新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

後期高齢者の偏見か?

2014-06-08 14:05:31 | コラム
貴方のようなインテリ階層は相手にしていない:

あるキー局の部長が大学の先生に「何故あれほど下らない番組ばかり放送するのか」と尋ねられて答えたのが「あなた方インテリ層ではなく、50歳台以上と20~30歳台以下のミーハーを狙っているのだ」だったそうだ。遺憾ながらその通りであろう。また、かの広告代理店・Dの担当者は大手製造会社の幹部に「何故あのような低俗なCMばかり制作するのか」と問い掛けられ、ほぼ同じような答え方をしたとも聞いた。

近頃のテレビCMの大きな部分を占めているのが「スマホ」とやら用のゲーム制作会社とパチンコ関連であると感じている。後期高齢者としては慨嘆せざるを得ない亡国現象に思える。去る6日に雨対策でJRの巣鴨から新大久保までJRを利用した。当方が立っていた前の座席に座っていた良い若い者4人は、何かと言う会社のゲームか知らぬが、屡々CMを打っている色とりどりの丸いものがスクリーンにビッシリと並んだゲームに熱中しており上を向くことすらしなかった。

一方、私の後ろにはS学院高校の生徒が3人、それぞれのスマホを出し合ってゲーム談義に没頭しており、周囲の乗客の動きなどには全く注意を払っていなかった。私は「携帯電話は20世紀最悪の開発商品」論者であるから、スマホとゲーム会社の台頭で事態が一層悪化したと思っている。言わば、 "Situation has changed from bad to worse." どころではなく、既に "worst" に向かってまっしぐらではないか。

あの種のCMが横行するのは、普通の?会社がCMを強化しようと企画するような業績の改善が未だしで、広告代理店が窮余の策であの手の企業に依存しているとでも考えているのだが、如何なものだろう。あの手の企業の中にはプロ野球の経営にまで進出しているところまである。これを見るにつけても、我々のような「製造業こそは」と思っていた時代が終わって、サーヴィス業というか所謂第三次産業の時代も末期に入ったかと疑いたくなる。

昨夜だったか、かのAKB 48だかの総選挙なるものが味の素スタジアムに8万人だったかのファンを集めて熱狂的に開催されていたそうだ。第一位になった者は約16万票も集めたとかだ。その優勝の報に接して泣いている男子のファンがいた。「蓼食う虫も好き好き」だから泣こうと喚こうとどうぞご随意にだが、後期高齢者にはスマホのゲームに熱中するのと何処が違うのか解らない「亡国の現象」としか思えない。

こんな若者を相手にして「集団的自衛権や憲法改正を説いていかねばならない安倍内閣や、ここに来て橋下某と袂を分かって新党を作ろうという石原君も大変だろうなー」と思わず同情してしまった。だが、同情するだけでは事態は変わらないだろう。秋元某も好い加減に少しは教養と知識に溢れた高齢者の方を向くとか、お国のことを考えてはどうだろう。「何、オリンピックの委員だってだってお国のためだ」だと。


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