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とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

書評『国語からはじめる外国語活動』(森山卓郎・編著)

2017-01-04 07:10:38 | 高校国語改革
 この本は今、行われている英語教育と国語教育を連携させ、「ことばの教育」として改革していくための様々な視点を示唆するものである。

 現在の国語教育は言語教育とはほど遠いものとなっている。これは日本の入試制度のせいである。しかし、本来必要な国語の教育は、新聞程度の文章が正確に読め、それに対する自分の意見を表現できる能力だと考える。それが世界標準でもある。ことばの教育としての国語教育が必要である。

 伝統的な国語教育のすべてを否定するつもりはない。しかし、大きな見直しが必要であることは明らかだ。「国語って何を勉強していいかわからない。」という言葉をよく聞く。これは実は真実なのだ。何を身に着けさせようとしているのかはっきりしないのである。

 国語教育で必要なのは「ことばの教育」である。具体的には、
  ①日本語を客観的に説明できる力
  ②新聞の社説程度の文章を論理的に正確に読む力
  ③自らの意見を論理的に相手に伝わるように話し、書く力。
である。国語教育の大きな改革が必要だ。
コメント (2)
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