いつのものように摩耶ビューラインに乗って摩耶山山頂に至る。いつもならバス停には一台のバスしかいないはずだが、今回は2台停車している。前にいる緑色のバスは六甲ケーブル山上駅行きのスカイシャトルバス。後ろの阪急バスは、
「森バス」である。
摩耶山さんにのぼり始めてちょうど12ヵ月目を迎えた。今回でトータル17回目となるわけだが「そういえば六甲ケーブル以東は行ったこと無かったね」という話になり行ってみることになった。この話はだいぶ以前から我が家で何度か話題になっていたものの、それを実行に至るために我々の背中を押してくれたのが、この森バスの存在である。何といっても我々の目的は社会実験「森バス」運行初日の初発を見に行くことになったのである。
誤乗車を防ぐためにスカイシャトルバスが発車するまで「森バス」は「回送」表示としておくらしい。もう少し何か出発式とかテープカットとかあるのかなあと思っていたら、わりと地味なスタートで、報道記者は一人もおらず神戸市のお役人さんが一人だけ私服姿でおられただけだった。しかも、市のHPによれば小型バスの写真が載っていたのに実際は大型バスでこりゃ採算合わんだろうなと思ったのだけど・・・
そんな矢先に、オテル・ド・摩耶方面から一台のバスがやってきた。始発の次の「森バス」が回送車でやってきたのである。
(1)緑色のスカイシャトルバス 10時30分発
(2)その後ろにいる森バス 10時37分発
(3)今、やってきた森バス 10時57分発
「おいおい、そんなに早く来てどないすんねん」そんな感じで交通整理のガードマンさんが57分発の森バスに駆け寄る。
掬星台側の袋小路まで進み、37分発のバスに少し前に進んでもらい、37分の後ろ側につけるために坂道をバックで下っていくことになったらしい。
こんなところに3台ものバスが集まることなんて滅多にない光景だなあと思っていたら・・・
またもや、オテル・ド・摩耶方面から一台のバスがやってきた。今度は10時50分発のスカイシャトルバスがやってきたのである。ちなみに、スカイシャトルバスは阪急バスと六甲摩耶鉄道バスとの共同運行となっていて、時間と曜日によって走行する車体が異なっているのであるが、今回やってきあのは、阪急バスの車体で、こうなってくると一般の人には「スカイシャトルバス」なのか「森バス」なのかがようわからんという事態にもなってくるのであるが、
それより以前に、「こんなにバスがいっぱい来てどうすんねん?」というのがガードマンさんの本音で、ガードマンさんにとっては、社会実験の初日に、ここ掬星台という袋小路の糞詰まりの道でバスが立ち往生することになっては一大事なのである。というわけで、ここに4台の大型バスが終結することになった。
緑色のスカイシャトルバス 10時30分発(1)
阪急バスの森バス 10時37分発(2)
阪急バスのスカイシャトルバス 10時45分発(4)
阪急バスの森バス 10時57分発(3)
発車時刻の後ろにある「(1)(2)・・・」というのが、やってきた順なんだけど、要は(3)の10時57分発の森バスが早かったわけなのである。
結局、3人の阪急バス運転手(スカイシャトル×1、森バス×2)とガードマンさんで「どうすんだべさ!」と作戦会議が始まるも、
我々は、次の目的地へ向かうべく緑色のスカイシャトルバスに飛び乗ったのである。「森バス」と「スカイシャトルバス」との分岐点となる六甲山牧場までの約8分の乗車の間に、掬星台に向かう2台のバス(森バス×1、スカイシャトルバス×1)とすれ違ったので、依然として掬星台には4台のバスが残留しているということになる。社会実験初日は、ガードマンさんにとっては受難の日になったに違いないと思った。
つづく
私でも、すごいわくわくしたのだから、H-BUSさんには垂涎ものだったかもしれません。機会があれば見に来てください。でも、この社会実験は11月末で終わってしまうので、お早めにお越しくださいまし。
個人的にはわくわくする状況ではあるのだが、交通整理のガードマンさん的には大変でしょうね。
自分もしばらく摩耶山はご無沙汰だし一度行ってみようかな。