学校の担当だったので先週第 69 回全国高等学校PTA連合会大会に出席しました。大きなイベントで、スタッフの方々は大変だったと思います。内容的にもすばらしいものだらけで「大成功」だったと思います。運営スタッフの努力を称賛したいと思います。
しかし私は根本的にこれはおかしいイベントだと思います。PTAといいながら、おそらくほとんど教員が準備したものであろうと思われます。保護者の協力ももちろんあります。炎天下道路に立って道案内をしている保護者もいました。頭がさがります。しかし保護者はほとんどその日だけの仕事です。教員は何年も前から何度も会議をして準備をしてきていたはずです。授業改善が叫ばれている中、授業以外に労力をさかれてしまった教員がたくさんいたのです。こんなイベント必要なのでしょうか。
教師の働き方改革を文科省は大声でいいます。だったら、こういうイベントを文科省がトップダウンでなくすべきです。ほとんどの保護者だって賛成すると思います。教育改革を強引に推し進めるのならば、強引にPTAのありかたを実質的なものに改革しなさい。
それは、
・加入が当たり前の現実。
・加入していない家庭が不利益を生じている現実。
・PにもTにも多大な負担がある現実。
(Pは勤め人の参加が厳しいし、Tは管理職にとどまらず負担が生じる)
そんなことを反映してか、年度初めの保護者会(PTA役員決めがある)の出席率のみが高くなっているようです。(役員を断るために)
しかし、特に初等教育現場においては、その果たしてきた役割に大きなものがあったとも思います。
PTA活動を通して、
・学校が置かれた現実を知ることができる。(一部かも知れないが)
・ちょっとしたハードルを越えることにより、保護者間のコミュニティができる。(年寄りのいない子育て世帯には有益なのでは)
・学校教育活動に直接・間接的に参加でき、子どもの理解にも役立つ。
など
家主の方がおっしゃる通り、PTAのあり方を抜本的に見直す時期に来ているのではないでしょうか。
勉強不足でよくわかりませんが、このブログを読んで、PTA協議会などで調査し、問題解決に向けた組織運営の実践報告をまとめ発表するなどの取り組みがあってしかるべきだと思いました。