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いったん落とされた照明が再び明るくなったのはシベリア大陸のどこかの上空を飛んでいるときである。本当は駄目なんだろうけどこっそり開けた窓から眼下の大地を覗くとそれはそれは神秘的な光景が広がっていて驚いた。
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ハムチーズサンドと紅茶。別におにぎりという選択肢もあったけど、ここはハムチーズサンドでしょ。ホットドリンクはワゴンサービスとは別でポットを持ったCA氏がカタコトの日本語でサーブしてくれる。
CA氏:紅茶ですか~、紅茶ですか~
別に狙っているわけではないのだろうが、イタリア人の話すカタコト日本語はものすごくお茶目に聞こえる。「紅茶ですか~」も決して表現としてあっているとは言い難いが、直ちに間違っているよとも言い難い微妙なバランスを持っていると思う。
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我々の席は進行方向に向かって右側の2人席。機材のA330-200のエコノミーは基本2-4-2の座席配置で、我々の座っている後部座席は2-3-2になっている。そして、最後部の中央数列だけ、このようなカーテンで完全に囲われる空間がある。
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何か特別な席なのか?と思いきや、添乗員氏によるとCAの休憩用の席なのだとか。我々の就寝と合わせて何人かのCA氏たちが交代でここを出入りする姿を見ることができた。はて?中で何をしているのだろうか?
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そうこうしているうちに、最終の機内食がアテガワレル。こちらは選択性ではない模様。写真ではパン生地の下に隠れていてほとんど見えないけれどナチュラルクリームチーズが濃厚で美味しかった。
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前方に見えるのはイタリアの大地。
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やってきましたねぇ!!
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青い空!白い雲!を想像していた我々の前に突如姿を現した龍の巣??そこそこ揺れたけど何とか無事にフィウミチーノ国際空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)に到着。
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と同時に、ベールに隠されていた全貌も明らかに!!カーテンの内側はエコノミーの座席間隔の1.5倍もあるようで、足元には即席のフットチェアがあった。もちろんパーソナルテレビなどはなくただただ安眠するためだけの空間になっていた。
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簡易型のフットチェアを収納するCA氏。ローマ~関空間は2名の日本人のCAが搭乗しているが、イタリア人のCA氏たちは総じて明るく親切で、カタコトの日本語を務めて使いながら我々に接してくれていた。機内食の準備や後片付けの時には後方の作業スペースでは鼻歌を歌いながら仕事をするCA氏、今まで乗ったことのある欧米系の航空会社(エールフランス・ルフトハンザ・エアカナダ)とは比べ物にならないほど適当で陽気な人たちであった。
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ヨーロッパ主要国の首都空港のナショナルフラッグであるにも関わらず、ターミナルから程遠い位置に下ろされる。
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ていうか、平成の時代に入って飛行機から地上に下ろされたのは初めての体験。かなーり新鮮で楽しかった。
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バスの顔も心なしか、陽気にニヤニヤしているように見受けられた。
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何かの建設中?。新しいターミナル?建設途中なのか解体中なのかよくわからない。骨組だけの状態だけど構造的に目新しいものがない・・・というよりも昭和の時代の何とも変化のない形をしているので、古いターミナルを解体しているようにも見えなくもない。昼間なのに作業員の姿が見えないのも異様だったけど、到着時刻が19時過ぎだったからそれは理解できる。
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入国審査を済ませミラノ行きのターミナルへ向かう。入国審査ではパスポートを開いて閉じるただそれだけで終わり。質問もされなければスタンプすらも押さない。後ろの係員と何やらお話をしながら片手間にパスポートを開いて閉じただけの簡単な審査。楽な仕事やなぁ。。。ちなみにイタリアのAEDは日本みたく暖色系ではなく緑色を採用している。壁から片持ちで出てる看板には「DAE」と表示があるがこれは「AED」間違いとかではなくてちゃんと単語の並びの頭文字を取ったものであるみたいやった。
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ここをまっすぐ行くと出口に行ってしまうらしい。バス・タクシーの案内の他にひときわ目立つように掲示のあるのが鉄道のマーク。さてさて、ミラノ行きの飛行機はどこからでるのかねぇ。。。
つづく
イタリア紀行☆2013☆【03】~ローマ⇒ミラノ~
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