朝、子供たちを送り出してから、大急ぎで電車に乗りました。我が家の最寄り駅から東急都立大学駅まで約1時間。車中、フランク・アヴィタビレや小曽根真さんのソロピアノのCDを聴きながら、イメージトレーニング。はい、何せちゃんとしたピアノのレコーディングは初めての体験でしたから、ちょっとばかり緊張いたしました。
9時すぎにスタジオノア都立大店に着いた時には、すでに写真のようにマイクが4本、YAMAHAのS6にセッティングされていました。月曜日に音出しで伺った時、CD制作のお話などさせていただいた今井さんと、今日のエンジニア田本さん、アシスタントの渡辺さんが待っていて下さいました。実はエンジニアさんがどんな方かがちょっと気になっていて。年配のベテランの方で、淡々と仕事として進めていくような方だと、緊張してしまって弾けないかもしれない、と。それが録音ブースに入って下さるお2人ともとてもお若くてきさくな方でホッとしました。何よりお2人ともさわやかなイケメン!氷川きよし似の田本さんに、ウーマンラッシュアワーの村本似の渡辺さん。ぶっちゃけ、とっても気持ちよく弾くことができたのは、録音ブースの素敵なお2人のお陰です(笑)
月曜日に初めてお会いした今井さんもとても感じのいい方で、いっそCD制作もお願いしようかなーと。これから長いお付き合いになるかもしれない方とは、やはり相性というか相手の方のお人柄をついつい見てしまいます。サウンドアーツの方はみなさん落ち着いた社会人という感じ。業界の方はイケイケでちょっとアバウトなイメージがあったので、こちらの伝えたいことをきちんと受け止めていただけて、本当にいい会社に出会えたなあとうれしく思いました。
中でも今日一番感動したのは、頼んでいなかった調律をして下さっていたこと。実は月曜日に弾いた時、おかしい音が1つあったんです。あとペダルの響き方もかなり大きいし、鍵盤も軽めで、若干の不安がありました。ピアノのレコーディングの時は、事前の調律が当たり前なんだろうな、とは思っていたのですが、10日くらい前に調律済みということと、予算的に厳しいこともあり、事前調律はお願いしていなかったんです。それが今日行ってリハーサルで弾いてみたら・・・
まるでスタインウェイ
音も素晴らしいし、タッチも弾きやすい重さになっていて、変な音も治ってて感動・・・。録り方もこちらのわがまま放題、録りっぱなしに近い感じでお願いできたので、いつも通りに進められました。ちょこっと間違えたところは別テイクを切り貼りしていただいて。ほんの1分もかからずにバッチリ修正して下さって、田本さん、さ~す~が~プ~ロ~!!!
気合いが空回りして、一瞬どつぼにはまりかけてヒヤっとしましたが、何とかひっきーさん到着の11時半までに、他の5曲がだいたい録り終わりました。連弾1曲は短い曲だったので、バーっと5テイクくらい録って、その中で一番いいのを選んで、はいOK。ものの30分もかからないうちに、ひっきーさんの出番終了で、往復の時間の方がずっと長いという・・・。遠路はるばる、おねえさんには感謝感謝です。
音の調整は時間外でお願いできるとわかり、ついつい欲張ってインプロヴィゼイション的なものを追加で。これがまたカッコよくFI、FOしていただけたので、ほんの15秒ほどのものなんですが、今日録った中でも結構ウレシイ出来栄えでした。その曲を録り終えて、終了したのが12時45分。片付けの間、ついつい大阪のおばちゃんは世間話がしたくて、色々と経歴を聞いたりしていたんです。で、15秒の曲のFOにやたらとこだわってしまった言い訳に「キーボードマガジンのコンテストに応募したりしてたもので、細かくってすみません」みたいなことを話したら、田本さんの大学の先輩がやはり同じコンテストで入賞されたとのこと。もしや、と思い追究したら、それは2009年にsattonさんがグランプリを獲った時、準グランプリだった松崎さんのことでした!びっくりー!!しかも田本さん、その時ライブ会場におられたそうで。そういえば私たち家族の隣りに松崎さんを応援するグループがおられて、人数の多さに圧倒されたんでした。その中に田本さんもいらっしゃったようで、何だかまたつながったよーと、ほんとびっくりでした。
次回ピアノを録音する時は、お隣のスタインウェイのお部屋で、エンジニアはもちろん田本さんご指名で(笑)
いつも通り緊張せずにできるよう、お守りににゃん太郎を連れて行きました。座らせるところがなかったので、とりあえずバッグから顔だけ出して。自宅の部屋のいつもの雰囲気をかもし出してくれたにゃん太郎のお陰で、緊張しすぎることもなく、無事に6曲プラスα録ることができました。写真は自宅に戻り「やっぱ僕のお陰でしょ」とばかりにくつろぐにゃん太郎。
今日お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。いい作品が作れそうです
楽しみ。