昨日の中日新聞夕刊の連載コラム「思うままに」に真崎大将について書かれていた。
この連載は、私の尊敬する哲学者の梅原猛先生が書かれているコラムです。
梅原先生は最近現代史を読み始められているとのことで、原秀雄、澤地久枝、匂坂哲郎氏の編集による「検察秘録二・二六事件」を読まれたとのことです。
この膨大な記録資料のなかで私がいちばん興味をもったのは真崎甚三郎大将関係の裁判記録である。
真崎大将は荒木貞夫大将とともに皇道派の領袖であった。
青年将校たちが二・二六事件を起こしたのは、真崎大将らに扇動されたためではないかという疑いが強いにもかかわらず、青年将校たちが反乱軍として処刑された後、真崎も軍法会議に付せられると、彼は、青年将校たちとはほとんど交わりがなく、青年将校を扇動したなどということはまったくないとぬけぬけと語った。
この公判は七回にわたって行われ、真崎は証拠を突きつけられて少しずつ供述を始めたものの、自己弁明に終始した。
真崎への論告求刑は明らかに無期懲役にも相当する重刑であると思わざるを得ないが、判決で無罪となった。
真崎大将が犯罪者となれば軍の不名誉になるからであろう。
この真崎大将関係の裁判記録を読み、私は、青年将校から神の如く尊敬された真崎大将が結局は名誉欲、権力欲の塊にすぎない人間であったことに呆れ返らざるを得なかった。
現在の政界の実力者のなかにも真崎のような人間がいるかもしれない。
私は、渦中の人物である「剛腕政治家」の像がこの真崎の像と重なって見えてしまうのをどうすることもできなかった。
簡略して書きましたが、このようなコラムでした。
よくここまで書いたものを載せたものだと感心しました。
ここで書かれている「剛腕政治家」が梅原先生の推測通りに真崎大将のような恥知らずの人物だとしたら、日本の未来は明るくないと思う。
この連載は、私の尊敬する哲学者の梅原猛先生が書かれているコラムです。
梅原先生は最近現代史を読み始められているとのことで、原秀雄、澤地久枝、匂坂哲郎氏の編集による「検察秘録二・二六事件」を読まれたとのことです。
この膨大な記録資料のなかで私がいちばん興味をもったのは真崎甚三郎大将関係の裁判記録である。
真崎大将は荒木貞夫大将とともに皇道派の領袖であった。
青年将校たちが二・二六事件を起こしたのは、真崎大将らに扇動されたためではないかという疑いが強いにもかかわらず、青年将校たちが反乱軍として処刑された後、真崎も軍法会議に付せられると、彼は、青年将校たちとはほとんど交わりがなく、青年将校を扇動したなどということはまったくないとぬけぬけと語った。
この公判は七回にわたって行われ、真崎は証拠を突きつけられて少しずつ供述を始めたものの、自己弁明に終始した。
真崎への論告求刑は明らかに無期懲役にも相当する重刑であると思わざるを得ないが、判決で無罪となった。
真崎大将が犯罪者となれば軍の不名誉になるからであろう。
この真崎大将関係の裁判記録を読み、私は、青年将校から神の如く尊敬された真崎大将が結局は名誉欲、権力欲の塊にすぎない人間であったことに呆れ返らざるを得なかった。
現在の政界の実力者のなかにも真崎のような人間がいるかもしれない。
私は、渦中の人物である「剛腕政治家」の像がこの真崎の像と重なって見えてしまうのをどうすることもできなかった。
簡略して書きましたが、このようなコラムでした。
よくここまで書いたものを載せたものだと感心しました。
ここで書かれている「剛腕政治家」が梅原先生の推測通りに真崎大将のような恥知らずの人物だとしたら、日本の未来は明るくないと思う。