたのですが、曲間や音の広がり感など、希望がうまく伝わっていない部分が多く、やはり直接エンジニアの方とやりとりなさる方が・・・との事で、お時間を取っていただいた次第です。
マスタリングエンジニアの北城さんは、元々マニピュレーターをされていたそうで、鍵盤楽器やコンピューター関係のプロ中のプロ!といった方。とても気さくで、決して上から目線ではなく、色々なアドバイスをして下さって、これからもぜひお世話になりたい方です。一番印象深かったのは、音圧が高ければ良いというのはポップス界だけのことで、音質を重視する音楽では必ずしも音圧は高くないとのこと。確かに自分で持って行った小曽根真さんのソロピアノのアルバムも、それほど音圧が高いわけではありませんでした。キーマガのコンテストの音源を作る上でDAWソフトをかじった際、何が何でも音圧は高くなければ!という強い思いがあり、音圧が低いのはむしろ素人っぽい!という固定観念ができてしまっていたのですが、今や売れっ子の海外アーティストでも音質を重視したCDを作っていて、それがバカ売れしたことからやはり音圧が低くてもいいものは売れるんだ、とわかったんだそうです。何より音圧を上げることで音質が悪くなるのだとしたら、せっかくきれいな音でレコーディングしたものがだいなしになってしまう。北城さんの説得?で、音圧は上げないことになりました。
曲と曲の間の無音部分の長さをそれぞれの曲に合わせて決めたり、ピアノの音が強く感じる部分をやわらかくしていただいたり、細かい調整をしていただいて、スタジオにこもること2時間半。ついにマスター音源が完成しました。
北城さんの作業を隣りのモニターで見守っていたのは、「おぼろ月夜」のミックスダウンをお願いした渡辺さん。何度かお電話ではお話ししていましたが、やはりとってもお若い方でした。私の手違いで2回も同じ曲のミックスをやっていただいて、直接会ってお詫びが言えたので良かったです。
そして今回のアルバム制作で最もお世話になった、サウンドアーツ今井さん。マネージャーとしてJASRACの著作権料の申告から、エンジニアさん、デザイナーさんとの連絡、プレス会社への連絡等、様々なことでお世話になりました。細々とした注文にも速やかに答えて下さって、色んなご無理も聞いていただいて・・・。今井さんには足を向けて寝られません。本当にありがとうございました。
サウンドアーツさんでは最初にピアノのレコーディングでお世話になった田本さん、デザイナーの古賀さんと、たくさんのその道のプロの方にお世話になりました。何でもこのアルバムが完成したら、HPに大々的にご紹介いただけるとのこと!う~ん、楽しみ。
完成したマスター音源をプレス工場に送っていただいて、来週の始めからCD制作の最終工程、プレスがスタートします