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イギリスのEU離脱と自由主義経済の限界

2016-06-24 17:44:45 | 社会
 イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利した。衝撃的であり世界が動揺している。しかしこの結果は覚悟していた側面もある。自由主義経済が大きな曲がり角にきているというのは多くの人から指摘されていたからである。

 自由主義経済は経済力のある先進国が自分たちの製品を発展途上国にうることによって成立していた経済である。しかし発展途上国はいつまでも発展途上ではない。経済力を持ち始め先進国と同等の力になれば、さらに経済力の低い国に自分たちの製品を売りつけれることになる。このように一種のねずみ講のような構造であったのだ。だからいつかは行き詰る。行き詰りの結果先進国がこれまでのような裕福さを先天的に与えられていたような状況ではなくなる。もともと身分の高かった人が、一般庶民になってしまったのである。

 アメリカはそれに気が付き、自分らの利益を最大限に確保するような装置を考え出した。それがTPPである。TPPはおそらくアメリカのメチャクチャ頭のいい人が考えた、他国をだまくらかして、結局アメリカが楽して得する仕掛けが施されている装置なのだと思う。

 話をもどそう。イギリスはもはや先進国ではなくなった。しかし、古き良き時代を知っている人たちは、自分たちがかつてと比べて生きにくい世の中で生きなければならないのはEUのせいだと思い始める。EUのせいで移民が増え、自分たちの職が失われていくと。もとをただせば自分たちの経済政策のせいだったのにも関わらずである。

 今回のイギリスの国民投票の衝撃は一時的なショックにとどまらないかもしれない。自由主義経済の終焉への序章となる可能性もある。
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