勝敗を度外視して観戦した:
念の為に申し上げておくと、社会人のXリーグの覇者富士通フロンテイヤーズ対学生の甲子園ボウルの覇者関西学院大学ファイターズとの日本一を決めるべき対戦だった。本来ならば多大なる期待を持って観戦すべきだったが、この試合を以て退任される28年関西学院大学ファイターズを指揮された鳥内秀晃監督が「学生にとって危険だから、このボウルゲームの存続を考えた方が」と言われていた試合だった。即ち、この名将を以てしても最初から「勝てる」と言っておられないのと同様な事態だった。
私は今日までに日本大学フェニックスが故篠竹監督の下にライスボウルを三連覇した試合を全部見てきたし、その三連覇目の対戦相手が松下電工インパルズだった。また、立命館大学パンサーズが松下電工インパルズ(現パナソニック)を破った試合も現場で観戦した。立命館大学パンサーズがインパルスを退けた時のオフェンスコーチが、現フェニックスの橋詰監督であるのも、何となく因縁めいたものが感じられる。そのインパルスが昨年末のジャパンXボウルでフロンテイヤーズに惜敗していた。
昨3日に行われたライスボウルに話を戻そう。私は既にフットボール界では遺憾ながら「西高東低」の傾向があるとは何度か指摘した。その「西高」の中でも関西学院大学ファイターズの存在というか強さとしぶとさは際立っており、立命館大学パンサーズがそれに続いていると思う。そのファイターズが登場するのであるから手に汗握る試合になって然るべきだが、肝腎のファイターズの鳥内監督が「(学生の体力と体格では)危険だから止めよう」と言われているのでは、勝敗の帰趨は明らかだった。
私は「ファイターズが何処までフロンテイアーズに食い下がれるか、何本のタッチダウンを取られて何本取り返せるか。何処までその鍛え抜かれた巧みさとしぶとさを見せるか」に興味と関心があって観戦していた。解りやすくなると思って言えば「社会人と学生では身体の出来が違うというか、体格と体重が違いすぎで当たり合うのは危険だ」とでもなるだろうか。実際に、試合中には数名のファイターズの選手たちが担架に乗せられて負傷退場を余儀なくされていた。そのうち何名かが手当を受けて試合に復帰したが、鳥内監督の危惧はかくの如くに実際問題になっていたのだった。
また、昨日論じたサッカーのACLの優勝決定戦では世界の各国の代表級の選手を数多く集めたアルヒラルが優勝したのと同様に、富士通フロンテイヤーズには西高東低の代表と言えるファイターズとパンサーズの言わば日本代表級の多くのOBに加えて、フェニックス等の関東の強豪校の出身者まで揃っているのだから強くて当然なのだ。そこに、エースランニングバックにはアメリカの大学出身のアフリカ系アメリカ人まで新規加入していたのだから堪らない。純粋の学生単独テイームのファイターズが如何に頑張っても勝てる相手ではなかったのだった。
それでも、そこは関西学院ファイターズで随所にその鍛え上げられた練習の成果を見せて「流石」と唸らせてくれたのだった。だが、勝敗は第2クオーターまでで決まってしまった。それでも私はファイターズが如何なる手段で何本のタッチダウンを取ってみせるかに期待して観戦した。その意味では良い試合だったし、ファイターズの持てる力を発揮した試合振りを褒めておくべきだと思う。しかしながら、鳥内監督の指摘であったこの社会人と学生の勝者の対戦となるライスボウルの在り方は再検討の余地があると思う。
言いたくはないと思うが「フットボール界が何時の日かはラグビーと同様に、人気の点でサッカーを追い抜いてくれると良いのだ」と期待している。その為には「アメフトは面白いというが、ルールがわからないので・・・」などという誤ったことを言う人がいなくなる日が来て欲しいのだ。何度でも言うが「ルールを知らなくてその競技をやっている選手など幾らでもいる。貴方様がお解りになっていないのは、その競技の進め方と得点がどのように入るかだ」なのだ。
念の為に申し上げておくと、社会人のXリーグの覇者富士通フロンテイヤーズ対学生の甲子園ボウルの覇者関西学院大学ファイターズとの日本一を決めるべき対戦だった。本来ならば多大なる期待を持って観戦すべきだったが、この試合を以て退任される28年関西学院大学ファイターズを指揮された鳥内秀晃監督が「学生にとって危険だから、このボウルゲームの存続を考えた方が」と言われていた試合だった。即ち、この名将を以てしても最初から「勝てる」と言っておられないのと同様な事態だった。
私は今日までに日本大学フェニックスが故篠竹監督の下にライスボウルを三連覇した試合を全部見てきたし、その三連覇目の対戦相手が松下電工インパルズだった。また、立命館大学パンサーズが松下電工インパルズ(現パナソニック)を破った試合も現場で観戦した。立命館大学パンサーズがインパルスを退けた時のオフェンスコーチが、現フェニックスの橋詰監督であるのも、何となく因縁めいたものが感じられる。そのインパルスが昨年末のジャパンXボウルでフロンテイヤーズに惜敗していた。
昨3日に行われたライスボウルに話を戻そう。私は既にフットボール界では遺憾ながら「西高東低」の傾向があるとは何度か指摘した。その「西高」の中でも関西学院大学ファイターズの存在というか強さとしぶとさは際立っており、立命館大学パンサーズがそれに続いていると思う。そのファイターズが登場するのであるから手に汗握る試合になって然るべきだが、肝腎のファイターズの鳥内監督が「(学生の体力と体格では)危険だから止めよう」と言われているのでは、勝敗の帰趨は明らかだった。
私は「ファイターズが何処までフロンテイアーズに食い下がれるか、何本のタッチダウンを取られて何本取り返せるか。何処までその鍛え抜かれた巧みさとしぶとさを見せるか」に興味と関心があって観戦していた。解りやすくなると思って言えば「社会人と学生では身体の出来が違うというか、体格と体重が違いすぎで当たり合うのは危険だ」とでもなるだろうか。実際に、試合中には数名のファイターズの選手たちが担架に乗せられて負傷退場を余儀なくされていた。そのうち何名かが手当を受けて試合に復帰したが、鳥内監督の危惧はかくの如くに実際問題になっていたのだった。
また、昨日論じたサッカーのACLの優勝決定戦では世界の各国の代表級の選手を数多く集めたアルヒラルが優勝したのと同様に、富士通フロンテイヤーズには西高東低の代表と言えるファイターズとパンサーズの言わば日本代表級の多くのOBに加えて、フェニックス等の関東の強豪校の出身者まで揃っているのだから強くて当然なのだ。そこに、エースランニングバックにはアメリカの大学出身のアフリカ系アメリカ人まで新規加入していたのだから堪らない。純粋の学生単独テイームのファイターズが如何に頑張っても勝てる相手ではなかったのだった。
それでも、そこは関西学院ファイターズで随所にその鍛え上げられた練習の成果を見せて「流石」と唸らせてくれたのだった。だが、勝敗は第2クオーターまでで決まってしまった。それでも私はファイターズが如何なる手段で何本のタッチダウンを取ってみせるかに期待して観戦した。その意味では良い試合だったし、ファイターズの持てる力を発揮した試合振りを褒めておくべきだと思う。しかしながら、鳥内監督の指摘であったこの社会人と学生の勝者の対戦となるライスボウルの在り方は再検討の余地があると思う。
言いたくはないと思うが「フットボール界が何時の日かはラグビーと同様に、人気の点でサッカーを追い抜いてくれると良いのだ」と期待している。その為には「アメフトは面白いというが、ルールがわからないので・・・」などという誤ったことを言う人がいなくなる日が来て欲しいのだ。何度でも言うが「ルールを知らなくてその競技をやっている選手など幾らでもいる。貴方様がお解りになっていないのは、その競技の進め方と得点がどのように入るかだ」なのだ。