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寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

どんぐり ころころ

2022年10月27日 06時59分17秒 | 笑い

おはようございます〜

気候が秋らしくなってきました。食欲の秋 と言いますが、秋は食糧を蓄える時期でもあったようです。

それは今のように食べ物が豊富で何でもあるのと比べて昔は食べることで必死でした。

 飢饉(ききん)という言葉はこの半世紀で死語になりました。

以前は作物の栽培は天候に頼っていましたので冷夏や暖冬などのような天候不順や水害や台風、地震などの天災があったときは

作物の不作に繋がりました。

暦にある二十四節気は穀物の植え時や収穫の時期などを教えた教科書みたいなものですね。

食糧‥戦後主食のお米に政府や農協は尽力を掛けました。

そして今のように水路の整備や肥料の改善、稲の品種改良、田圃の整地、作業の機械化による

効率化など政府と農協などが戦後相当努力しました結果、今ではどんな災害が来ましても作付面積が95%を下回ることはありません。

 飢饉は遠い昔の話ではなく数十年前にもありましたし歴史の上では何十年の確率で度々あったそうです。

 お隣の北朝鮮は台風の影響で土砂が田圃に入って稲の植え付けが出来なり米不足の状態が続いているそうです。

昔は飢饉に備えて備蓄米を用意していましたが、地方によっては稗(ひえ)、粟(あわ)を確保している農家もありました。

余談ですが、米は備蓄には適していなくて、例えば10月に穫れたお米を翌年の秋まで貯蔵していると気温の上がった春から夏頃までに

虫が付くんですね。これはどれだけ頑丈に貯蔵していても、羽虫が湧いてきます。その羽虫がお米の美味しいところを食べるのですから

後が美味しい筈がありません。たぶん お米の中か側に付着している卵か何かから孵化するんでしょうね。羽虫がつかなくするために殺虫剤を

撒けばいいわけですが、食べるお米に殺虫剤はそれこそ怖いじゃぁないですか。

 話し戻ります。

近年は貯蔵に専用の保冷庫がありますので羽虫が湧くどころか適温で保管しているので いつでも収穫したての美味しいお米が頂けます。

ところで飢饉の時の備蓄として粟、稗を上げましたが、これらはあまり聞いたこともないし見たこともないでしょう。

神様に祝詞(のりと)を挙げますと、 五穀豊穣、家内安全、交通安全‥と上げてもらえますが、五穀とは?

米、麦、粟、稗、黍(きび)だそうです。あれれ‥蕎麦は?と思いますが、蕎麦は五穀に入っていません。

そのうちの稗は今でも田圃の中や畦(あぜ)でちよっと見かけますが、この稗や粟は保管していても味が落ちないそうです。

たぶん虫も付かないからでしょうが、何年経っていても味が落ちない というのは有り難いものですが、

しかし味の良し悪しについては米に勝るものはないそうで、粟、稗の味は、変わらないだけで美味しくないようです(笑)

横道と言いますか雑談になってしまいました。

  本題はどんぐり 。

このどんぐり、他には栗や椎(しい)の実などの木の実が貯蔵に向いていたようです。

青森の三内丸山遺跡(縄文時代)では、当時、まだ稲作が伝わっておらず、じゃ粟や稗?と思うでしょうが、それらとは別に木の実を

主食(補助食)としていました。

遺跡には住居がありますが、その側には栗の木やどんぐりの木がずらりと植えてあった跡が残っていました。

ゴミを捨てていた跡もありまして大豆などの豆類も植栽していたのです。

私は、縄文時代と言うと狩りなどの狩猟や河川から貝や小魚を採って暮らしていたんだと 60年くらい前にそう習った記憶がありましたが、

以来 発掘調査などで、その日バッタリの生活ではなくて、かなり計画性を持った暮らしを送っていたのが分かってきました。

 栗は、焼いても煮ても食べられます。しかしその他の木の実は渋かったり苦かったりします。

ですが、土鍋で煮ることで苦味や渋味が消えて食べられるそうです。

ちょっとネットで見ますと 木の実類は高たんぱくで低脂肪 低カロリー、カルシュウムが豊富で健康食品としてはうってつけだそうです。

 そのうちに誰かが日を付けるのをきっかけに木の実ブームが来るかも知れませんよ。

そうしたら今の農地で荒れたままの休耕地にどんぐりをいっぱい植えたらどうでしょうか。

そう云えば…どんぐりは熊の大好物ですね。お山のどんぐりが不作になると里までどんぐりを追っかけて降りてくるのはよく聞く話ですね。

人間と野生動物の共存や食料の自給率の向上などの課題を変えられるのは どんぐりかも知れませんね。

さて、むつかしい話はそこまでにしまして 和む 俳句を一首ご紹介しましょう^^

 

         どんぐりや  ころり子どもの  言いなりに       小林一茶

 

コメント
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