新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月23日 その2 話の本筋ではないが

2018-05-23 16:14:21 | コラム
奥野康俊氏とは

あの関学の負傷させられたQBの奥野耕世君の親御さんが、大勢の前で沢山のマイクを置かれ、フラッシュをたかれても妙に語り馴れているなと思えば、先ほど得た情報の通りだった。それは、奥野氏は大阪維新の会の大阪府議会議員だったのだ。だからどうなんだという話かも知れないが、なるほどと思ったので、紹介した。

この方に厳しいお考えの持ち主のようで、日大の内田監督(当時)が不明解でも謝り方に出向かれ、宮川君父親とともにが謝罪に行ったくらいでは許す気がなかったようだ。しかし、深く考えないでも解ることは、非は飽くまでも日大側にあるのだから、部外者が兎や角言うことではあるまい。残すは24日に日大から関西学院大学ファイターズに提出する2度目の謝罪文がどのような文言で書かれているかだろう。

報道陣に告げる

2018-05-23 14:16:32 | コラム
知らぬ者どもが騒ぎ立てるから事態を悪化させた:

時事通信では昨日の宮川泰介君の記者会見での語りを引用して論じているが、そこにはフットボールという球技が如何なる仕組みになっているかが全く解っていない記述があった。それは非常に基本的なことであり、それを知らずして感情論や妙な正義感から報道されてはたまらないと思わせてくれた。即ち、時事通信は

それなのになぜ、あんなプレーを指示するに至ったのか。そこまでして関学大のQBを狙う必要がどこにあったのか。>

と、したり顔(とは言っても見た訳ではないが)で非難していたのだった。そんなことを言う前に、関西学院までにでも出向いて、彼らファイターズがどのような練習をしているかを見てくるか良い。尤も、部外者には見せないだろうがね。

私はこれまでに何度となく「大学でも社会人でも『何とかボウル』のような大試合ともなれば、事前にオフェンスでは150乃至はそれ以上の数のプレー(フォーメーションでも良いか)を準備して臨んでくるものだ」と述べてきた。しかもご存じの方はおられると思うが、プレーははただ単に準備するのではなく、練習で全員に徹底するように繰り返し繰り返して練習し、絶対に間違えることがないようにするものなのである。

その為には、オフェンス・テイームの全員が全てのプレーを十分に覚えていて、QBからの指令に基づいて、そこに指定されているように動かねばならないのである。そこにはパスを投げるタイミング、ランプレーにする場合のブロックの取り方と走るコースの取り方やフェイクの入れ方、スペシャルプレーの時の精密な動き等々の細かい動きがあって、QBと全員のタイミングと息が合っていなければならないのである。誰かが一歩間違ってもプレーは崩れてしまうし、相手のデイフェンス・テイームに動きを読まれてしまえば不成功に終わる。

という次第で、QBはその無数なプレーをベンチからの指示か、時にはその局面における自分の判断で緊急に次のプレーを決め全員に知らせるのだ。それが即ち、俗に言う司令塔なのである。勿論、QBには二番手の者も準備されているが、本当の意味での呼吸が合っているのは一本目のQBとなのである。ここまで言えばお解りと思うが、そのQBが何らかの事情て引っ込んでしまえば、仮令長い間慣れ親しんできたQBが不在となれば、一軍のオフェンス・テイームでも準備してきた攻撃ができなくなる危険性が生じるのだ。

時事通信にも解って欲しいのだが、相手のデイフェンス陣がQBを狙う理由はそこにあるのだ。だが、フットボールのルールではQBは常に狙われる危険に曝されているのだから、QBに対しては犯してはならない反則は準備されている。あのヘルメットをかぶると視野が狭くなるので、相手のデイフェンスが横から迫ってきた時などはほとんど見えないのである。また、狙って突っ込んで来るデイフェンス陣は時にはパスを投げ終わって無防備になって時に不可抗力でタックルに行ってしまうこともある。この行為などは何処までが反則かは最も近いところにいる審判が見ていて判定するのだ。

この辺りは、相当フットボールの攻守の理論と反則とは何を指すかを知らずに観戦していては解らないものだ。そういう知識に欠けている報道の者たちが、正義の味方のような顔で今回の一件を論じるのは如何なものかと思ってしまう。ではあっても、あの形の反則は許されるものではない。宮川泰介君はその点を承知で記者会見に臨んで、彼の知る限りの実態を語ったのだと思う。マスコミは妙なスクープを狙うのではなく、もっと深くフットボールを知ってから取材して欲しい。