がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

本日の読売新聞朝刊 編集手帳

2008年02月22日 | Weblog
2008年02月22日 10時51分記載

「憲政史上の名演説家で番付をつくるならば、不動の両横綱は咢堂(がくどう)・尾崎行雄と木(ぼく)堂(どう)・犬養毅だろう。「咢堂が雄弁は真珠玉を盤上に転じ、木堂が演説は霜夜(そうや)に松籟(しょうらい)を聴く」と評された◆真珠のころがる涼やかな音色や、松の梢(こずえ)に吹く風の音を聴かせよと、無理な注文をするつもりはないが、せめて金盥(かなだらい)に石ころを投げ込むのは慎んでほしいものである。鳩山邦夫法相の舌禍が止まらない◆「死刑ベルトコンベヤー」発言から、「友人の友人がアル・カーイダ」「田中角栄先生の秘書時代に、ペンタゴン(米国防総省)から大変おいしい食事を毎月ごちそうになった」「志布志事件は冤罪(えんざい)と呼ぶべきでない」まで、“騒堂”とでも号を贈りたくなる◆予想もしない質問に口が滑ったのならばまだしも、法相の問題発言はいつも問わず語りである。その場を盛り上げようとするサービス精神が裏目に出たと解説する人もいる◆スピーチの名手で知られる作家の丸谷才一さんはエッセーのなかで、失言の予防には原稿を用意するに限ると語っている。原稿なしにしゃべる。受けない。聞き手を何とかして喜ばせたい。焦る心に失言の落とし穴が待っていると◆一を聞いて十を知ったつもりで百しゃべるのが政治家の常とはいえ、立場というものがあろう。金盥と石ころに代えて、紙と鉛筆が要る。」



こんなのが法務大臣だし、国交省官僚のレクリエーション費を適切だと言い放った冬柴が国土交通大臣だし、額賀が財務大臣だし、電源開発や空港への外資参入についての見解が閣内は勿論、次官レベルでも一致しないし、そりゃ、この国も良くならねえよ。



自民党政権の終焉および外資参入や個人投資家に関してトンチンカンな発言をしている経済産業省事務次官 北畑隆生の更迭を願う。



参照記事

「経済産業省の北畑隆生事務次官が2008年1月25日に行った講演で、インターネットで短期的に株売買を繰り返すデイトレーダーや投資ファンドについて「最も堕落した株主」「バカで浮気で無責任」などと発言し、物議をかもしている。北畑事務次官は2月7日の定例会見で反省の弁を述べ、また経済産業省は8日、ホームページ上に北畑次官が講演した講演録を掲載し、「次官の真意はこれを読んでもらえればわかります」と取り繕うが、波紋が広がっている。

■競輪場や競馬場に行っていた人が、パソコンを使って証券市場に来た

 問題発言は経済産業省の外郭団体・経済産業調査会が主催する1月25日の講演会であった。テーマは「会社は株主だけものか? ‐企業買収防衛策・外為法制度改正・ガバナンス‐」。ここで北畑次官は、「本当は競輪場や競馬場に行っていた人が、パソコンを使って証券市場に来た。最も堕落した株主だ」と、デイトレーダーを罵倒。さらに、「馬鹿で浮気で無責任なので、議決権を与える必要はない」「(米投資ファンドのスティール・パートナーを引き合いにして)経営者を脅す悪い株主」と批判した。

 この発言について北畑次官は7日の記者会見で、「(会員向けのセミナーなので)講演の内容が外部に出るということは思っていなかった」としながら、「2時間以上しゃべり続けたので退屈される方もおられる。『個人的意見』として、また『表現としてやや危険』と申し上げてたとえ話をしましたが、不快に思われた方があったかもしれませんので、この辺は反省しております」と謝罪。真意は、「株主軽視ではなく、会社の形をよくすることによって株主利益の増大を図っていくこと」と話した。

 8日に公表された講演録では「問題発言」は、「不適切な部分は訂正させていただきたい」という北畑次官の意向が反映されて削除されている。経産省も「(本人は)本意ではなかった。慎重さを欠いた」と反省しているとし、「真意」は講演録にあることを強調した。



 ある中堅証券会社のアナリストは、「もともとデイトレーダーは経営権を目的に投資しているわけではないから、議決権があろうと、なかろうと関心ないのは確か。ただ、いまや個人投資家の大半がネット取引をしているのに、なんともおそまつとしかいいようがない。企業担当者を前に、たんにリップサービスが過ぎたのでしょう」という。

■「要は経済オンチなんじゃないですか」

 ところで、北畑事務次官とはどんな人なのだろう。1972年4月に当時の通商産業省に入省。04年の経産政策局長時代には大手スーパーのダイエーの再建をめぐって、産業再生機構による再生計画にクレームをつけたり、07年2月にはスティール・パートナーを、株式を買い集めて高値でその会社に買い取らせる「グリーンメーラー」と根拠もなく批判したり、「天下りあっせんの禁止」に公然と反対してみたりと、とにかく「古い霞が関」体質をひきずった人物とされている。もともと「要注意人物」であり、今回の問題発言も「またか」といった印象も強い。

  「要は経済オンチなんじゃないですか」(前出の証券アナリスト)

 エコノミストの池田信夫氏は自らのブログで、「彼が問題なのは、反資本主義的な姿勢にある。彼の頭の中には通産省の栄光の時代の産業政策の亡霊がまだ徘徊しているのである」と指摘している。

 北畑次官は08年6月に退官する予定で、その後は「スペインで余生を送りたい」などと話していたことは有名。そんな「夢」のスペイン生活も円安ユーロ高で危うくなってきた。」
(※J-CASTの記事 参照URL http://www.j-cast.com/2008/02/08016525.html )






コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。