中日新聞の「この人」という欄に「パーキンソン病発症25年『今』を精いっぱい生きる」というタイトルで久保田蓉子さん(64)を紹介されていました。

脳内の神経伝達物質ドーバミンが不足し、体が動かなくなるパーキンソン病。
四十歳前で発症し「若年性」と診断された。
滋賀県長浜市に暮らし、小学校に教師として勤めて三人の子を育てていた。
ある朝、右手の指がしびれていた。
病院を回るが、「異常なし」。
腕に力が入らなくなり、板書もつらくなった。
病院を移り、ようやく診断を得た。
薬で楽になったが、それは自分が難病を患っている証でもあった。
実際、薬の効果は徐々に薄れていった。
なぜ自分が・・・との問いを重ね、たどり着いた。
「嘆いても仕方ない。薬で動かせる『今』を大切に、精いっぱい生きる」
薬が効いている時は病床でも手は動かせる。
細い線は引けないが、毛筆なら文字を書けた。
闘病の苦しみの中にもささやかな喜びがある。
手作りの小物に励ましの言葉を添え院内に展示した。
看護師が驚いた。
「何に対しても無気力だった患者が作品を見た」と。
寝たきりの女性は夫が持ち込んだ作品に見入り、涙を流したという。
今年で闘病二十五年目。
「人を思い、和ませ、役に立てた時は体調がいい。その喜びが私のドーパミンです」
(担当 三浦耕喜)
以上です。
世の中 立派な人がいるんですね。
>手作りの小物に励ましの言葉を添え院内に展示した。
看護師が驚いた。
「何に対しても無気力だった患者が作品を見た」と。
寝たきりの女性は夫が持ち込んだ作品に見入り、涙を流したという。
体が動かない女性の作品が、同じような境遇の方の励ましになっているんでしょうね。
この方の作品を知りたくてネットで検索しますと、詩集を出されていました。
ところが絶版になっていて、中古の詩集しかありません。
それでもいいのですが、なんと三万円近くもしましたので諦めました。
また文庫本などで、再出版されればいいなあと思いました。
避暑地の恋