新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

年間20万人の外国人労働者受け入れ案

2014-05-04 11:08:31 | コラム
私は愚かなことだと思う外国人労働者受け入れ:

私は以前にも指摘した来たことだが、欧州ではドイツの例に顕著に表れていた深刻なトルコ人問題があった。世界中でも欧州では国境どころか海を隔てたアフリカからの移民問題を抱えている。このように文化即ち言語・風俗・思考体系・宗教を異にする国家からの人々を受け入れた場合に何か生じるかは解りきったことだ。

頂門の一針、3294号で私が先に韓国のSewol号の転覆についての過剰報道を批判したことについて、吉岡素夫氏が

「我々日本人との価値観や行動が何故違うか、得心した。過剰報道ではなく、普通の日本人が知らなさすぎたのだ。今度の事件は、韓国人が日本人と異なる価値観を持っている事、韓国人と話をするときには、異なる価値観がどういう影響があるか知らなければならない。判りやすく言うときれいごとと思われるか知らないが、国家、会社、社会全体の利益とか、道徳観、会社や仕事に対する忠誠心や職責の認識などとかなどは希薄である。自分が儲かればそれで良いという、勝てば官軍の世界だと言うことだ。」

と指摘されたことは、そのままこの外国人労働者問題にも当てはまると思うが、どうだろう。


私自身が見聞した例にもサンフランシスコのチャイナタウンやロスアンジェルスのKoreatownがある。これは同国人だけが寄り合って「~タウン」を結成するという意味で、それがもたらす功罪を考えておかねばならない。実際には、ここ新宿大久保百人町界隈にな何度も採り上げたKoreatownが出来てしまったではないか。

我が国では建設業界や介護と看護の分野には人手不足が喧伝されている。また介護士等の給与の低さも社会問題の一つのようでもある。しかも後者では既に東南アジアの国からの受け入れを試みて芳しい結果が出ていなかった。

また、これから新たには東京オリンピック、」古くは東北の復旧・復興への労働力不足が採り上げられている。だが、建設業界の熟練した労働力の不足には「コンクリートから人へ」政策を唱えた鳩山内閣の第失政が原因であると明確に解っているではないか。確かに当アパートの6ヶ月以上も続く大規模修理修繕工事を見ていれば、あれだけの工事をするには「熟練」が必須であると、素人でも解る。

そういう即戦力となる熟練技能者が海外からおいそれと入ってくるのだろうか。そんな訳はないだろう。今朝も我が家から直ぐそこのAEON系の小型食品スーパーに入ったところ、レジの女性の名札には一文字の名前が記載されていた。彼等が如何なるヴィザで入国して働いているのか知る由もないが、我が国で不足しているのはかかる単純反復労働の分野ではないだろう。思うに、現実には我が国の労働力はこういう仕事を好まず、流入労働力に敢えて任せたのではないのか。

長々と述べてきたが、これは如何にも我が国流の「これだけマイナスの材料を並べれば、皆が何が言いたいかを理解するだろう」という論法である。結論は言うまでもなく「安倍総理、ご乱心」で、反対しているのだ。