菊正宗が満を持して、なんと130年振りに立ち上げた新ブランド「百黙」をば。1年ほど前から気になっていたのだが、菊正宗記念館で試飲させてもらって即買い。
口に吸い付くような甘く穏やかな味わいと仄かに広がる辛口成分の妙、そして喉元を過ぎる時の日本酒特有の後味もまたその余韻も残しつつ、次の一口へのいざないも忘れない感じ。
純米大吟醸は吟醸酒や純米酒と比べ精米歩合が高く酒本来の持つ個性が損なわれがちだが、いやあ、なんと個性的で美味いことか。
更に冷やして飲むとこれまたスィーティーなため、つまみ無しでもグイグイ進むのでちょいとヤバい。
菊正宗と言えば『やぁっぱりぃ〜、おぅれわぁ〜〜ぁ、きぃ〜くまさぁ〜、あ〜あ〜、むぅねぇ〜』のCMのように辛口至上主義的なお酒だけだと思っていたが、この百黙の目指すところは別の高みにあるようである。
いまはまだ、兵庫県内限定の販売でしかないが、これから11月にかけて行われる灘酒蔵めぐりイベントなどに出掛けていただいて、是非とも味わって貰いたい一品である。
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