団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

岡部伊都子さん「加害の女だから戦争と差別憎い」

2006-03-18 19:50:00 | 日記
昨日の夕刊に随筆家の岡部伊都子さんの記事が載っていました。それ以前に本の書評で岡部さんの記事を多少覚えていましたので、興味を持って記事をよみました。岡部さんは自分で「加害の女」という烙印を押されています。というのは戦争中、婚約した日、初めて、婚約者と二人だけで向かい合った日
見習士官の婚約者が「この戦争は間違いやと思うてる。僕は戦争のために死にたくない」。岡部さんはその婚約者に「わたしだったら喜んで死ぬけど」。と答えてしまった。その日の晩、婚約者を大阪駅で日の丸の旗を振って戦地へ送り出した。
戦争の最中、「戦争間違ってる」ていった男の子、聞いたことない。覚悟しないと言えない。うっかり言って、人に聞こえたら牢獄に入れられる時代です。みんな死にたくなかったのに、死んだ。岡部さんは婚約者を戦地に送りこんで死なせた加害者。だから自分の正体は、自分が明らかにせないかん。それをしないと、うそをついたまま死ぬことになる。
婚約者は沖縄戦で両足を失って自決。沖縄には複雑だが、思慕のような思いもある。
今、時代の空気がよどんでいます。郵政民営化とだけ声高に叫んだ総選挙がおましたやろ。あの時、日本の未来はどうなるか、なんも考えない国民を信じられなくなっちゃったよ。なんで日本人が、国民が、小泉純一郎首相の言いなりにならんならんの。真実を見て生きたいと思う人よりも、格好よく生きていたいと思う人の方が多いんとちゃう。真剣に自分と向かい合って、自分の真実をゆるせるかどうか。どこに立ってるかを考える努力がいる。
憲法も危ういな。九条を守ることが、憲法やがな。改憲しようとしている人たち。自分たちのしていることを何だと思ってんだろうな。
「加害の女」であるからこそ、言うんだということもあるわな。だけど、言いたいことは言うて死にまっせ。今、信じられないくらい九条の周辺がややこやしくなってるの。九条があるということだけを信じたら駄目だよ。自分の中に本当の九条を置きなはれ。と岡部さんは言われる。
岡部さんのような人たちの声を私たちは真摯に受け止めなければいけないと思います。国民よ目を覚まそう。人の声に耳を貸さず。何が自分たちに幸せなのかを自分の心でかんがえようではありませんか!


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