前日までの三日間は溺れるかと思うほど湿度が高くて不快な日々だったのに出発日当日は打って変わっていい天気になっていた。
パスポートコントロール後、何故だかわからないけれど、あたり一面に中国人がうぢゃうぢゃおった。きっと北京行きの便と時間が近いのだろうなあと思いつつ、
出発までしばらく時間があり、また搭乗しても機内食が出てくるまで若干のタイムラグがあることから小腹を満たすためにお茶をしてみる。出国手続き後のカフェはあまり数が多くなく、今までノーマークだったプロントで食することにした。
「梅雨明けたんちゃうか?」と思っていたら、本当に梅雨が明けたらしく少しばかりショックだった。というのも四季の中で一番好きな「夏」を日本で過ごしたい私は梅雨が明ける前に旅行をし(鬱陶しい梅雨の間は国外に出て)帰国後に夏の大気を満喫しようと企んでいたからである。例年よりも13日、前年よりも一週間程度早い梅雨明けというのだから、それはそれで仕方のないことである。
今回は中間駅までの乗車である。出たらすぐに着くけど、移動のことを考えたらこういう乗り物があるのはありがたいことである。
インターネットで評判を検索してみると、あまりイイ話が出てこないのがアリタリア。日本~ローマ間の直行便はアリタリア航空しか就航してないようなので仕方なくアリタリアってな感じ。
パーソナルテレビの故障率も高いような書き方がしているサイトが多かったけど幸い、そのようなことはなくけっこう綺麗な機材だなあといった印象。日本の航空機と違い、初めからリクライニングみたいに背もたれが後ろ目に若干倒れているような感じで、リクライニングをする必要はなかった。だがその代わり窓側から通路側への出入りが心なしか大変だなあという感じがした。
まずは、スナックとドリンク。
アリタリアのオレンジジュースは何故か赤い。どのくらい赤いのかというと、
このくらい違う。ちなみに左側の赤いドリンクはアプリコットジュース。なかなか濃厚でアプリコットジュースも美味しかった。
そして、機内食。人気のイタリアンは妻の分までで品切れて、私の分からは否応なくジャパニーズとなった。他の航空会社は割と「肉 or 魚」みたいな選択肢なのに、アリタリアは「イタリアン or 日本食」という面白い選択肢を設けている。ちなみに、機内の乗客のうちの9割くらいが日本人。観光大国イタリアへの出国組である。観光客を9割乗せる需要であれば、もっとイタリアンを多く積むべきである。イタリアンと日本食の違いはメインのアルミ蓋の食材の内容が違うのとパンの質感が違うだけであとは同じ。日本食のアルミ蓋には「JAPANESE」と印字されているがイタリアンには何も印字がされていない。きっと、他国とイタリアを結ぶアリタリア便も同様のシステムを取ってるのだろうね。他国食のアルミ蓋に印字をして、自国食のイタリアンには印字をしない・・・確かに効率的である。
機内食のメニューのほかにもう一つ、アリタリアならではのサービス(?)がある。サービスというより「お前、楽したいだけやろ!!」というシステムである。それは、機内後方にバーカウンターを設け、「好きな時に好きな飲み物を取りに来い」というサービス。そこには常に1~2人の乗務員が待機している。1~2人??では他の乗務員はどこで何をしているのかというと、それは次回の記事でご紹介しようと思う。
後方に出向いて「写真撮っていいか?」と聞いてみると、それまで荒れていたジュースのパックなどをきれいに並べて、写真映えするようにセッティングしてくれて撮ったのがこれの一つ前の写真。そのときにたまたまトマトジュースがあるのを見かけたのでカタコトの英語で聞いてみた。
まっしゅ:Solt?
CA氏 :No solt.
と...で、調子が出てきたのか、
CA氏はいろいろと喋り始めた。
以下、要約(半分妄想)
CA氏:俺もこのジュース好きなんだ。パスタやリゾットなどの料理にもたくさん入れるんだ。本当に美味しいんだぜ!
塩無しで美味しいならということで少し多めに入れて席に戻る。その場にいた妻も同様の理解をし、コップにたっぷり目に入れて席に戻り、一緒に口をつけたところ・・・し、塩入っているやん!!しかも、こんなに塩入っているものを料理に使ったらえらいことやん!!
。。。ダ、ダマサレタ_| ̄|●
そうやって機内の夜は更けていくのであった。。。
つづく
イタリア紀行☆2013☆【02】~アリタリア航空⇒ローマ~
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