がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

術前補助抗がん剤治療2クール目~その2~

2007年01月06日 | Weblog
本筋に戻る。アドリアマイシンは50mgを2日間。「毒薬」のシスプラチンに比べると格段に楽な副作用であった。これで効果がなければどうにもならないが、幸いなことにこちらも良く効き、投与時7800あったALPが約4000と、こちらも半減。効果判定はPR。「これはいい」と思い、その後の抗癌剤治療の軸とすることを自分の中で決める。ここでまたまた話が横道にそれるが、主治医・その他のお世話になった医師・看護師といった方々に対して私は非常に感謝している。ここまで私のブログを読んで頂いた方は既におわかりのことかと思うが、私は理屈っぽく且つ自己主張が強い。そのような私に対して、いやな顔をせず治療にあたってくれた。とりわけ主治医は非常に器の大きな人物で、感情的な対応を取られたことは1度もない。良い先生に巡り合えてとても良かった。この主治医は朝6時代から患者の病室を全室まわり、にこやかに言葉を交わし、その後ナースステーションでひとしきり話をして、診察またはオペに向かう。診察はお昼も取らずに午後3時くらいまで。オペの場合は、種類によるが、10時間くらいかかるオペもザラにある。それを毎日、およそ40年続けている。ただただ頭が下がる。現在の医療制度はそのような心ある医師、看護師に無理を強いることでかろうじて成立している。直ちに改善策を講じなければならない状況であるが、当事者意識の欠如した厚生労働省の役人、政治家、社会的問題に無関心な国民によって、改善の歩みは遅い。

再び本筋に戻る。 アドリアマイシンの副作用として気を付けなければならないのは骨髄抑制であるが、幸い私は骨髄体力が強い方だったので、白血球・血小板・赤血球・好中球等の数値はそれほど下がらなかった。大変ラッキーであった。アドリアマイシンの副作用としてもう1つ良く言われることは「髪が抜ける」というものである。これは正確に言うと全身の毛が抜けるということであるが、私は男ということもあり、全く気にならなかった。抜ける毛がうっとうしいなという程度の感想であった。ただ、母親は、ごっそり抜ける(実際は抜けるというより、ガサっと取れるというイメージに近い)髪の毛を見て涙を流していた。女性と男性では感じ方に違いがあるのであろう。私は病気が治るのであれば、全身の毛が一生はえてこなくても構わないと思ったものである。眉毛はかけばいいし、かつらもある。冬少し寒いくらいの実害しかない。

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