関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

ジャズピアノ最高~!!

2008年09月20日 01時19分55秒 | 音楽
行って来ました~。最初会場に入った時、舞台上に6台並んだスタインウェイに思わず「おお~~」と声をあげてしまいました。すごい、すごすぎる。ただ、うれしいことに私の席は1番前!一番後ろから歩いて行って席に座ってみると・・・。

低い!

目の高さがみなさんの足元くらい。ピアノは当然奥のものは見えません。ただし一番前のピアノに座る方についてはしっかり見れそう。
最初に6人で出て来られたとき、そのピアノには佐山雅弘さんが座られました。何かベテランの貫禄。
「Saitama Reborn Blues」でいきなりシビレました。うう~~、6人でブルース。想像してみて下さい。ゾクゾクしませんか?カッコイイ~~。先日2台ピアノを初体験して、複数のグランドピアノで音を出すってすごい!と思っていたのですが、何せそれより4台多い。しかも弾いてる人はそれぞれがソロでライブをやってるすごい方ばかり!同じコードを6台で弾くこのゴージャスな響き。いきなり参った!
奥のほうの国府弘子さんのおみ足が結構見えて、あらセクシー。この日の国府さんは2パターンの衣装で、赤いドレスと今日浦和の伊勢丹で購入されたというカラフルなお洋服。足元もキラキラしたミュールに細くてきれいな足で、すごく素敵でした。塩谷哲さんのベストの中のTシャツ、ネクタイを手でぎゅっとつかんでいるイラストがかわいかった。山下洋輔さんの白のスーツも素敵でした。

佐山さんを残してみなさんいったん引き上げ。代りにスタッフの方が1台のピアノの後ろにピアノ椅子を5個並べていきます。これから同じ1台を交代で演奏していこうという趣向。トップバッターの佐山さんが弾かれた「恋に恋して」。初めて聴いたのですが、それはもうクリアでキレのよい演奏で、「こんな風にカッコよく弾きた~~い」と思うことしきりでした。
塩谷さんの「ワルツ・フォー・デビー」出だしの感じはビル・エバンスそのもの。ピアノの音は少しこもったような優しい音で、さっきの佐山さんと同じピアノを弾いてるとは思えませんでした。国府さんの「枯葉」もきっぱりとしたちょっと男らしい?演奏でかっこよかったです。島健さんの「虹の彼方に」はゆったりとしたバラード調で、大御所に対してせん越ながら書かせていただくと、私のピアノの音は6人の中で島健さんのピアノの音に似ているような気がしました(どこがどうとはうまくは言えないのですが何となく)
小原孝さんのスタンダード曲は、イントロからどう聴いてもジャズのそれではなく「何だっけな?石川さゆり?」正解は八代亜紀の「舟歌」でした。でもこれはこれで面白かったです。元々小原さんはジャズピアニストというくくりではなさそうで、前回のツアーでは「なぜジャズピアノのステージに僕が?」と自分の居場所を探していたそうです。ひたすらジャズジャズするよりは、若干異色の人が入っていたほうが、それはそれで面白いです。
で、最後は超大御所の登場。1969年にトリオを結成、ということは、私が2歳の頃からプロとして活動されているわけで、ほんとすごい方なんです。最初曲が始まってしばらくは、何の曲なのかわかりませんでした。これは10年前に枯葉を聴いたときと同じ、いきなりアドリブから入って、ところどころにテーマが見え隠れしてくるという独特の演奏。だんだん何となく「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」かな~とわかって来ました。山下洋輔独自の奏法といえば、手やひじでピアノをたたくように弾くスタイル。今日も健在でした。昔はそれが何か理解できなかったのが、もうそういうもんだと思って見ると、だんだんかっこよく見えてくるから不思議です。今日一番かっこよかったのは山下洋輔その人だと思います。やっぱりすごい。別格でした。オスカー・ピーターソンやハンク・ジョーンズを敬意を込めて呼び捨てするように、呼び捨てにさせてもらいます。山下洋輔はすごい。

ソロ・コーナーの後は1人ずつ増えていく「TAKE FIVE」。ある1台のピアノを弾いている人をどかしては、順番に弾いていくという楽しい演出でした。続いて1部最後の「BOLERO」が圧巻でした。最初は1台のピアノの単音が、最後には6台でバーンと。この音の厚みの差といったらすごいのなんの。感動ものでした。

1部と2部の間の20分休憩に、ちゃんと調律をするんですよね。びっくり。
長くなっちゃったので、2部についてはまた今度。