中日新聞の読者投稿欄に「司書の素質 十分あり!」というタイトルで、46歳の学校司書の女性が投稿されていました。
昨年十一月二十三日付本欄「本大好き 司書になるぞ」を読み、小学生のうちから将来の夢があるなんて素晴らしいことだと思いました。
私は数年前から小・中学校の図書館で司書をしています。
大学生のときに司書資格を取ったこともあり、幼少時からずっと好きだった本の良さを子どもたちに伝えたいと考えたのです。
図書館を利用する子どもに自分の名前を覚えてもらい、お薦めの本を伝えたり、探している本を一緒に見つけ出したりすることにやりがいを覚えます。
本の読み聞かせをして喜んでもらえるとうれしいです。
昨今の貸し出しハンドスキャナーをかざして「ピッ」ですが、その昔は貸し出しカードに題名や借りる日を書き込んでいました。
若き投稿者には司書の素質が十分あります。
将来、一緒に働けたらいいですね。
以上です。
>その昔は貸し出しカードに題名や借りる日を書き込んでいました。
貸し出しカードで思い出す映画があります。
岩井俊二監督の「ラブレター」という映画です。
中学3年のクラスメートの男女が同姓同名なんです。
彼は彼女に好意を持っています。
図書委員の彼女のもとへ、度々本を借りに来ます。
誰もが借りない本を。
彼の父親が正月に亡くなったので、彼は引っ越します。
その際 借りていた本を彼女の家に持って来て、図書館に返して欲しいと頼みます。
彼女は意味がよく分からないですが、やむなく引き受けて図書館に戻します。
彼は期待したんではないかと思います。
その本の貸し出しカードの一枚の裏には彼女の似顔絵が描かれていますから。
残念ながら、彼女は似顔絵に気が付きませんでした。
何年も経ってから、彼女の後輩の図書委員達が彼女の家を訪ねて来ます。
彼女に彼の貸し出しカードを渡します。
彼女が裏返すと、彼女の似顔絵が描かれていました。
彼は彼女が好きだったんです。
彼女も彼が自分に好意を持っていた事を知りました。
自転車に乗っていると、後ろから追いかけて来て袋を被せて前を見えなくしたりしたイタズラも好意の裏返しだった事に気付きました。

この映像が貸し出しカードの裏に描かれていた彼女の似顔絵です。
この動画の1分34秒ぐらいに彼女の似顔絵が出てきます。 映画『Love Letter』予告編 中国再上映版予告① | Trailer (1995 - 2021)