とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

水島新司さんのこと

2022-01-18 18:04:59 | 社会
 水島新司さんが亡くなった。少年時代に楽しませていただいた漫画家だ。少年のころが思い出される。

 水島新司さんの作品は少年のころはたくさん読んでいた。『ドカベン』『男どアホウ甲子園』『一球さん』など、当時リアルタイムで読んでいた。しかし水島さんの作品で一番好きだったのは『野球狂の詩』だった。当時私は少年マガジンを毎週読んでいた。『野球狂の詩』は連載ではなく、時々掲載される作品だった。東京メッツという弱い架空の球団が舞台であり、そのチームの選手の人生が描かれるいい漫画だった。野球のロマンを感じさせた。

 日本の野球ブームは実は水島さんが作り上げたのではないか思っている。もちろん野球自体のおもしろさもあった。しかし、野球にドラマを与えたのは水島さんをはじめとする漫画家たちだった。野球はズポーツを超えた人気を得たのは水島さんの功績である。

 野球殿堂に入ってもいい人だ。ご冥福をお祈りする。
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学校はみんなを不幸にするシステムとなってしまった

2022-01-17 18:32:19 | 教育
 東京大近くの路上で、高校2年生が高校3年の男子生徒と女子生徒、そして72歳の男性が刃物で切りつけられるというショッキングな事件が起こった。この事件そのものについて軽々しく何かを発言することは差し控えるべきであろう。それぞれの事件にはそれぞれの事情があり、見えないうちに何か言ってしまうと、他の人を苦しめる可能性があるからだ。

 ただし、現在の学校には大きな問題があるのは言ってもいい。それは学校のせいというわけではない。学校等制度が様々な課題を無理矢理に背負わなければならない状況であり、学校に関係する人たちはみんなギリギリのところで生きていかなければならないのだ。

 子どもたちは様々なことを要求され消耗しながら勉強や部活動をする。逃げる者は学校という場所から排除される。学校から排除されるということは社会から排除されるのと同じである。教員は長時間労働を強いられ、さらには様々なトラブルによって心身が疲弊する。保護者は理不尽な学校に腹を立てる。学校に関係する人たちはみんなが苦しいのである。

 学校という制度は徐々に良くなっていくと私は思っていた。しかし私が子供のときよりもはるかにみんなが不幸になっている。
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市川実日子さんは「出演してほしい役者さん」だ

2022-01-15 07:55:06 | TV
 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』を見ている。前作や前々作は連続テレビ小説を見ていなかったので、私にとって久しぶりの朝ドラだ。どうもコロナが流行してから朝ドラから遠ざかってしまっていた。上白石萌音さんが主役に第一部はとてもおもしろかった。ただし、最後が納得がいかなくてがっかりしていた。

 深津絵里さんが主役になった第2部もところとてもいい。深津さんも、オダギリジョーさんも、その他の出演者もみんないい。特に市川実日子さんがいい。

 市川さんはいろいろなドラマに出ている。独特の雰囲気があり、市川さんが出るとドラマの魅力がぐっと上がる。不思議な魅力のある役者さんだ。
私がよく見ていたドラマでは、「山のトムさん」「宮沢賢治の食卓」「アンナチュラル」「凪のお暇」「BG〜身辺警護人〜」などに出演していた。

 私が見た映画では、「めがね」「シン・ゴジラ」「よこがお」に出演していた。

 決して無理をした演技はしない。感情をあまり表に出すことはない。しかし表現力がないわけではない。心がしっかりと見える。声の質も他の女優とは違うために、ドラマ全体のバランスが上手くとれるのかもしれない。

 おそらくドラマの制作者にとって、出演してほしい役者さんであることは間違いない。
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映画『チャサンオボ』を見ました。

2022-01-12 06:48:04 | 映画
 映画『チャサンオボ』を見ました。史実をもとにした生涯を描いた映画です。わたしの好きなタイプの映画です。

 朝鮮王朝時代の韓国で発表された海洋生物学書「茲山魚譜(チャサンオボ)」に記された史実をベースに、同著を記した学者のチョン・ヤクチョンと彼を支えた漁夫チャンデの師弟関係の行く末を描いたドラマ。

 社会が社会として成立するためには組織が必要です。個人個人がいくらがんばっても組織的な活動がなければ混沌として社会は成立しません。組織が成立するためには権力が必要になります。組織権力は組織を維持していくためには必要不可欠なものです。しかし組織権力は固定化しやすい。一度固定化してしまうと、目的を見失い、利権を維持するためだけを追求し始めます。本来の目的を見失ってしまい、崩壊していきます。崩壊の過程では、多くの人間が抹殺されます。そのために多くの人類の財産を失ってしまうのです。

 この映画の主人公2人は組織権力の犠牲者です。しかし、その中で偉業をなしとげました。その生き方に学びたいと思います。
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古典の参考書第2回 「世の中に物語というもののあんなるを」2

2022-01-10 08:33:32 | 国語
【更級日記】
 例文の「世の中に物語といふもののあんなるをいかで見ばや。」は『更級日記』の冒頭からの引用です。更級日記の作者は、菅原孝標の女(むすめ)です。もちろん本人に名前があったのでしょうが、伝わっていないのでこのような言い方をしています。作者は物語の世界に強いあこがれを抱き、『源氏物語』の夕顔や浮舟のような恋愛に焦がれる娘でした。

 東国に任官していた父・菅原孝標の任期が終了したことにより、上総から京の都へ帰るところから始まり。『源氏物語』を読みふけり、物語世界に憧憬しながら過ごした少女時代、度重なる身内の死去によって見た厳しい現実、祐子内親王家への出仕、結婚、出産、夫の病死などを経て、子供たちが巣立った後の孤独の中で次第に深まった仏教傾倒までが描かれています。

 日記とはいいながら、自伝小説といったほうが適当なのではないかと思われます。当時の女性の心理が現代に通じるというのがよくわかる作品です。

 この作品も短めですので、ぜひ読んでみてください。
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