夢の中で景気の見通しは解らないと語っていた私:
退院して2日目の夜、未だ貧血状態から脱し切れていない中途半端な眠りの中で、何とも妙な夢を見ていた。それは良く知らない二人の方から「景気の先行きは?」と尋ねられて「解りません」と答えた後で、解りもしないのに解説を試みていたのだった。
それは「我が国だけではなくアメリカも芳しくない大統領に国政を二期も続けて任せてしまったために、数字上では我が国よりもいくらかマシなだけに過ぎない。それはあのTPPに対する焦りとしか思えない強硬な姿勢にも表れているではないか。それでなくとも不況に悩んでいるヨーロッパも、ここに至っては恐らく世界最強硬のプーチン大統領率いるロシアに攪乱されているではないか。
我が国では専門家もエコノミストたちも8%の消費税という未だ嘗てな経験したことがなかった高率の税制下で何が起きるのかを、大胆不敵にも予測して見せている。しかも状況次第では1年先には10%にまで行くのである。彼等の立場で「解りません」か「見通せません」とは言えないのだろうが、凄いと思う」とオロオロと語ってのである。
さらに続けて「しかも、我が国は未だに3.11以後の菅直人の大悪政である原発を止めた結果のエネルギーコストの急騰により生じた、真の意味でのというかアベノミクスが目指したインフレではない物価上昇に、罪なき一般の国民の方が悩まされているではないか。安倍政権でも何とか言う奇妙な規制委員会の原発再稼働阻止の姿勢から脱却できていないではないか」と言っていた。
ここまでで、悲観論者は夢から覚めたのだったが、私は上記のような悪条件を抱えて奮闘しておられる安倍内閣を支持する以外に、我が国の景気回復への道はないのではないかと思っている。
先日、畏友YM氏にアメリカと世界を含めての景気の先行きを如何に見るかと尋ねてみた。彼は「最早現実から離れて2年近くも経ってしまった以上『解らない』としか言えない」と答えた。彼は何度も述べてきたように8年間もアメリカ最高のビジネススクール4校で教えてきたので、そういう大学の教授たちと接触する機会が日常的にあっただけではなく、世界から望んで集まってきた実務経験が2~4年以上ある精鋭たちと毎週2回も討論を主体とした授業を続けて来たのである。
敢えて補足すれば、アメリカの大学には長年学問の世界だけで育ってきた教員の他に、実務の世界での経営者から転進してきた者もいれば政界から転身ないしは戻ってきた人たちもいるのだ。YM氏も日米とUKの会社を経験した後での大学教員に転身した経歴の持ち主である。
彼はそういう経験をした上で、私にアメリカ経済の我が国には伝わってきていない実態や著名な学者たちの意見をかみ砕いて解説してくれていたのだった。しかし、彼は最早その世界から離れたので、自信を持って語るべき材料の持ち合わせがないと言ったのだった。彼が2012年までの在職中に繰り返し言ってきたことが「アメリカが本当に回復するまでには最速でも3年、最悪は5年を要する」と予測していた。
結論でも何でもないが、今は2014年であるから最短でも後1年残っているのだ。
余談だが、何故我が国の専門家とエコノミストには製造業の世界で「このコスト以下で売ることは絶対にあり得ない」という崖っぷちに立たされて、命の遣り取りのような例えば国際的な折衝をも長年経験したことがない方が多いのだろう。何故、証券・金融業界や学問の世界一筋の方が多いのだろう。
何故グラウンドで球を蹴ったことがなくて解説者やコーチや監督になってしまうのだろうか。
退院して2日目の夜、未だ貧血状態から脱し切れていない中途半端な眠りの中で、何とも妙な夢を見ていた。それは良く知らない二人の方から「景気の先行きは?」と尋ねられて「解りません」と答えた後で、解りもしないのに解説を試みていたのだった。
それは「我が国だけではなくアメリカも芳しくない大統領に国政を二期も続けて任せてしまったために、数字上では我が国よりもいくらかマシなだけに過ぎない。それはあのTPPに対する焦りとしか思えない強硬な姿勢にも表れているではないか。それでなくとも不況に悩んでいるヨーロッパも、ここに至っては恐らく世界最強硬のプーチン大統領率いるロシアに攪乱されているではないか。
我が国では専門家もエコノミストたちも8%の消費税という未だ嘗てな経験したことがなかった高率の税制下で何が起きるのかを、大胆不敵にも予測して見せている。しかも状況次第では1年先には10%にまで行くのである。彼等の立場で「解りません」か「見通せません」とは言えないのだろうが、凄いと思う」とオロオロと語ってのである。
さらに続けて「しかも、我が国は未だに3.11以後の菅直人の大悪政である原発を止めた結果のエネルギーコストの急騰により生じた、真の意味でのというかアベノミクスが目指したインフレではない物価上昇に、罪なき一般の国民の方が悩まされているではないか。安倍政権でも何とか言う奇妙な規制委員会の原発再稼働阻止の姿勢から脱却できていないではないか」と言っていた。
ここまでで、悲観論者は夢から覚めたのだったが、私は上記のような悪条件を抱えて奮闘しておられる安倍内閣を支持する以外に、我が国の景気回復への道はないのではないかと思っている。
先日、畏友YM氏にアメリカと世界を含めての景気の先行きを如何に見るかと尋ねてみた。彼は「最早現実から離れて2年近くも経ってしまった以上『解らない』としか言えない」と答えた。彼は何度も述べてきたように8年間もアメリカ最高のビジネススクール4校で教えてきたので、そういう大学の教授たちと接触する機会が日常的にあっただけではなく、世界から望んで集まってきた実務経験が2~4年以上ある精鋭たちと毎週2回も討論を主体とした授業を続けて来たのである。
敢えて補足すれば、アメリカの大学には長年学問の世界だけで育ってきた教員の他に、実務の世界での経営者から転進してきた者もいれば政界から転身ないしは戻ってきた人たちもいるのだ。YM氏も日米とUKの会社を経験した後での大学教員に転身した経歴の持ち主である。
彼はそういう経験をした上で、私にアメリカ経済の我が国には伝わってきていない実態や著名な学者たちの意見をかみ砕いて解説してくれていたのだった。しかし、彼は最早その世界から離れたので、自信を持って語るべき材料の持ち合わせがないと言ったのだった。彼が2012年までの在職中に繰り返し言ってきたことが「アメリカが本当に回復するまでには最速でも3年、最悪は5年を要する」と予測していた。
結論でも何でもないが、今は2014年であるから最短でも後1年残っているのだ。
余談だが、何故我が国の専門家とエコノミストには製造業の世界で「このコスト以下で売ることは絶対にあり得ない」という崖っぷちに立たされて、命の遣り取りのような例えば国際的な折衝をも長年経験したことがない方が多いのだろう。何故、証券・金融業界や学問の世界一筋の方が多いのだろう。
何故グラウンドで球を蹴ったことがなくて解説者やコーチや監督になってしまうのだろうか。