○〇549の1の2『自然と人間の歴史・日本篇』消費税の負担と申告・納付の流れから

2019-03-19 21:57:23 | Weblog

549の1の2『自然と人間の歴史・日本篇』消費税の負担と申告・納付の流れから

 さて、消費税の大まかな流れは、どうなっているのであろうか。ここで、国が受け取る消費税と地方消費税を合わせた仮の税率5%(現在は8%の税率だが、以下は計算を簡単にするため)にて、計算してみよう。

 まずはと地方、原材料製造業者であって、完成品製造業者への売上げが2万円であったことから、消費税①は20000×0.05=1000円(A)であり、これが納付税額①Aとなろう。

 次に、完成品製造業者は、卸売業者に自分の生産した製品を5万円で売ったのであるから、消費税②は50000×0.05=2500円である。一方、仕入れの2万円にかかる消費税相当額は①1000円であるから、2500円からこの①1000円を差し引いた(B)1500円が申告・納付額となろう。

 その次にくる卸売業者は、完成品製造業者から5万円で仕入れた製品の卸売り行為を行い、これを小売り業者に7万円で売る。これの消費税相当額は、70000×0.05=③3500円である。そこでこの額から、その前の仕入れにかかる消費税②の2500円を差し引いた1000円(C)が申告・納付額となろう。

 さらに、小売り業者に行く。こちらは、卸売業者から仕入れた品物を10万円で消費者に売ることにしよう。これの消費税相当額は、100000×0.05=④5000円である。そこでこの5000円から、仕入れにかかった消費税③の3500円を差し引いた1500円(D)が、彼が申告・納付する消費税額となろう。

 最後に消費者だが、買い物をした10万円に消費税の5%がかかるから、100000×0.05=④5000円となって、これが消費者が買い物をすることで負担した消費税額となろう。ひるがえって、この5000円という額は、その前の4人の事業者が個別に申告・納付した消費税(ABCD)の合計に等しい。

(続く)

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