関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

ジャズピアノ6連弾 第2部

2008年09月21日 20時28分44秒 | 音楽
第2部の最初は、国府弘子さんと小原孝さんの国立音大の先輩後輩コンビが「わかりやすいことをして来なさい」との先輩のご指示で、ジャズの難解な部分を取り払った楽しいコーナーを見せて下さいました。以前ひっきーさんが小原さんのコンサートに行って、ギロックの楽譜というのを買って来て見せてくれたのですが、ギロックという人が書いた、楽譜の通り弾くだけでジャズになるという曲を、小原さんが楽譜通りに、その後国府さんがジャズ的に自由な感じで弾くという、とてもユニークなデュオでした。次に国府さんのラテン色たっぷりのオリジナル「GYPSY BAROQUE」を。2台ピアノの真髄を見た、そんな感じのカッコイイ~お2人なのでした。そしてそして!3曲目は何と「ねこふんじゃった」をモチーフに、2人が1台のピアノで連弾を。それがもう本当に楽しくて。プリモとセコンドを何度も入れ替わったり、6台のピアノを転々としていったり。楽しさにかけてはこの曲が1番でした。そしてこれは、今後私たちのライブでぜひマネさせていただこうと思いました。連弾で人を楽しませるにはこれしかない!いいものを観させてもらいました~。

デュオ・コーナーが終わり、入れ替わりにあとの4人の男性陣が登場。山下さんが映画「カンゾー先生」のために作られた「Dr.KANZO」を。最初はかなり混沌とした山下ワールドで、どんな曲になるのかと思ったのですが、そのうちメロディアスなフレーズになり、また混沌として、そして延々と続く3拍子のフレーズに、ある一定の長さで4台でのキメが入るという、難しくもカッコイイ曲でした。ペダルを踏み続けてゴワーンとした響きをあえて作るなど、BGM的にきれいにまとまったジャズを弾く機会の多い私にとっては衝撃でした。本当のジャズって何でもありだよな~って、もうちょっと踏み込んだものにも挑戦していこうって、すごく思いました。実は塩谷さんが一番のお目当てで行ったのですが、完全に山下氏にやられてしまいました。写真入りのプログラムをいただいたのですが、多くの方がピアノの上で腕を組んでいる写真。その中で山下氏(呼び捨てでと書きましたがやっぱりできない)だけピアノを背にピアノ椅子の背もたれの上部を抱え込んでいるお写真で、何かすごくカッコイイので、今度公民館の椅子で同じポーズで写真撮ってこようと思いました!(ほんと私ったらおバカ)

最後は全員での「ラプソディ・イン・ブルー」。これはかなり長く、ゴージャスな曲でした。いくつかの有名なフレーズが出てくるたびに「そうそう」と。そしてその間にはそれぞれのソロまわしみたいに、メインで弾く人が次々に変わっていきます。曲の終わりに近い頃、塩谷さんのソロでいかにも「塩谷さんの音だ!」とわかる響きが出てきてうれしくなりました。そしてそんな響きを持つ塩谷さんは確かに個性的な魅力を持つ方なんだと。それぞれの方の演奏を目をつぶって聴いて、これは誰!と答えられるくらいにならないといけないなあ、と思いました。
曲の最後、もうこれ以上の盛り上がりはないというくらいの大音量でピアノが鳴って、じんわりと感動の涙が染みてきました。もう割れんばかりの大拍手。クラシックのコンサートなんかだと「ブラボー!」とか声がかかりそうな、そんな感動でした。
アンコールに応えて「A列車で行こう」を6人で、楽しくそしてJAZZYに弾いて下さり、さっきの盛り上がりからどんなゴージャスな終わり方をするのかと期待していたら、とてもかわいく「♪チョン」と終わって、ああ、これもまたしかり!緩急織り交ぜることで音楽が生きてくるのだなあと、本当にいろんなことに感動していました。

6人での曲の最後のほうのかなり盛り上がるところでは、佐山さんや塩谷さんは体を椅子から浮かせて、体重をかけてピアノを弾いておられる様子が伺えましたが、それ以外は「ほんとに弾いてるの?」と思うくらい、力の抜けた、鍵盤の上を優しくなぞるようなタッチに見受けられました。力を必要とするところでは全身の力で、そうでないときはあくまで脱力で。普段ひっきー先生に教えてもらっていることをこの目で見て、すごく説得力がありました。

どの曲が終わった後も、感動とともに演奏者のみなさんの清々しい笑顔に、こちらも満面の笑みになっていました。どの方も本当に素敵でオーラがあって、少しでもこの人たちに近づきたいな、と思いました。

ジャズピアノ6連弾最高~~♪