前日に引き続き、今日も摩耶山を目指してみた。というのも、前日の摩耶とのふれ合いは思いのほか我々の魂を解放させてくれたから、今日もまたあの山の空気を吸いたくなったのである。
それと、もうひとつの理由としては、今後幾度となく摩耶山に登るであろうが2日連続訪れることはそうそう無いだろうから、初回に引き続き『今日も行きたい!』という欲望に駆られたのであれば、それは絶対に行っておくべきチャンスなのだと思ったからである。
昨日乗車した時はタッチの差でもうひと組のカップルに特等席を取られたが、今日は我々のみの貸切状態だったので特等席を占拠した。
ケーブルは駅を出発するとほどなくしてトンネルに入り、
トンネルを抜けるとすぐに行き違い部分に差し掛かる。
ここがちょうど中間地点になるのである。
中間地点には両際にホームのようなものがあるがここには止まらない。
中間地点を超えたころから、にわかに勾配が厳しくなってくる。下の駅で停車しているときは車両自体が少し後ろに仰け反った(のけぞった)まま停車しているが、
この辺りでやっと車内の椅子が水平&垂直になってくるのである。
やがて、眼下に街並が見え始め、それらが遥か彼方に小さくなり出した辺りで、
ケーブルはロープウェイへの乗り換え駅である虹の駅に到達するのである。
車内の様子。
虹の駅ではレールと車体の傾斜角度の関係から車体の方が前のめりになっている。
ちなみに次のロープウェイも貸切状態であった。
貸切なので小さな箱の中で前に行ったり後ろに行ったり立ったり座ったりと
思い思いのポジションから外の景色を眺めることができた。
星の駅に到着する。ケーブルもロープウェイもそれぞれ、赤い車体と緑の車体しかなく1/2の確率での乗車になるが、ケーブル&ロープウェイ合わせて通算8回のうち緑色の車体に当ったのが7回で、赤い車体に巡り合えたのは、たったの1回だけであった。
ハイカーたちと共に遊歩道を歩く。
山の空気は適度に湿気を含んでいて、冷たく張りつめていて美味しい。
更に紅葉がだいぶ進んでいて、枯葉が山肌に舞い散る音がまた心地良いのだ。
結局、今日は9.6km歩いた。両足は帰宅した今でも心地良い疲労感が漂っている。街の生活ではなかなか味わえない清々しい疲労感に身体が喜んでいるのがわかる。
帰りもロープウェイとケーブルを使う。今度はケーブルのいちばん後ろの席に座る。
ロープウェイとケーブルは同じ会社の営業運転なのに接続はものすごく悪い。
まあ、でもそのいい加減なアナログっぷりが「山に来た!」っていう風に思えて楽しい。
そういえば、星の駅にある掬星台って日本三大夜景らしい。さすが絶景なわけだが、我々の生活の営みがその夜景の一部をなしているのかと思うとそれはまたすごく不思議な感じがするのである。
つづく
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