新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

W杯サッカーの代表23名が決まった

2014-05-12 15:36:07 | コラム
あの顔ぶれでW杯予選リーグ突破を祈る>:

予想と層大きくは変わらない者たちが選ばれていたと感じた。余り感じるところはなかったが、以下に感想を手短に。

どこかの局がFWの大久保嘉人を「サプライズ」としていたのは失礼だと思う。彼は4~5年前まではその十分なやる気を乱暴なプレーで表すという問題点があった。30歳を超えた今ではその点が消えて、何かといえば後ろにパスを出す者が多い中で「やってやろう」と「前に出て行こう」との気迫も出ているし、何と言っても昨年度のJリーグの得点王だ。私は使うべきだと思っていた。

選ばれて欲しくなかった者はいた。独断と偏見で決めつければ、伊野波、斉藤学、柿谷、大迫だろう。伊野波は今まで見た限りでは役立たずであり、解りやすく言えば下手だ。斉藤はアナウンサーと解説者が「ドリブルが」(良いのだろう?)と形容するが、外国人相手にサッカーをやると「抜いた」と思った瞬間に予期した以上に長い足が出てきて止められるのだ。斉藤のような短足ではどうかと思うし、経験不足は否めない気がする。

柿谷はマスコミと解説者好みのようだが、経験不足であるし、オフサイドライン対策や外国人選手相手の駆け引きを知らないと見える。決して下手ではないが、あの程度では反則を取られる覚悟で当たってくる欧州のプロに抵抗できるかが不安材料。その点では大迫も頼りないとしか思えない。従って、結局はFWとして使えるのは大久保だけかも。

全体的には2回目以上の者が9人もいるのは頼りになると同時に、前回のW杯の頃よりも格段に進歩したのが岡崎と出てもいなかった香川というのも一寸気懸かり。本田はミラノでのあの使われ方では自信を早急に取り戻さないと行けないだろう。GKの川島は顔付きが怖いだけで進歩がないので、西川の方が良いかも知れない。長友は最早欧州のプロとして通用する域に達しているので当てにして良いだろう。

全くの余談だが、ザケローニ監督の通訳の日本語が下手でウンザリ。「~で、ですね」という無意味な言葉を文章の終わりに多用するのが好みではないし、「~という風に思います」も好ましくない。もっと単純明快に監督の意思を伝える日本語を使え。尤も「~で、ですね」は九州出身者が多用するものなので、もしかすると彼は九州出身者か。それならば仕方がない。

錦織圭は賞賛に値するのか

2014-05-12 12:54:54 | コラム
錦織圭が決勝戦で途中棄権しても世界第9位に:

彼があの身長と体格でここまでのし上がっていったことは賞賛に値すると言えるだろう。だが、スペインの大会で決勝戦で世界第1位のナダルに負けたことを「惜しい」と騒ぎ立てるマスコミは、故障者が試合に出た事の何処が芳しくないかを何処まで解っているのかが極めて疑問だ。

私は彼があそこまで到達したことは偉いと思うが、試合中に以前から抱えていた腰痛が悪化して棄権したことは決して褒められることでもないし「惜しかった」というのは当たらないと断言したい。最後まで試合を進めて技術と体力等で負けたのならば良かったのだが、故障で棄権したのは所詮「未だそこまでのプレーヤー」だったということ。マスコミは判官贔屓で何かといえば故障を抱えて試合に出た者を褒めたがるが、それはただの甘やかしであって何の役にも立たないと知るべきだ。

私は錦織君自身が途中棄権したことを恥じ入っているものというか、恥辱だと大反省していて欲しいとすら考えている。テニスのような個人競技ではその者が故障持ちか、怪我の回復途上にあっても試合に出なければならないだろう。だが、結果的に勝った相手は、負傷者を負かしても余り嬉しくないのではないかとすら疑っている。

これがサッカーやラグビー等の団体競技では故障者を外して試合に臨むことが出来るだろうし、また「出すべきではない」というのが私の持論である。即ち、怪我人を無理に試合に出して一層の深手を負わして選手生命を危険にさらすような事態になった時に、監督ないしはヘッドコーチの責任は極めて重大だ。マスコミは大衆迎合を避けて、こういう視点から論じて貰いたい。怪我人が試合に出たことを褒めるのは止めるべきではないか。

それは勇気でも何でもないのだ。怪我人が怪我故に思うように動けずティームの為に機能しなければ、無理して出た彼(彼女)の責任もまた重大である。思うに、錦織君は決勝戦に出る前から自分の故障の状態ではナダルに勝てないことくらいは承知していたのではないのか。そうは思いたくないが、解っていたのだったら、自覚が足りないという気がしてならない。それとも棄権は「刀折れ矢尽きた」ということだったのかな。