庭に秋明菊(貴船菊)が咲きました。好きな花でしたので母も喜んでいました。
そんな矢先、ついにその時が来てしまいました。慢性心不全で療養中の母が21日の早朝、容態が急変し、家族みんなに看取られながら静かに息を引き取りました。88歳と2か月余りの生涯でした。
在宅医療を始めてから約1か月半でしたので、心の準備はできていたつもりでしたが、もう何もしてやれないのだと思うと寂しさでいっぱいです。
母の一番弟子である姉が枕花を飾ってくれました
9月上旬から一段と厳しい状況になり、自力では寝返りもできないようになりました。目が合うと手を挙げるので、近寄ると、特に用はなく、ただ手を握り、その手を振りほどくともう一度つかもうとする。「ちょっと仕事をしてくるから」とベッドを離れると、観念したように私の動きを目で追う。私はできるだけ母から見えるところで外仕事(木工など)をする。そして窓越しに目が合うとまた手を振るので私も手を振って見せる。そんな毎日でした。出来上がった作品を見せると、「上手にできたね」「かわいいね」と一応評価をしてくれました。器などの場合、「ちょっと重いね」と言われ、「あんたの力が無くなったんだよ」と思いながらも削りなおしたこともありました。
そんな他愛のないこともできなくなりました。本当に寂しいものです。
遺品の中から、「幸せで心豊かに過ごせた生涯でした。ありがとう」という趣旨のメモが見つかった。
天寿を全うして逝ってくれたのだろう。そう、思うことにした。
レックス、ハスキー、ジュニアにも供花のおすそわけ
かあさんへ
母さんへの思いを書き留めておこうとこの項を起こしたが、書けば書くほど嘘くさくなってしまい、思いは俺の胸の中に収めておくことにしました。88年間、お疲れ様でした。あなたの息子であったことを誇りに思っています。安らかに・・・・。
四十九日なんか待たずに、早く大好きだった父さんのもとに行き、また、かいがいしく世話女房をやってください。
容心院理翠大姉(大きな心で人々を包み込み、道筋を示した(緑を愛した)美しいヒト)殿 政英
ネコちゃん達にもよろしくです^^♪
「親孝行、したい時には親が居ず」とよく言われますが、今、まさにそれを実感しています。
お母様を大切に。
ご自身も体調不良とのお話でしたね。どうぞご自愛ください。
僕も83歳の母と同居しております。
まだ元気に家のことなどしてくれています。
いつか送る日がくるのだと想うと切なくなりす。
寒くなりました、ご自愛くださいませ。
碧空に映翠凛と旅立ちぬ
暫くは野辺に遊べよ赤とんぼ
この途は母と来た途彼岸華
看病本当に大変でしたね