新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

W杯サッカー

2014-06-08 14:36:58 | コラム
W杯開催が目前に迫った:

実は正直なところ、何日から始まるのかも正確に知らない。テレビの番組表を見れば事足りるだろうと考えている。だが、先ほどDMの調査(アンケートは言葉の誤用だ)には「多分、第一戦目をテレビで観るだろう」とは答えたが。

目下、各テレビ局は彼等が抱える御用解説者だけではなく各方面の識者を集めては「予選リーグを突破するか」のような悲観的な質問ではなく、16、8強の何れか等を訊きまくって、我が代表を盛り上げるのに必死である様子だ。私には鬱陶しい。それ自体は決して悪いことではないが、本田以下の出来を見込んでの言わば「ずばり予選敗退」のような厳しい指摘がないのが面白い。

今朝ほどTBSの「アッコにお任せ」では「かの釜本は各予選リーグは4ヶ国で構成されそこから2国が上に行けるの。故に確率は50%と予想した」と言っていたと引用したのが面白かった。

私は悲観論者で「予選突破は極めて難しい」と考えている。だから、お為ごかしに「高い確率で予選突破するだろう」とは言いたくない。ではあっても、何とか勝ち抜いて貰いたいと希望している。即ち、理想を低く掲げておけば、仮令一試合でも勝てればどれほど嬉しいだろうかと考えている。ザケローニ君が思いきって本田を外す度胸があるだろうかとすら考えている。本田は既に「諸刃の剣」であると実証しているのではないか。

前監督の岡田は南アでは本田を「ワントップ」で使う冒険をして見せた。また、それ以前には冷酷にも三浦カズをメンバーから外して見せた。その判断が良かったか悪かったかの問題ではなく、外国人の監督が岡田のような芸当が出来るのだろうかということ。岡田という人はテレビなどの対談などに見る限りでは、極めて冷静な理論的な人物で冷徹な判断などするとは思わせない辺りがミソだろう。

ザケローニは果たして岡田の域に達しているのだろうか。これまでのところでは、彼にはそこまで思い切りは見られなかった。ずっと、同じ伸びしろが少ないメンバーに固執してきたかに見える。その辺りに勝ち抜けるかどうかの鍵があるのかも知れない。即ち、本田を外してマスコミが失礼にも「サプライズ」の枕詞を外さない大久保を使う勇気があるのかということも言えるのではないか。

後期高齢者の偏見か?

2014-06-08 14:05:31 | コラム
貴方のようなインテリ階層は相手にしていない:

あるキー局の部長が大学の先生に「何故あれほど下らない番組ばかり放送するのか」と尋ねられて答えたのが「あなた方インテリ層ではなく、50歳台以上と20~30歳台以下のミーハーを狙っているのだ」だったそうだ。遺憾ながらその通りであろう。また、かの広告代理店・Dの担当者は大手製造会社の幹部に「何故あのような低俗なCMばかり制作するのか」と問い掛けられ、ほぼ同じような答え方をしたとも聞いた。

近頃のテレビCMの大きな部分を占めているのが「スマホ」とやら用のゲーム制作会社とパチンコ関連であると感じている。後期高齢者としては慨嘆せざるを得ない亡国現象に思える。去る6日に雨対策でJRの巣鴨から新大久保までJRを利用した。当方が立っていた前の座席に座っていた良い若い者4人は、何かと言う会社のゲームか知らぬが、屡々CMを打っている色とりどりの丸いものがスクリーンにビッシリと並んだゲームに熱中しており上を向くことすらしなかった。

一方、私の後ろにはS学院高校の生徒が3人、それぞれのスマホを出し合ってゲーム談義に没頭しており、周囲の乗客の動きなどには全く注意を払っていなかった。私は「携帯電話は20世紀最悪の開発商品」論者であるから、スマホとゲーム会社の台頭で事態が一層悪化したと思っている。言わば、 "Situation has changed from bad to worse." どころではなく、既に "worst" に向かってまっしぐらではないか。

あの種のCMが横行するのは、普通の?会社がCMを強化しようと企画するような業績の改善が未だしで、広告代理店が窮余の策であの手の企業に依存しているとでも考えているのだが、如何なものだろう。あの手の企業の中にはプロ野球の経営にまで進出しているところまである。これを見るにつけても、我々のような「製造業こそは」と思っていた時代が終わって、サーヴィス業というか所謂第三次産業の時代も末期に入ったかと疑いたくなる。

昨夜だったか、かのAKB 48だかの総選挙なるものが味の素スタジアムに8万人だったかのファンを集めて熱狂的に開催されていたそうだ。第一位になった者は約16万票も集めたとかだ。その優勝の報に接して泣いている男子のファンがいた。「蓼食う虫も好き好き」だから泣こうと喚こうとどうぞご随意にだが、後期高齢者にはスマホのゲームに熱中するのと何処が違うのか解らない「亡国の現象」としか思えない。

こんな若者を相手にして「集団的自衛権や憲法改正を説いていかねばならない安倍内閣や、ここに来て橋下某と袂を分かって新党を作ろうという石原君も大変だろうなー」と思わず同情してしまった。だが、同情するだけでは事態は変わらないだろう。秋元某も好い加減に少しは教養と知識に溢れた高齢者の方を向くとか、お国のことを考えてはどうだろう。「何、オリンピックの委員だってだってお国のためだ」だと。