goo blog サービス終了のお知らせ 

寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

四十にして惑わず…11

2011年12月02日 08時34分28秒 | 日記
清水寺から真っ直ぐ下ると東大路に出ます。 東山五条です。(京都の地名は交差する通りの名前を呼びます。この場合は東山通りと五条通りですね)五条通りは国道1号線で交通量が激しい道路です。 山田さんはここでタクシーを拾って帰りました。
それを見送って河田部長と金沢さんはもと来た道を引き返しました。
「私電車で帰ります」「電車…京阪?」
「いえ、阪急です。」
阪急電車は四条通りの河原町(四条河原町ですね)まで引き返さないとありません。
…随分あるけど歩くのかなぁ!?
「金沢さんのうちは阪急沿線だったの…」
「ええ、茨木ですよ」「そうなんだ」
電車に乗れば20分もあれば着いてしまう距離でした。
関西は地元民なら大概30分程度の通勤時間です。
河田部長は市内に単身赴任用のマンションに住んでいました…
「部長は御池通りでしたよね」
「ああよく知っているね」
「この前の飲み会で伺いましたよ♪」
「ああそうだっけ(笑)」
あの飲み会は結構飲んでいてつい喋っていたのを忘れていました。「部長はだいぶん酔われていらっしゃいましたよ♪」
「ハハ♪なんか失礼な事話してないかな…」「さぁ、どうでしょうか…」
…ヤバイなぁ…俺も酔うと口説く癖があるからなぁ…(苦笑)
これは同席していた長原部長から冷やかされていて初めて知ったことでした…(笑)
「ひょっとして、金沢さんに迷惑掛けたかな?」
「さあ…どうでしょう…♪」
金沢さんはちらっと河田部長を見ました。
「ごめん…」
覚えてないとは言えませんね(汗…)
二人はぶらぶら東山通りを歩いていました。
「だいぶんあるね…」やや上り気味の道に河田部長は息が上がりかけていました(苦笑)
「ええ♪大丈夫ですか…」
「おれ?大丈夫さ♪」これくらいで根を上げたら笑われてしまうよ。 背を伸ばして胸を張ると深呼吸しました。
「無理していらっしゃるんじゃあないですか(微笑)」
「ハハッ♪笑うしかないなぁ…」
「私一人でも大丈夫ですから…」
金沢さんは髪を撫で上げて笑いました。
そうです。三十路を過ぎた女の悲しい性(さが)が出てきました。 私はいつも一人なの…みんなで飲み会に行っても途中から帰らなくちゃあならないのよ。 もう年だし…若い子みたいにいつまでもはしゃげないわ(苦笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする