きょうは土用の丑の日だ。と言っても、ウナギが高くなってからまったくウナギを食べていない。そもそもウナギがそこまで好きなわけではないのだ。しかも暑い時に食べるものでもない。鰻屋さんには申し訳ないが、この値段が続くならば、もう一生食べないかもしれない。
そんな中、最近山形市の老舗の鰻屋「染太」が営業をやめた。コロナの影響も大きく、しかもチェーンの安売りの鰻屋が山形市に進出してきたのも大きかったのであろう。山形市も古くからある飲食店はどんどん店をやめている。新しくできた飲食店もあるが、一部を除けば厳しい状況のようだ。
そもそも土用の丑の日に「うなぎ」を食べる風習は、どこから生まれたのかはっきりしないそうだ。丑の日に「う」のつく食べ物を食べる風習があったとか、平賀源内が考えたのだとか、いろいろと説があるが、どれも本当なのかよくわからない。そんなよくわからない中で世の中は廻っていたのだ。丑の日なのだから焼肉屋の方が、流行りそうななのになと考えてしまう。
IT革命があり、AIが世の中をコントロールするようになって、土用の丑の日にウナギを食べるというような迷信めいた不思議な俗説は全部消えて行くのだろう。それはそれでいい部分もあるのだろうが、これまであったすべての人間の営みをきれいさっぱりないものとしてしまいそうで怖い気もする。