とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「『である』ことと『する』こと」④(「近代」とは何か)

2017-06-06 07:43:14 | 国語
 「『である』ことと『する』こと」の最後に生徒に現代文の教材の読解に重要な「近代」のについて考えてもらいました。

【「近代」とは何か①】
 「『である』ことと『する』こと」という教材を学習しています。「『である』こと」は徳川時代のものの考え方であり、「『する』こと」は近代のものの考え方です。このようにこの「『である』ことと『する』こと」という教材は「近代」をテーマにしています。高校の現代文の教科書に掲載されている評論文の多くは「近代」をテーマにしています。なぜ「近代」をテーマにしているのかを考えていくことがこの文章のテーマです。

 最初に「近代」とはいつからいつまでなのかを考えてみたいと思います。「近代」という時代はいつから始まったのでしょうか。これについては「明治維新から」と考えるのが普通です。ここから西洋の「近代」思想が輸入され日本が大きく変わったからです。では西洋の近代はいつから始まったのでしょうか。ヨーロッパ諸国の市民革命を始まりと考えるのが一般的です。

 いくつかの国について少し整理します。

 まずはイギリス。イギリスの名誉革命は1680年代です。そして産業革命は1760年ごろから始まり1840年ぐらいまでの期間を言います。一般的にイギリスの近代はこの産業革命から始まると言っていいようです。

 フランスは1789年のフランス革命からが近代と言っていいと思います。ただし、イギリスの産業革命よりは産業技術の発展は遅れていたと考えていいので、もう少し後と考えたほうがいいのかもしれません。

 アメリカはどうでしょう。アメリカの独立は1776年です。そこからと考えていいと思いますが、やはり産業の発達は遅れていますので、やはりもう少し後と考えていいかもしれません。

 このように欧米の国々は1800年前後から「近代」と呼ばれる時代に変化していったと言えるでしょう。

 日本の市民革命と言える明治維新は1868年です。そこから教則に西洋の思想や文化が流入してきます。そして「近代」の思想が日本人に浸透していきます。

 ここで問題を出します。次の単語を近世(江戸時代)と近代(明治以降)に分類してください。

  宗教   経済   効率   維持   知力   都市   科学 
  親族   職人   村  個人   機械  工業   身分   忠誠
  自由   農業   大量生産   進歩  平等  体力







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