そろそろ温かいコーヒーが美味しい季節になって来ました。最近は日差しは強いものの、風がすっかり秋の気配。私の大好きな季節。
「ああ、夏が終わって行くんだなあ」というちょっと物悲しいこの時期にぴったりの素敵なアルバムを手に入れました。
夏の帰省の時にsattonさんといずるさんに初めてお会いしたのですが、お2人が私に会った印象として「川村結花さんに似てる」と言って下さったんです。私は川村さんのことは外見も音楽も全然知らなかったので、自分が似てると言ってもらうその人は一体どんな音楽を作っている人なのか知りたくなって、sattonさんに1枚おすすめを聞いてみたところ、この「around the PIANO」をぜひ!とのことで、すでに廃盤だったものをAmazonで注文して購入しました。で、聴いてみた感想は・・・。
歌モノで久々の大ヒット・・・。
あまりにも声や歌い方に特徴のある人は好きではないのですが、あくまで私が感じた川村さんの歌の印象は、いい意味でとてもさらっとしていて耳馴染みが良いのです。そして何と言ってもピアノが素敵。何でも塩谷哲さんと同じ東京芸大出身で、ジャズに傾倒していったとの経緯どおり、確かな演奏の中にjazzyな要素がふんだんに盛り込まれたアレンジ。それはそれはカッコイイ。こんなすごい人に似てると言ってもらったなんて・・・。ウレシイ♪
CDが届いて昼間1人で初めて聴いたとき、1曲目の「ビューティフル・デイズ」を聴いてまず涙。遠く離れて暮らしていた2人が
「今日からはもう またねって言わなくてもいいね」
という歌詞に、思わず昔を思い出して。この歌を聴いて、もっとダンナさまを大事にしなくちゃ、と思いました。
そして7曲目の「hometown」を聴いていたら、涙が次から次からあふれてきて。
川村さんとこの曲を作ったのはaikoさん。aikoさんも大阪出身だから、タイトルのhometownは大阪ということになります。川村さんも大阪の人。そして私も。
jazzyな川村さんのピアノ・アレンジと、優しくいつも待っていてくれるふるさとの町のことを綴った歌詞。
「大切なもの見失って いつも一人でくよくよ・・・そんな時も「しっかり」って「しっかり」って」
こんなに心を揺さぶられた歌はないかもしれません。アイロンをあてながら、声をあげて泣いていました。
とっても大きな夢を抱いて音楽を始めてみたけれど、本当にこれでいいのかな、とか、ちゃんと前に進んでいるのかな、とか、つい考えてしまったりします。そんな自分の心境をまさに表現している歌という気がして。8月に帰ったばかりの実家に、また帰りたくなってしまいました。
他の曲も気がつくと、つい口ずさんでいます。
また一つ、新しい音楽との出会いに感謝。